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2007年1月24日 (水)

ミンツバーグとゴシャール

今週号のPM養成マガジンプロフェッショナル「PMサプリ」でミンツバーグの

マネジャーは義務を利点に変え、やりたいことを義務に変えることによって、自分の時間を自由にコントロールできるように求められている(ヘンリー・ミンツバーグ)

という意見を取り上げる予定である。この言葉は含蓄が深い言葉だ。

ミンツバーグは日本ではあまり有名ではないが世界的にはマイケル・ポーターと並ぶ戦略論の大家である。そのミンツバーグがこのような発言をしている背景には、若かりしときに実行したマネジャーのフィールド調査がある。従って、的を得た言葉だ。

実は世界的に見たときに、ポーターやミンツバーグに並ぶ戦略論の大家がもう一人いる。スマントラ・ゴシャールである。ゴシャールについては、好川塾で、その著書である

 意志力革命 https://mat.lekumo.biz/books/2005/04/post_8266.html

を取り上げたりしているので、僕のブログやメルマガ記事の読者の方は記憶にある方もいらっしゃるだろう。

ミンツバーグの考えはこうだ。マネジャーにはいろいろな義務があり、義務に追われることが多い。義務に追われると、一見、忙しそうに働いているのだが、成果がでない、つまりは、組織への貢献ができない。

実はこのような状況をスマントラ・ゴシャールは「アクティブ・ノンアクション」といっている。2人の世界的な戦略論の大家が同じようにこの問題を提起しているのは非常に興味深い。

もっと、解決法は違う。ゴシャールは「意志力」、つまり、やり遂げるという強い意志によってこの状況から脱却することを説いている。興味がある方は「意志力革命」を読んでみてほしい。

ミンツバーグはこの問題に対して、多くの有能はマネジャーが、義務をメリットに変えるという発見をしている。

例えば、プロジェクトマネジャーは多くのステークホルダにたくさんの資料を作って報告しなくてはならない。これを義務だと考えずに、自身のプロジェクトを理解してもらう機会、支援を引き出す機会とし、万全のプレゼンを行うといった思考をしているというのだ。

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ミンツバーグとゴシャールを参照しているブログ:

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コメント

元好川塾生でスマントラゴジャールの意志力革命を学びました。
社内プロジェクトのリーダになったので早速実践してみたところ、グループとして他の3倍のパフォーマンスをさせました。PMやらファシリテーションのTipsも活用しましたが^^。

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好川哲人

技術経営のコンサルタントとして、数々の新規事業開発や商品開発プロジェクトを支援、イノベーティブリーダーのトレーニングを手掛ける。「自分に適したマネジメントスタイルの確立」をコンセプトにしたサービスブランド「PMstyle」を立上げ、「本質を学ぶ」を売りにしたトレーニングの提供をしている。