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2011年4月11日 (月)

PMサプリ238:マネジメントは実務である

マネジメントは科学や芸術ではなく、実務である(ピーター・ドラッカー)

【成分】
◆プロジェクトマネジメントはサイエンスか、アートか
◆成果物の概念が変わる
◆マネジメントは雑用ではない

 
【解説】
プロジェクトマネジャーの中には、プロジェクトマネジメントを「雑用」だと思っている人が少なくありません。雑用とは何かという言葉の定義はあいまいなのですが、要するに自分の「本来の」仕事ではないと思っているということです。

兼ねてから感じているのは、プロジェクトマネジメントを導入していく際に最初に理解して貰わなくてはならないことはこの点だということです。この点において、意識を変えない限り、どれだけガバナンスを強化しても、プロジェクトマネジメントが定着するとは思えません。もっとも、ガバナンスを強化すればするほど、「雑用感」が強くなってくるように思えます。

この意識が何に起因するかと考えて見ますと、「マネジメント」に対する不理解に行き当たります。結局のところ、マネジメントとは間接的な活動であり、直接的な活動、すなわち実務ではないと思っている人が多いようです。

これは「管理」に起因するものかもしれません。管理とマネジメントには決定的な差があります。パフォーマンス(生産性)に対する考えです。管理は予定したパフォーマンスを実現することを目的とします。そこで、パフォーマンスが下がってくるともとに戻すために知恵を使ます。マネジメントは継続的にパフォーマンスを上げることを考えます。現状をよしとせず、さらにパフォーマンスを上げるにはどうするかを考えるわけです。

管理がリアクティブな仕事だとすれば、マネジメントはプロアクティブな仕事です。
プロアクティブな仕事は実務であり、雑用と位置づけることはできません。

そのような思いで書いたサプリです。


【効用】
・PM体質改善
  PM体質の全般に対して効果があります
・PM力向上
  PM力向上の全般に対して効果があります
・トラブル緩和
  弱気克服


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好川哲人

技術経営のコンサルタントとして、数々の新規事業開発や商品開発プロジェクトを支援、イノベーティブリーダーのトレーニングを手掛ける。「自分に適したマネジメントスタイルの確立」をコンセプトにしたサービスブランド「PMstyle」を立上げ、「本質を学ぶ」を売りにしたトレーニングの提供をしている。