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2010年3月30日 (火)

PMサプリ213:異質性が高ければ、強固な参加の理由が必要

一人一人の能力が高く、異質性が高ければ高いほど、参加のための理由は強固なものでなくてはならない(北垣武文、経営コンサルタント)

【成分】

◆ビジョナリーリーダー
◆両雄を並ばせないと、爆発力は生まれない
◆あるプロジェクトの目的
◆核になる「想い」と「物語」が異質な人を惹きつける

【解説】

「気心しれた」メンバーを求めるプロジェクトマネジャーがいます。まあ、これは理解できます。しかし、多少、能力や顧客適正に劣るけどよく知っている人の方がよいという話になると、多少、違和感を感じます。

プロジェクトでは目標を達成するために、「スキルセット」を充足することが基本です。しかし、スキルはプロジェクト中に習得できるのだという発想があるので、まずは「人」となるのだと思われます。

本当にそうでしょうか?

どのような分野をとっても、プロジェクト成果物は複雑化を極め、また、要求される品質は極めて高くなっています。そのため専門性は細分化せざるを得ないという問題が生じています。

このような状況の中で、人材の成長を危惧する声もありますが、現実的な議論ではありません。この議論の本質は、オールマイティな技術者を育成することではなく、専門分野とマネジメントに根を張れるΠ型の技術者を育成していくことです。

そのマネジメントの中で、細かなテクニックはともかくとして、リーダーシップを発揮できることが極めて重要です。技術者の旗印は技術であるといわれてきました。平たくいえば、プロジェクトマネジャーになった技術者が、メンバーに対する求心力は技術者として、メンバーより経験が豊富で、スキルも高いことだったわけです。ところが、上に述べたように技術が細分化され、かつ、技術ライフサイクルが短くなってきていますので、今後、このような旗印は通用しないでしょう。

プロジェクトマネジャーは、別の旗印を探す必要があります。そこで、重要になってくるのがビジョン(意思)を背景にした目的です。ぜひ、そのようなリーダーシップを発揮できるプロジェクトマネジャーになってほしい。そんな想いで書いたサプリです。

【効用】
・PM体質改善
 実行力向上、リーダーシップ発揮
・PM力向上
  プロ意識の向上、チームをまとめる力の向上
・トラブル緩和
 チームの士気高揚

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好川哲人

技術経営のコンサルタントとして、数々の新規事業開発や商品開発プロジェクトを支援、イノベーティブリーダーのトレーニングを手掛ける。「自分に適したマネジメントスタイルの確立」をコンセプトにしたサービスブランド「PMstyle」を立上げ、「本質を学ぶ」を売りにしたトレーニングの提供をしている。