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2020年3月 4日 (水)

【コンセプチュアル講座コラム】「VUCA」再入門

バックナンバーはこちら https://mat.lekumo.biz/ppf/conceputual_col/
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Vuca11

◆はじめに
 
この1年、VUCA(ブーカ)という言葉を盛んに使っています。PMstyleでは、VUCAという言葉を入れたセミナーを何本か提供し始めました。
 
コンセプチュアル思考のポイントと活用~VUCA時代の思考法
https://pmstyle.biz/smn/conceptual_thinking.htm
 
コンセプチュアルリーダーシップ~VUCA時代のリーダーシップ
https://pmstyle.biz/smn/conceptual_leadership.htm
 
などです。また、タイトルには入れていませんが、VUCAを前提として、講座の中でVUCAの説明をしているセミナーも何本かあります。
 
本質に注目したコンセプチュアルな問題解決
https://pmstyle.biz/smn/conceptual_solve.htm
 
コンセプチュアルなプロジェクトマネジメントのポイント
https://pmstyle.biz/smn/conceptual_pm.htm
 
PDCAとOODAの統合によるコンセプチュアルプロジェクトマネジメント
https://pmstyle.biz/smn/conceptual_ooda.htm
 
OODAプロジェクトマネジメント
https://pmstyle.biz/smn/pm_simple.htm
 
マネジメントをコンセプチュアルにする
https://pmstyle.biz/smn/conceptual_management.htm
 
などです。
 
最近は研修でもVUCAに触れることが増えています。その際、VUCAという言葉を聞いたことがあるかを必ず尋ねるようにしているのですが、たいていは、知っているのは20名で2~3名で、1割程度です。こういう状況なので、VUCAという言葉を広めようと、PMstyleの記事でかなり頻繁にVUCAについて書いています。書いた記事は最後にリスティングしておきます。
 
そこで、この記事では、「VUCA再入門」ということで、VUCA自体の説明や、VUCAによって起こることや、対策を紹介をしたいと思います。
 
 

◆VUCAとは何か
 
VUCAとは
 
「Volatility」(変動が激しく不安定)
「Uncertainty」(不確実性が高い)
「Complexity」(複雑である)
「Ambiguity」(曖昧である)
 
という言葉の略語です。それぞれの要因について簡単に説明しておきます。
 
まず、ビジネスのVolatility(変動性)ですが、短期的はテクノロジーの進歩によって生まれると考えられますが、長期的にみれば価値観の変動などのによって起こっています。
 
ビジネスのUncertainty(不確実性)を引き起こす最大の要因はグローバル化ですが、グローバル化よる様々な影響が即座にビジネスに反映されるようになったことが引き起こしていると考えられます。
 
Complexity(複雑性)は、ビジネスのプレイヤーが専業化し、組み合わされることによって起こります。例えば、一つの製品のライフサイクルを考えてみても、以前であれば一つの企業で技術開発から製品開発、製造、物流、販売、メンテナンスまですべてやっていましたが、今では一つの製品に20社とかの企業が絡んでいることは普通であり、また、同じラインナップでも別の企業が担当するということも珍しくありません。このようにビジネスは非常に複雑になってきています。
 
最後に、ビジネスのAmbiguity(曖昧性)ですが、ビジネスにおいて成功するための方程式(正解)がなくなったことから、ビジネスの進め方が曖昧になってきています。
 

◆VUCAの拡大
 
VUCAは、もともと米国の陸軍で1990年代の冷戦終結後の国際情勢を意味する用語として使われ始めた言葉です。長く続いていた冷戦構造が終結し、ソ連崩壊、ドイツの統一、中国の政策の変革などがあり、まさに、複雑性が増し、将来の予測が困難な情勢で、これをVUCAと呼びました。
 
ビジネスの世界でもVUCAが注目され始めたのは、2016年の世界経済フォーラム(ダボス会議)で「VUCAワールド」という言葉が多くの講演で使われたことが契機だと言われています。
 
今や、ビジネスでもVUCAでない方が特別な状況だと言ってもよいと思います。ビジネスの前提として考える必要があります。ただ、マネジャーやリーダーの中には
 
「認めたくない」
 
という人が少なくありません。
 
マネジャーは自分のすべき管理の仕事の妨げになることなので、ある意味で理解できますが、リーダにとってはVUCAは変革のチャンスですので本当に勿体ないと思います。それが、この記事を書いた理由でもあります。
 

◆VUCAで起こることに如何に対応するのか
 
あなたの仕事で何か問題が起こったら、その原因がVUCAのいずれかにあることは普通になってきています。仕事ではさまざまな形で問題が発生しますが、VUCAが引き起こすことは整理すると次の3つになると考えられます。
 
・最適化の意味がなくなる
・経験自体の価値がなくなる
・予測の価値がなくなる
 
の3つです。これは、これまでエクセレントだと考えられていた仕事の進め方(前提)と対立するものです。
 
このような問題に対応する方針はそんなに複雑ではありません。
 
(1)変化していく環境に早く、適切に対応できる柔軟性を持つ
(2)新しい環境から柔軟に学び続ける
(3)とりあえず試し、結果を見ながら修正を繰り返していく
 
の3つを基本にした手法をとればよいわけです。
 
その一つが、本質を見極めて対応することであり、また、プロセス的にはOODA(Observe (観察)、Orient (状況判断、方向づけ)、 Decide(意思決定)、Act (行動)があります。
 

◆VUCAについて読んでおきたい本
 
VUCAは以上のようなものですが、この1~2年、非常にたくさんの書籍が出版されていますので紹介したいと思います。まず、VUCA自身を対象とした本ですが、以下のような本があります。
 
時吉康範、坂本 謙太郎(日本総研 未来デザイン・ラボ編集)「「2030 経営ビジョンのつくりかた VUCA時代を乗り切る」、日本経済新聞出版社(2019)
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532322898/opc-22/ref=nosim
 
柴田 彰、岡部 雅仁、加藤 守和「VUCA 変化の時代を生き抜く7つの条件」、日本経済新聞出版社(2019)
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532323126/opc-22/ref=nosim
 
河野英太郎「本当は大切なのに誰も教えてくれないVUCA時代の仕事のキホン」、PHP研究所(2019)
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569842453/opc-22/ref=nosim
 
就実大学経営学部編「VUCA世界における日本の選択 (就実大学グローカルブック) 」、吉備人出版(2019)
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4860695720/opc-22/ref=nosim
 
また、VUCAな世界への対処を述べた本には以下のようなものがあります。
 
山口周「ニュータイプの時代」、ダイヤモンド社(2019)
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/447810834X/opc-22/ref=nosim
 
佐宗 邦威 「直感と論理をつなぐ思考法 VISION DRIVEN 」、ダイヤモンド社(2019)
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478102856/opc-22/ref=nosim
 
入江仁之「「すぐ決まる組織」のつくり方――OODAマネジメント」、フォレスト出版 (2018)
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4866800097/opc-22/ref=nosim
 
若宮 和男「ハウ・トゥ アート・シンキング 閉塞感を打ち破る自分起点の思考法」、実業之日本社(2019)
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4408338974/opc-22/ref=nosim
 
岩下智「「面白い! 」のつくり方」、CCCメディアハウス(2019)
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4484192217/opc-22/ref=nosim
 
エイミー ウィテカー、山口周(電通 京都ビジネスアクセラレーションセンター編、不二 淑子訳)「アートシンキング 未知の領域が生まれるビジネス思考術 (ハーパーコリンズ・ノンフィクション) 」、ハーパーコリンズ・ ジャパン(2020)
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4596551472/opc-22/ref=nosim
 

◆PMstleの記事
 
PMstyleでは、主にPMスタイル考にVUCAの記事を書いています。以下のような記事があります。
 
【PMスタイル考】第165話 プロジェクトは目的ではなく、手段である
https://mat.lekumo.biz/pmstyle/2020/02/post-2238.html
 
【PMスタイル考】第164話 プロジェクトは工場かアートか
https://mat.lekumo.biz/pmstyle/2020/02/post-d201.html
 
【PMスタイル考】第161話:「役に立つ」から「意味がある」へ
https://mat.lekumo.biz/pmstyle/2020/01/post-f031.html
 
【PMスタイル考】第159話:マネジメントをコンセプチュアルにしよう
https://mat.lekumo.biz/pmstyle/2019/11/post-0e27.html
 
【PMスタイル考】第157話:パーパス・ドリブンのプロジェクトマネジメント
https://mat.lekumo.biz/pmstyle/2019/09/post-7444.html
 
【PMスタイル考】第156話:VUCAの本質とリーダーシップ
https://mat.lekumo.biz/pmstyle/2019/09/post-ca8a.html
 
【PMスタイル考】第154話:VUCA化するビジネスやプロジェクトをマネジメントする
https://mat.lekumo.biz/pmstyle/2019/07/vuvca-a142.html
 
【PMスタイル考】第153話:ビジョンを明確にし、問題を創る
https://mat.lekumo.biz/pmstyle/2019/07/post-86d3.html
 
【PMスタイル考】第150話:プロジェクト型の仕事は、新しいモノ/サービスを創造する
https://mat.lekumo.biz/pmstyle/2019/04/post-462e.html
 
【PMスタイル考】第149話:プロジェクトマネジメントにおける主観や直観の活かし方
https://mat.lekumo.biz/pmstyle/2019/04/post-1008.html
 
【PMスタイル考】第148話:直感や主観こそがイノベーションを生み出す
https://mat.lekumo.biz/pmstyle/2019/04/post-9cd5.html
 
さらに、コンセプチュアル講座コラムでも、何本か書いています。

また、連載として
 
VUCA時代のプロジェクトマネジメント
https://note.com/ppf/m/mc66e1ae06086
 
bを書いています。

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好川哲人

技術経営のコンサルタントとして、数々の新規事業開発や商品開発プロジェクトを支援、イノベーティブリーダーのトレーニングを手掛ける。「自分に適したマネジメントスタイルの確立」をコンセプトにしたサービスブランド「PMstyle」を立上げ、「本質を学ぶ」を売りにしたトレーニングの提供をしている。