≪サプリ355≫適応のためには柔軟な発想が必要
企業が高い適応力を発揮するには、柔軟な発想が求められる
(ゲイリー・ハメル、ロンドンビジネススクール客員教授)
【成分】
◆適応力とは
◆計画をみれば、プロジェクトマネジメントへの適応が分かる
◆メンバーの作業を止めるのか
◆適応できている企業
◆適応できていない企業
◆適応する方法
【効用】
・PM体質改善
リーダーシップ発揮、自信をつける、顧客感度アップ、問題解決能力向上、
・PM力向上
ピープルマネジメント力向上、チームをまとめる力の向上、リスク対応力向上
・トラブル緩和
モチベーション向上、チームの士気向上
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【解説】
著者の古くからの知人である浦正樹さんが新著「実行に効く計画の技術」という本を出版し、少し、計画に関して議論をする機会がありました。その議論の中で感じたことを、ゲイリー・ハメルの視点を借りて整理してみました。
まず、何のために計画を作るかと言うと、プロジェクトをコントロールすることにより、柔軟なプロジェクト運営をするためです。ここを勘違いしてはなりません。
その上で、計画の問題の本質は、計画を巡っては、計画を作っている目的がはっきりしないままで計画を作っている。このためコントロールに使える計画になっていない。
使えないので、計画に時間を書けない。だから、余計に使えない計画しか作れないというものです。
この背景には、計画するという行為と、計画書のギャップもあるのだろうと思います。
今でもそうですが、プロジェクトマネジメントを導入するメリットの中で見える化を上げる人が多くいます。これはそのとおりです。
ただし、アジャイルのようなタスクの見える化に比べると、プロジェクトの見える化ははるかに難しい仕事です。プロジェクトを見える化しようとすれば、意味のある計画をして、その計画を尺度にした進捗管理をする必要があります。たとえば、不適切な見積もりに基づいて作ったスケジュールで見える化をすれば、あるのは害だけです。
本当に見える化が有効な手段だと思うなら(僕はそう思っている)、手間をかけて、計画する必要があります。
そのような問題意識で書いたサプリです。
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