現場力を高める問題解決とは?
問題解決実践研究会「組織の現場力を高める問題解決メソッド」、日本能率協会マネジメントセンター(2006)
お奨め度:★★★★
「問題を先送りにする組織」には
・問題解決の具体的な手順を知らないこと
・問題解決を実行していくような組織方針・組織風土がないこと
の2つの問題がある。これらの問題を解決し、「現場力の高い組織」に変えていくために必要なことをテーマにした本。
第1部では、問題解決の方法を課題設定型と構想設定型に分けて解説している。さらに、これらの問題解決に必要なコンピテンシーとして、協働誘発力、組織管理力の2つについて述べている。
第2部はマネジメントを進化させる学習する組織において問題解決がどのように役立つかを述べている。
フレームワークはシンプルで強い。精神論だけでは問題解決型の組織は作れないと感じている人は一読の価値があるだろう。
また、チームビルディングの方法論として読んでみると、問題解決を行う仕組みを作って、問題解決型のチームを創っていく方法になる。これは実務的なチームマネジメントの方法論かもしれない。
その意味ではプロジェクトマネジャーやリーダーも読んでみる価値アリ。
目次
第1部 組織の問題解決力を高める(問題解決力をつけるには
問題解決のすすめ方 発生型/課題設定型問題
問題解決のすすめ方 構想設定型問題
協働誘発力 ほか)
第2部 問題解決とマネジメント(マネジメントの進化と問題解決
問題解決と経営品質)
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