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2011年4月11日 (月)

PMサプリ240:「あそび」が大きな差を生む

真剣勝負しているビジネスの場だからこそ、時間的な「あそび」、空間的な「あそび」が重要で、さらにその仕事にかかわる人間関係においても適切な距離感という「あそび」を大事にしている(美崎栄一郎、スーパーサラリーマン)

【成分】

◆自動車のハンドルには、なぜ、遊びがあるのか
◆プロジェクトにおける遊びの重要性
◆遊びに対する価値感
◆遊びがロバストを実現する
◆冗長・無駄と遊びの違い

【解説】
プロジェクトの制約条件が厳しくなっているというのはどこの会社にいっても耳にする話です。普通、制約条件が厳しくなると、管理を厳しくして乗り越えようとします。
これは、管理者が内心、部下はサボっていると思っているからです。

しかし、これは逆効果です。かつての工場のように管理者がフロアをうろうろして見回ることで管理を厳しくできるのであればそれも一つの考え方ですが、プロジェクト業務を管理しようとすると、可視化する必要があります。可視化するためには、プロジェクトの従事者がコストを払うことが必要です。平たくいえば、報告書を作る時間を取られるわけです。

では、制約条件が厳しくなる中ですべきことはなんでしょうか?

遊びを作ることです。遊びは無駄ではなく、機能です。計画に遊びを作り、その遊びをうまく使うことによって、無駄をなくし、生産性を上げていく。これが、制約条件の厳しいプロジェクトに求められていることです。

スケジュールでこれを実現しているのが、エリヤフ・ゴールドラット博士の提唱するCCPM(クリティカルチェーンプロジェクトマネジメント)です。スケジュール以外だけではなく、QCDSの統合マネジメントのレベルで遊びを作っていくことを考えて見る時期に来ているのではないかと思います。

そんな思いで書いたサプリです。

【効用】
・PM体質改善
  アカウンタビリティ向上、実行力向上、問題解決能力向上
・PM力向上
  プロ意識の向上
・トラブル緩和
  チームの士気高揚

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好川哲人

技術経営のコンサルタントとして、数々の新規事業開発や商品開発プロジェクトを支援、イノベーティブリーダーのトレーニングを手掛ける。「自分に適したマネジメントスタイルの確立」をコンセプトにしたサービスブランド「PMstyle」を立上げ、「本質を学ぶ」を売りにしたトレーニングの提供をしている。