« ≪サプリ359≫自分なりに考え尽すほど、仕事そのものが面白くなる | メイン | 【イノベーション戦略ノート:004】イノベーションを担う人材のスキルとマインド »

2013年5月17日 (金)

≪サプリ360≫抽象的な思考から具体についての深い理解が生まれる

抽象的な思考がなければ具体についての深い理解や具体的なアクションは生まれない(楠木建、一橋大学教授)

Supple【成分】
◆具体的で実践的な知識
◆マネジメントの成果の背景にあるもの
◆例~コンセプト
◆役に立つのは具体と抽象の行き来の仕方

【効用】
・PM体質改善
  リーダーシップ発揮、バランス感覚の洗練
・PM力向上
  ステークホルダをコントロールする力の向上、チームをまとめる力の向上
・トラブル緩和
  不要なトラブルの回避

このサプリの購入はこちらから!1か月分、500円です。

【解説】
この何年か、コンセプチュアルスキルの必要性を説いて研修を展開しています。そこで耳にする多くの人の意見は、具体的な知識こそ役に立つ、抽象的な話などしたくないというものです。簡単にいえば、答えがあるという前提で、その答えを知りたいわけです。一昔前の技術はそうでしたので、そのイメージが強いと思います。しかし、
今は技術もシステム化が前提になっており、答えなどなくなっています。すると、やはり、システムモデリングから始めないとモノはできないわけです。

マネジメントはもともとそうです。答えがないわけですから、具体的なものというのは役に立たないわけです。

そんな中に、事例からイメージを考えるので事例で教えてくれという人がいます。これは素晴らしいことです。多くの人がこれができるようになるとうれしいなと思いますが、残念ながらできる人はまだ、一握りのように思います。

実はこれはたいへん、難しい思考方法です。たとえば、スケジュールが遅れてきて、みんな疲れているようなので、今週末は休日出勤禁止で、来週はノー残業にするという対策を打ったとします。これをロジックで説明すると、風が吹けば桶屋が儲かるようなロジックになっています。

ところが違うのは、桶屋のように洞察にかける論理ではなく、洞察力を持った人なら納得できる論理になります。スケジュールが遅れているので残業させるのに比べると、効果的な対策になります。これがコンセプチュアルスキルの本分です。

今回のサプリはこんな問題意識で書きました。

コメント

コメントを投稿

PMstyle 2024年11月~2025年3月Zoom公開セミナー(★:開催決定)

カテゴリ

Googleメニュー

  • スポンサーリンク
  • サイト内検索
    Google

最近のトラックバック

Powered by Six Apart

プロフィール

フォトアルバム

好川哲人

技術経営のコンサルタントとして、数々の新規事業開発や商品開発プロジェクトを支援、イノベーティブリーダーのトレーニングを手掛ける。「自分に適したマネジメントスタイルの確立」をコンセプトにしたサービスブランド「PMstyle」を立上げ、「本質を学ぶ」を売りにしたトレーニングの提供をしている。