【補助線】プロジェクトマネジメントのポイント
◆「ハーバード流」プロジェクトマネジメントのポイント
最近、この本を読んでいて、プロジェクトマネジメントとして最低限することってなんだろうか?と考えてしまった。
その本とはこれ。
メアリー・グレース・ダフィー(大上 二三雄、松村 哲哉、上坂 伸一、エム・アイ・コンサルティンググループ株式会社訳)「プロジェクトは、なぜ円滑に進まないのか」、ファーストプレス(2007)この本では、プロジェクトをスムーズに進めるためのポイントとして
・必要なリソースを見きわめる
・目標をはっきりと定める
・途中で必要な修正を施す
という点にポイントを置いている。
◆よく言われるポイント
マネジメントとしてプロジェクトマネジメントをとらえれば当たり前のことだが、今、一般的に考えられているポイントと微妙に違う。いわゆるプロジェクトマネジメントの識者に尋ねると、たぶん、この3つの上の2つの代わりに、「ステークホルダとうまく話をつける」、「リスクを上手に管理する」の2項目が入り、
・ステークホルダとうまく話をつける
・リスクを上手に管理する
・途中で必要な修正を施す
の3つのポイントを上げる人が多いような気がする。組織文化の違いはあるが、おそらく、マネジメント「感」が違うのだと思う。というより、プロジェクト感が違うといった方がよいかもしれない。
◆プロジェクトに対する見方、捉え方
プロジェクトは組織から与えられた目標の達成だと考えていると、だいたい、こういう答えになるだろう。要するに目標達成の阻害要因を排除することと、目標が変わった場合の対処をうまくやることに尽きるということだ。
2004年にダイヤモンド社から、
すぐに解決!プロジェクト―30分で読める!プロジェクト成功の秘訣がわかる!
という本が出版されている。ファーストシンキングシリーズと銘打って何冊か出ている中の一冊だ。この本では、
・プロジェクトの目的が何かを明確にさせる
・本当の責任者を見極める
・周囲の力を借りる
の3つにポイントを置いている。スコープを明確にすることも、リスクに対応することも明示的には入っていない。たとえば、周囲の力を借りることにより、リスクに対応している。
◆トム・ピータースのセクシープロジェクト
また、トム・ピータースの
でも、ポイントになっているのは、
・プロジェクトの目的を明確にする
・多くの人を味方にする
・走りながら考える
の3点である。やはり、プロジェクトやスコープマネジメントは明示的にははいってこない。
この問題は真剣に考えてみる必要がある。
みなさんにとって、3つのポイントを上げるとすればなんですか?
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