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2009年3月17日 (火)

【ほぼ日 読書日記】2009年3月16日

最近、ビジネスインテリジェンスに興味を持っていて、ちょこちょこと本を読んでみたり、人の話を聞いたりしている。

なかなか、すっきりとする本にも出会わないし、インターネットで検索しても、わかったようなわからないような記事とか、用語解説、ツールの紹介が多い。

何かに似ているなと思っていたら、ハタと思い当たった。80年代の人工知能だ。アーティフシャルインテリジェンス。米国ではきちんとしか科学的な研究をしているところに、現場チックな技術だけで入り込んでいった日本では一過性のブームで終わった。

ただ、AIもすてたものではなく、80年代に夢物語だと思われていたことが、どんどん、情報家電などの中に組み込まれている。やはり、科学技術の進歩というのは世の中を変えると痛感する。その中で、日本が貢献したのは、ファジーだけだというのは悲しい。ちなみに、なぜ、ファジーが成功したかはこの本に詳しい。

湯谷 昇羊「 「できません」と云うな―オムロン創業者 立石一真」、ダイヤモンド社(2008)

インテリジェンスの活用というのは、人間の知を超えたものだから、ある意味で、ツールの議論が先行するのは仕方ないのだとは思うが、結局、ツールだけが一人歩きすると、結局、AIの二の舞になりそうな気がする。

そんなことを思いながら今日読んだのがこの本。意外とよい本だった。

北岡 元「ビジネス・インテリジェンス―未来を予想するシナリオ分析の技法」、東洋経済新報社(2009)

CI(競合インテリジェンス)だけは体系化できているといってもよいくらい進んでいるのがよくわかった。この本を読むと、確かにビジネスでも役立っているというのがよくわかる。

この本を読むと、少なくともCIについては実用化の域に達しているような印象を受けるが本当か?CIだけであれば、

ベン・ギラッド(菅澤 喜男監修、岡村 亮訳)「「リスク」を「チャンス」に変える競争戦略」、アスペクト(2006)

という結構優れものの本があるが、まあ、これを読んでいると、日本企業がボロクソだ。もっとも北岡先生の本でも出てくるのは米国の事例ばかりだが、、、

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