2013年9月22日 (日)

すぐに使えるTEDプレゼンテーションテクニック

4105064916ジェレミー・ドノバン(中西 真雄美訳)「TEDトーク 世界最高のプレゼン術」、 新潮社(2013)

お奨め度:★★★★★

TEDは、Technology、Entertainment、Designの3つの分野で感動や衝撃をもたらすアイデアを紹介し、広めていくことを目的としたNPOで、アメリカのカリフォルニア州ロングビーチで年一回、大規模な講演会を行うことで有名になった。今、講演会は世界各地で行われ、日本でも東京や京都で行われている。

TEDでプレゼンテーションするのは、業績や特別な才能のある人と、自分の身に起こった驚きのストーリーを語る普通の人の2つのタイプがあるが、後者の成功はプレゼンテーションが鍵になる。

TEDは本書はTED×イベントのオーガナイザーの一人である著者が、TEDで成功したプレゼンテーションから、特に後者のプレゼンテーションにみられる成功の秘訣をまとめた本。


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2013年9月16日 (月)

自分で考える作法

4534050909狩野 みき「世界のエリートが学んできた 「自分で考える力」の授業」、日本実業出版社(2013)

お奨め度:★★★★★

大学で英語教育に携わる一方で、グローバルレベルの考える力、プレゼン力、作文力を身につけるスクール「Wonderful Kids」を主宰し、最近では、TED×Tokyoでプレゼンテーションを行い、注目されている狩野みゆきさんが、ハーバードが提唱する「考え方のツボ」をメソッド化した本。

キャリアの浅いビジネスパースンはもちろんだが、それなりのキャリアで考えながら仕事をできると思っている人にもお奨めの1冊。

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2013年9月 8日 (日)

目的のための本質を考え、実行する

4894515806水野和敏「非常識な本質――ヒト・モノ・カネ・時間がなくても最高の結果を創り出せる」、フォレスト出版(2013)

お奨め度:★★★★★

GT-Rの開発者で知られる水野和敏氏が書いた仕事術。キーワードは、非常識と本質。本質をどのように追及していくかについて自分のしてきた仕事を振り返り、まとめた本。

特に、マネジメントと本質論の間にどういう関係があるかを明確に示しており、クルマに興味がなくてもいいので、イノベーションを実践するリーダーにはぜひ読んで欲しい本。

 

 

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2013年9月 2日 (月)

【ランキング】2013年8月ベスト3

Rank32013年8月に書いたブログ記事は以下の3冊でした。

「ビックデータが生活や仕事を変える」

https://mat.lekumo.biz/books/2013/08/post-17b3.html

「忙しいマネジャーのためのマネジメント手法」 https://mat.lekumo.biz/books/2013/08/post-2a43.html

「言葉でしか考えられない。考えられないことは実行できない」 https://mat.lekumo.biz/books/2013/08/post-351e.html

また、PMstyleプロデュースの「プロデューサーの本棚」には

「ブレイクスルー ひらめきはロジックから生まれる」

https://mat.lekumo.biz/pmstyle/2013/08/post-f180.html

の紹介記事を書きました。

売れ筋ですが、先月、Kindle本で「ビッグデータの正体」が10冊を超えたという報告をしましたが、今月は20冊を超え、紙と併せて1位になりました。この本、本当に面白いですね。

ということで、ベスト3は以下の通りでした。

 

 

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2013年8月18日 (日)

ビックデータが生活や仕事を変える

4062180618ビクター・マイヤー=ショーンベルガー、ケネス・クキエ(斎藤 栄一郎訳)「ビッグデータの正体 情報の産業革命が世界のすべてを変える」、講談社 (2013)

紙版><Kindle版

お奨め度:★★★★★+α

ビックデータについて論じた唯一の本だと言われている「Big Data: A Revolution That Will Transform How We Live, Work, and Think」の翻訳。ビックデータについて、その本質を知りたい人は、必読。最近、JR東日本がSuicaのデータの販売を始めて話題になっている。これが何を意味しているかをきちんと理解できていないのであれば、自分のためにも読んでおくことをお奨めしたい一冊。


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2013年8月15日 (木)

忙しいマネジャーのためのマネジメント手法

4761269332高木 晴夫「プロフェッショナルマネジャーの仕事はたった1つ」、かんき出版(2013)

お奨め度:★★★★★

マネジメントにはどんな組織や部署、部下に対しても通用する「根本的な知識」があるがあり、それを学んで実践すれば誰もが優れたマネジャーになるという前提で書かれた本。特にプレイングマネジャーで忙しく、とてもマネジメントなんて考えていられないという方には奨めの一冊。また、これからマネジャーになっていく人は準備のためにぜひ読んで欲しい。


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2013年8月 9日 (金)

言葉でしか考えられない。考えられないことは実行できない

4478024197細田 高広「未来は言葉でつくられる 突破する1行の戦略」、ダイヤモンド社(2013)

お奨め度:★★★★★

トビラに「言葉でしか考えられない。考えられないことは実行できない」という楠木建先生の推薦の言葉がある。その通りだと思うし、言葉こそコンセプチュアルスキルの本質だとも思う。

この本ではまず

・「時代」を発明した言葉
・「組織」を発明した言葉
・「商品・サービス」を発明した言葉

というくくりで、合計30の言葉を紹介し、その言葉の意味することを解説している。抜群にうまく、面白い。


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2013年8月 1日 (木)

【ランキング】2013年7月ベスト3

Rank2013年7月は前半戦低調でしたが、20日から月末までに5冊の書評を書きました。

7月のアーカイブ https://mat.lekumo.biz/books/2013/07/

7月のベスト3では6月のベスト3はすべて交代。3か月連続で1位だった楠木建先生の「経営センスの論理」もベスト3から消えました。代わって1位になったのは、

ダニエル・ピンク(神田 昌典訳)「人を動かす、新たな3原則 売らないセールスで、誰もが成功する!」、講談社 (2013)

でした。この本で提唱されている「売らないセールス」というコンセプトは素晴らしいですね。

Kindle本だけでの1位も変動しました。「ビッグデータの正体 情報の産業革命が世界のすべてを変える」でした。この本、紙の本が手に入りにくくなっているみたいで、それでKindle本が売れているようです。合計でも3位でした。

Kindle本ってどのくらい売れているのですがという質問を受けたことがありますが、今月、初めて1位が10冊を超えました。このレベルです。1位が50冊を超えたら、Kindleだけのベスト3も発表しようと思っているのですが、いつのことになるか、、、

ビクター・マイヤー=ショーンベルガー、ケネス・クキエ(斎藤 栄一郎訳)「ビッグデータの正体 情報の産業革命が世界のすべてを変える」、講談社(2013)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00DQ4SKUY/opc-22/ref=nosim

ということで、ベスト3は以下の通りでした。

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2013年7月31日 (水)

少数精鋭チームをどのようにマネジメントするか

4873116309ブライアン・フィッツパトリック氏とベン・コリンス・サスマン(角 征典訳)「Team Geek ―Googleのギークたちはいかにしてチームを作るのか」、オライリージャパン(2013)

お奨め度:★★★★★

著者のブライアン・フィッツパトリック氏とベン・コリンス・サスマン氏はGoogleでリーダーとして仕事をしたエンジニアで、その間の経験に基づくチームマネジメントの持論をまとめた本で、副題は「Googleのギークたちはいかにチームを作るのか」となっている。


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2013年7月29日 (月)

現場主義のマネジメントの基本

447802409xエドワード・ライリー(渡部 典子訳)「アメリカの「管理職の基本」を学ぶ マネジメントの教科書―――成果を生み出す人間関係のスキル」、ダイヤモンド社(2013)

お奨め度:★★★★★

世界でもっとも大きく、歴史のあるマネジメント研修機関AMA(American Management Association)の公式テキスト「Business Boot Camp」の書籍化。AMAはドラッカーが支援したことで知られるが、ビジネススクールではなく、ドラッカーの教えを背景に持つ現場主義のマネジメントの研修を行っている。現場のマネジャーには是非とも読んで欲しい一冊だ。


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2013年7月28日 (日)

第81回プレゼント当選者発表

4822223833_2第81回プレゼント

日経ビジネス×日経BPビジョナリー経営研究所「課長塾 創造課 イノベーション実践ガイド (日経BPムック 日経ビジネス)」、日経BP社(2013)

に105名の方にご応募いただきありがとうございました。

当選者は以下の5名です。

金子均 さん
秀和 さん
masagon さん
瑞穂の阿国 さん
zuka さん

惜しくも選に漏れた方もぜひこちらからお求めください。

課長塾 創造課 イノベーション実践ガイド (日経BPムック 日経ビジネス)

2013年7月25日 (木)

C. クリステンセン アンソロジー

4478021341_2クレイトン・クリステンセン(ダイヤモンド・ハーバード・ビジネス・レビュー編集部翻訳)「C. クリステンセン 経営論――ハーバード・ビジネス・レビュー・アンソロジー」、ダイヤモンド社(2013)

お奨め度:★★★★★

クレイトン・クリステンセン博士の『ハーバード・ビジネス・レビュー(HBR)』誌に掲載された全論文15本(1995年~2013年)を収録したアンソロジー。採録されている論文は、以下の15本。



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2013年7月22日 (月)

「売らない売込み」で人を動かす

4062171457 ダニエル・ピンク(神田 昌典訳)「人を動かす、新たな3原則 売らないセールスで、誰もが成功する!」、講談社 (2013)

お奨め度:★★★★★

本書は、2000年以降、「フリーエージェント」、「ハイコンセプト」、「モチベーション30」と、ビジネスやマネジメントのあり方に対して新しいコンセプトを提唱し続けるダニエル・ピンクの新しい本。今回のテーマは「セールス」だ。

しかし、営業向けの本ではない。人を動かし、自立するための秘訣だ。自立したい人はぜひ読んで欲しい。

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2013年7月20日 (土)

【お知らせ】新カテゴリー「コンセプチュアルスキル」を作りました

コンセプチュアルスキル」というカテゴリーを作りました。これから増えていくと思います。

コンセプチュアルな人になるために身につけたい思考の技法

4761269170 高津 尚志「ハイブリッドに考える思考の技法」、かんき出版(2013)

お奨め度:★★★★★

IMDというスイスのビジネススクールの日本代表を務められている高津尚志さんの唱える思考法ハイブリッド思考に関する一冊。この思考法は二律背反をうまく使うことによって、最適な解を見出す思考法で、 ロジャー・マーティンの提唱した「インテグレーティブ・シンキング」の一種。いま、まさに求められている思考法だ。特に、リーダーやマネジャーのように意見をまとめなくてはならない立場の人にお奨めしたい一冊。


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2013年7月 3日 (水)

第81回書籍プレゼント「課長塾創造課 イノベーション実践ガイド」

4822223833_2 ビジネス書の杜の書籍プレゼント第81弾です。今回は、PMstyleプロデュースブログとの共同企画です。

今回のプレゼントは、日経BPの谷島宣之さんが作られた「イノベーション実践ガイド」というムックです。谷島さんのこれまでの活動の集大成のムックと思わせるくらい、充実した内容のムックです。ぜひ、手にいれて、読んでみてください。

日経ビジネス×日経BPビジョナリー経営研究所「課長塾 創造課 イノベーション実践ガイド (日経BPムック 日経ビジネス)」、日経BP社(2013)

締め切りは7月22日24時です。

プレゼント当選には期待せずに購入しようと思う方はこちらから。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822223833/opc-22/ref=nosim

内容を確認してから考えたいという方はこちらから(PMstyleプロデュースブログに移ります)。
https://mat.lekumo.biz/pmstyle/2013/07/post-27c1.html

とりあえず、プレゼント応募という方はこちらから(PMstyleプロデュースブログに移ります)。
https://mat.lekumo.biz/pmstyle/present_innovation.html

2013年7月 2日 (火)

第80回書籍プレゼント当選者の発表

4861139929 第80回プレゼント

池田貴将「覚悟の磨き方 超訳 吉田松陰 (Sanctuary books)」、サンクチュアリ出版(2013)

に97名の方にご応募いただきありがとうございました。

このプレゼントは乱数発生ソフトで当選者を決め、当選者に連絡し、期限内に連絡があって初めて当選者が確定します。

ということで、結構、時間がかかるのですが、再開後、初めて締め切りの翌日に当選者が確定しました。当選者は以下の3名です。

島の者 さん
池田 泰章 さん
ひろ さん

惜しくも選に漏れた方もぜひこちらからお求めください。

覚悟の磨き方 超訳 吉田松陰 (Sanctuary books)


2013年7月 1日 (月)

【印象に残った5冊】2013年1月~6月

今年上半期で印象に残ったビジネス書5冊です。


4484131099 ライアン・テイト(田口未和訳)「20%ドクトリン サイドプロジェクトで革新的ビジネスを生みだす法」、阪急コミュニケーションズ (2013)

ロン アドナー(清水 勝彦訳)「ワイドレンズ: 成功できなかったイノベーションの死角」東洋経済新報社(2013)

ゲイリー・ハメル(有賀 裕子訳)「経営は何をすべきか」、ダイヤモンド社(2013)

ダヴ・シードマン(ビル・クリントン序文、近藤隆文訳)「人として正しいことを」、海と月社(2013)

ロン・リッチ、カール・ウィージ(シスコシステムズ合同会社 執行役員会監修、翻訳) 「コラボレーション革命~あなたの組織の力を引き出す10のステップ」、日経BP社(2013)

【ランキング】2013年1月~6月ベスト10

Suzuran 2013年上半期のビジネス書の杜売り上げベスト10です。


1位は楠木健先生の「経営センスの論理」。2位とはダブルスコアでした。この本は面白いし、本質的な指摘が多いのですが、アマゾンの書評をみると例によって現場を知らないと批判している人も多いようです。大学の先生の現場の実情にあわせた意見など、役割分担上あまり意味もないと思うので、批判のための批判でしょう。それをわかっている人が多いので、売れているのんですね、きっと。こういう見方もあるというのがこの本の正しい読み方ですね。

さて、2位は意外な本が。フリーク ・ァーミューレンの「ヤバイ経営学」。この半年で何かと話題になったのはブラック企業。このシリーズを読んでいる人は、経済学や社会学からの連想でブラック企業を連想した人が少なくないと思うのですが(僕も中身を見る前はそう思った)、全然、違います。ちょっと視点は変えていますが、まっとうな経営学の話です。初めて経営学を学ぶ人には薦めませんが、経営の本質を学びたい人にはこの本と典型的なテキストを一緒に読んでみるといいと思います。

第3位はハメルの「経営は何をすべきか」でした。この半年で出版された本の中のベスト3の1冊です。これからの企業や経営がどうなっていくかを見事に描いています。ドラッカーに並ぶ経営思想家という評価が確立されつつあるハメルらしい1冊です。ドラッカーのネクストソサエティと併せて読んでみましょう!


あと、目立ったところでは、ビッグデータ関連の本が2冊もベスト10に入ってきました。地道に売れているという感じです。


ということで、ベスト10は以下の通りです。

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【ランキング】2013年6月ベスト3

Rank_2 2013年6月も低調、ブログの書評は2冊しか書けませんした。facebookのほうでは19冊紹介していますので、本を読んでいないわけではないのですが、いま、Nozbeにブログ書評執筆としてタスク登録しているのは2冊だけ。

まあ、そういうことです。

6月のベスト1ですが、3か月連続で楠木建先生の経営センスの論理でした。楠木先生はすっかり売れっ子作家ですね。7月にはプレジデントのオンラインの記事をまとめたこんな本も出るようですが、センスを絡めたタイトルで、また、売れそうですね。

楠木健「戦略読書日記 〈本質を抉りだす思考のセンス〉」、プレジデント社(2013)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4833420546/opc-22/ref=nosim

経営センスの理論は2013年上半期のベスト1でした。

第2位は今、プレゼント中の本です。いい本というよりは、好きな本ですね。先月、書評を書いた2冊のうちの1冊です。

なお、Kindle本だけでの1位も先月と同じく「経営戦略全史 50 Giants of Strategy」でした。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B00CPLJK6C/opc-22/ref=nosim

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