【ほぼ日 読書日記】2009年3月20日
今日は神戸大学のMBAコースの20周年記念イベントがあった。
20年で1000名弱というパフォーマンスをどう評価するかは、いろいろな意見がありそうだが、何にしても20年経って、初期より遙かに社会的な評価が高まっているというのはすばらしいの一言に尽きる。そのような状況に恥じないようなイベントだったように思った。
さて、昨日の日記に、「ジョン・コッターのビジネス・リーダー論」について書いた。
ジョン・コッター(金井 壽宏、加護野 忠男、谷光 太郎、宇田川 富秋訳)「ビジネス・リーダー論」、ダイヤモンド社(2009)
まず、情報を修正しなくてはならない。加護野先生が今年で退官されると書いたが、諸般の事情で退官を撤回されたそうである。あと2年神戸大学におられ、定年で退官されるとのこと。どんな事情かは発表されなかったが、どんな事情にせよ、喜ばしい。
今日、訳者の加護野先生と金井先生の両名がイベントに参加されることがわかっていたので、サインを並べて貰おうと思って新しい本を買って持参した。
実は、僕は全然知らなかったのだが、この本は一度、
J.P.コッター(金井 寿宏訳)「ザ・ゼネラル・マネジャー―実力経営者の発想と行動」、ダイヤモンド社(1984)
として出版された書籍の、リバイバル出版らしい。実は、この本の訳者あとがきにそれらしきことが書いてあったので、昨日、アマゾンで検索してみたが見つけることができず、今日、金井先生からお聞きしてわかった。金井先生が30歳の時の翻訳出版ということになる。
翻訳とかに興味があったので、とりあえず、買ってみた。アマゾンは便利だ。おもしろいことに気がついたのだが、この本にはASINにアマゾンの商品番号が振られているが、これは何だ??
金井先生は今はプロフィールに書き入れないほどの著書があるが、初期のプロフィールでもこの本を見かけたことがないし、ゼミでこの本の話を聞いた記憶もない。大人の事情もであったんだろうか。。。
そういえば、「ダイヤモンド社はバイブルのような本をすぐに絶版するのでケシカラン」と時々嘆かれていたのはこの本のことかな。。。なんにしても、この金字塔のような本が読めるようになったのでよしということで。
ちなみに、僕は、この金井先生のことばに、いつも
エリック・フォン ヒッペル(榊原 清則訳)「イノベーションの源泉―真のイノベーターはだれか」、ダイヤモンド社(1991)
を頭に思い浮かべながら共感していたので、今まで気がつかなかったのかもしれない。これもひどいと思う。こっちも、ぜひ、リバイバルして欲しいなあ。
ちょっと用事があったので、早めにパーティーを抜けたので、帰り、六甲道から京都まで一人だった。新快速の車中、
山本 修一郎「次世代プロジェクトリーダーのためのすりあわせの技術」、ダイヤモンド社(2009)
を読む。
最近、「すりあわせ」というのが妙に引っかかっているので、読んでみた。非常によいことを言っているように思うし、タイトルにあるとおり、若い人にこんなスキルを身につけて欲しいなと思う。
ISISの編集学校で物語の作り方というのを学んで、こういうストーリー仕立ての本を読むときに、どうも、作りが気になって仕方ない。
たぶん、著者がいいたいと思っていることが物語の中できちんとツボにはまっていないような気がした。この話は比較的ポイントが明確な話なので、こういう物語仕立てにするのは逆にぼやっとしてしまってもったいないように感じる。まあ、手取り足取り教えないとわからないので、こういった形式を選んだのだろうが、惜しいなあ。
ちなみに、この本は次世代リーダーより、現役のミドルに読ませたい。
この本もダイヤで、今日はダイヤ大批判の日記でした(笑
最近のコメント