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2013年9月 2日 (月)

≪サプリ374≫イノベーションは捨てることから始める

イノベーションの戦略の第一歩は、古いもの、死につつあるもの、陳腐化したものを計画的、かつ体系的に捨てることである(ピーター・ドラッカー、経営思想家)

Supple【成分】
◆古いものを捨てることができないから、イノベーションができない
◆ガラパゴスの正体
◆あるメーカの事例
◆なぜ、捨てれないのか
◆売上げ至上を捨てる

【効用】
・PM体質改善
  リーダーシップ発揮、顧客感度アップ、問題解決能力向上
・PM力向上
  ピープルマネジメント力向上、チームをまとめる力の向上、リスク対応力向上
・トラブル緩和
  モチベーション向上、チームの士気向上

このサプリの購入はこちらから!1か月分、500円です。

 

【解説】

今日のサプリのテーマは捨てることです。

イノベーションが空前のブームですが、開発現場にいくとしり込みする人がほとんど です。いろいろな事情はあるのですが、なぜ、そこまでと思うことも珍しくありません。イノベーションという言葉に反応して、以前より保守的になっている雰囲気すらあります。言い出すと責任を取らされるので、ひたすら、頭を低くしてという感じです。

このような雰囲気ができている背景には

 イノベーション
  →新しいことをする
    →リスクが大きい
      →失敗する可能性は高い
        →でも失敗は許されない

という思考回路があるように思います。そこで、失敗は許されないというところに手 を付けて、失敗しても許すようにすることでイノベーションを推進する組織を作ろうとしているケースが見受けられます。

このロジック自身、思い込みにすぎず、実際に動きだすと違うという話もありますが、仮に正しいとして手を付けるところは失敗のところなのでしょうか?

失敗には失敗するなりの理由があり、その理由は不確実さそのものより、ステークホルダーの問題であることが多いと思われます。平たくいえばステークホルダーが足を引っ張っている。その典型的なパターンは、通常の業務とイノベーション業務を兼務する開発者に、通常業務を優先するように求めることです。

このような状況を解消するにはどうしたらよいかを考えていると、ドラッカーの言葉 を思い出しました。「イノベーションの第一歩は古くなったものを捨てることである」 という言葉です。

今回のサプリはそんな思いで書いたサプリです。

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好川哲人

技術経営のコンサルタントとして、数々の新規事業開発や商品開発プロジェクトを支援、イノベーティブリーダーのトレーニングを手掛ける。「自分に適したマネジメントスタイルの確立」をコンセプトにしたサービスブランド「PMstyle」を立上げ、「本質を学ぶ」を売りにしたトレーニングの提供をしている。