【補助線】プロジェクトの足を引っ張る問題メンバーに対処する
DIAMONDハーバードビジネスレビュー編集部編・訳「ケース・スタディ 「問題社員」の管理術」、ダイヤモンド社(2007)
プロジェクトマネジメントの大目標はダイバーシティへの対処である。今のマネジメントのやり方は、価値観だとか、あるいは習慣の均質性を前提にすると極めて合理的で、完成度の高いものだと思う。
こんなことを考えてみてほしい。プロジェクトメンバーのすべてが、今、オフショアで仕事をしている国の人だったとして、同じマネジメントでコントロールできるか。これがダイバーシティである。
あるいは、今、20代の人材を同じマネジメントでコントロールできるか?
できればそれでよい。できないとすれば、プロジェクトマネジメントをやっている価値がない。
大きな課題は2つある。ひとつは言うまでもなく、プロセスである。この部分はなんとかなるだろう。しかし、もうひとつが難しいのではないかと思うことがある。それが、ピープルマネジメントである。その中の最大のトピックスは「問題社員(Your Problem People)」への対処。このスキルをきちんと身につけない限り、本来の意味でのプロジェクトマネジメントはできないだろう。
以上に共感できる人はこの本を読んでほしい。ケーススタディで、ひとつのケースに対して、何人かが意見を述べているので、スキルアップにはとても役立つ。
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