2021年8月26日 (木)

【コンセプチュアルリーダー塾コラム】コンセプチュアルリーダーのスキルと行動

コンセプチュアルリーダー塾 : https://mat.lekumo.biz/ppf/juku/━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 

◆コンセプチュアル思考、コンセプチュアルスキル、コンセプチュアルリーダー

Conceptual_org_2PMstyleでは、2021年4月からコンセプチュアルリーダー塾を設立し、コンセプチュアルリーダーを育成する活動に取り組んでいます。コンセプチュアルリーダーは一言でいえば、

「コンセプチュアルスキルを活用して、センスのよい成果を上げる人材」

のことです。

コンセプチュアルスタイル考にコンセプチュアルリーダーについて本格的に書くのは初めてになりますので、最初に簡単に、コンセプチュアルという概念の整理をしておきたいと思います。

まず、コンセプチュアルスキルは、コンセプチュアル思考で実現されるスキルだと考えています。コンセプチュアル思考は、

・大局/分析
・抽象/具象
・直観/論理
・主観/客観
・長期/短期

の5つの軸を使いながら、概念の世界(大局、抽象など右側)と形象の世界(分析、具象など左側)を行き来する思考法です。もっとも普及しているのは、抽象と具象の軸の行き来で、例えば、抽象的に機能を考え、それを具体化し、さらに、その具体から抽象的な機能を見直すといった行き来で考えることによって、同じ(概念)アイデアから、全く異なる製品(形象)が生まれてイノベーションを起こすといったものです。

詳しく知りたい方は、好川哲人の「コンセプチュアル思考」という本を読んでみてください。

好川 哲人「コンセプチュアル思考」、 日本経済新聞出版社(2017)
https://www.amazon.co.jp/

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2021年7月 2日 (金)

【コンセプチュアル講座コラム】全員リーダーシップが難しい理由

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Leadership5

◆リーダーシップの考え方の遷移

リーダーシップは、一人のリーダーが組織全体を統制する統制型から始まり、リーダーは統制せずに調整することによって組織を動かす調整型、さらに、リーダーが新しい組織のあり方を求め、変革をけん引していく変革型と主流が遷移してきています。

これのリーダーシップスタイルでは、あくまでも一人(あるいはチーム)のリーダーがいて、そのリーダーが組織全体を牽引していくというスタイルで、その目的がいろいろと変わっていました。

そして、VUCAの時代の今、全員型というリーダーシップスタイルが主流になりつつあります。

このスタイルは、それまでのリーダーシップとは根本的に異なり、リーダーシップはリーダーだけではなく、全員が持つ必要があるという考え方です。これからAIとの協業などで人間の活動のあり方が変わってくると新しいリーダーシップスタイルが出てくる可能性はありますが、人間だけで活動する社会のリーダーシップスタイルとしては最終形になるだろうと考えられているスタイルでもあります。

全員型のリーダーシップについてはこちらの記事をご覧ください。

【マネジメントスタイル:雑談6】全員がリーダーシップを持つ~VUCA時代のリーダーシップ
https://mat.lekumo.biz/pmstyle/2020/09/vuca-9f24.html

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2021年6月23日 (水)

【コンセプチュアル講座探訪】VUCA時代のプロジェクトデザインの実践的方法~「パーパス」でプロジェクトを動かす

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Project_design

◆目標と達成方法に着目したプロジェクトの区分

従来(VUCA以前)のプロジェクトでは、できるだけ成果物を確定的にし、その生成を具体的に計画し、着実に実行し、成果を得るマネジメントが求められてきました。

ところが、VUCAと呼ばれる時代を迎え、このような進行ができないプロジェクトが増えてきています。VUCAの時代には、

・変動性や不確実性が大きい
・規模が大きく、複雑である
・新規性が高く、すべきことが曖昧である

といった特徴のあるプロジェクトが増えているためです。まさに、VUCAがプロジェクトのレベルでも起こっているわけです。

プロジェクトを目標に着目して区分してみますと、

(1)目標が決まっており、目標達成の方法も分かっており、さらにその目標達成に必要なコストや時間も分かっているプロジェクト
(2)目標が決まっており、目標達成の方法も分かっているが、その目標達成に必要なコストや時間が分からないプロジェクト
(3)目標は決まっているが、目標達成の方法が分からず、従って目標達成に必要なコストや時間も分からないプロジェクト
(4)目的はあるが、目標が決まっていないプロジェクト
(5)目的が曖昧で、プロジェクトを実施することだけが決まっているプロジェクト

の5つに分けることができます。


◆VUCA以前のプロジェクト

従来のプロジェクトですと、プロジェクトには製品やサービスの開発が中心で、、その場合(1)、(2)が圧倒的に多く、(3)はチャレンジの必要なプロジェクトだと考えられていました。また、(4)、(5)はプロジェクトとしては認可すべきではないと考えられていました。

ただ、例外的に行われていたのは、経営変革、組織変革、オペレーション変革などの変革プロジェクトです。これらのプロジェクトは(4)のタイプのプロジェクトとして行われることがよくあります。しかし、これらのプロジェクトは成功/失敗があまり明確になりません。

目標が決まっていないため、目的を実現できたかどうかには主観的な判断が評価の中心になるからです。

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2021年6月21日 (月)

【コンセプチュアル講座探訪】コンセプチュアルリーダーとしての能力を磨き、センスのよい成果を生み出す~コンセプチュアルリーダー養成講座

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Vuca_management2

◆コンセプチュアルリーダーとは

PMstyleでは、2021年4月からコンセプチュアルリーダー塾を設立し、コンセプチュアルリーダーを育成する活動に取り組んでいます。コンセプチュアルリーダーは一言でいえば、

「コンセプチュアルスキルを活用して、センスのよい成果を上げる人材」

のことです。

この記事では、まず簡単に、PMstyleが提唱しているコンセプチュアルという概念の整理をしておきたいと思います。


◆コンセプチュアルスキルとは

コンセプチュアルスキルは、一般には、

「周囲で起こっている事柄や状況を構造的、概念的に捉え、事柄や問題の本質を見極めるスキル」

という意味で使われます。具体的なスキルとしては、例えば、問題解決や意思決定のスキルがあります。

ポイントは本質を見極めて本質的な問題を解決することや、本質を押さえた適切な意思決定をすることです。問題解決や意思決定をしても本質からずれたものであれば、それがコンセプチュアルスキルとは言えません。

PMstyleでは、コンセプチュアルスキルを使ってこのような活動をした結果、成果に付与される要件をセンスだと考えています。つまり、コンセプチュアルスキルと呼べるクオリティの活動をすることによって、センスのよい成果が得られるわけです。

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2021年6月15日 (火)

【コンセプチュアル講座コラム】「地があって図を描く」から「図があって地ができる」へ

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Ti

◆階差機関から分析機関へ

ウォルター・アイザックソンの著作に「イノベーターズ 天才、ハッカー、ギークがおりなすデジタル革命史」(講談社、2019)という書籍があります。日本語版では、2冊に分かれていますが、この中に、エイダ・ラブレスという英国人の女性の話が出てきます。彼女は科学に強い関心を抱き、勉強し、英国人の数学者チャールズ・バベッジとともに今日のコンピューターの基本的な考え方をまとめた人です。

バベッジは日本でも有名なのでご存知の方も多いと思いますが、対数や三角関数などのエンジニアリングに必須の計算の自動化・単純化に取り組み、その結果、「階差機関」と呼ばれる装置を生み出しました。この装置は、複雑な数列を、差分、差分の差分、差分の差分の差分という作業を繰り返すことにより単純化できるというものでした。この装置に使われていた部品は、歯車のようなもので、それを動かすことにより、数字を入力し、記憶させ、隣の桁から借りることもできるものでした。

ある日、バベッジはフランス人であるシャカードが発明した自動織機に出会います。自動織機は、パンチカードによって織機を動かし複雑な図形を描くことに成功した機械です。バベッジは階差機関においても、歯車ではなく、パンチカードを使うことによって異なる種類の作業を次々に処理できることに気づき、実現していきます。

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2021年6月 9日 (水)

【コンセプチュアル講座探訪】ピントを外さない問題解決~「本質に注目したコンセプチュアルな問題解決」講座

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Essennse

◆現場を重視する日本企業と「現場力」
 
かつて日本の企業には「現場は宝の山である」という考え方がありました。ものづくりの原点は製造現場ある、営業の原点はお客様との接点にあるなど、現場を重視し、問題が起こったときには、まず何よりもその現場に立ち戻り、考えようとしました。
 
その背景には、現場を離れて机上でいくら理論や理屈をこね回しても、決して問題解決にはならないという信念がありました。絶えず現場に足を運ぶことによって、問題解決の糸口、生産性や品質の向上、新規受注などにつながる思わぬヒントを見つけ出すことができると考えていたのです。
 
これらを支えていたのは、いわゆる「現場力」です。現場力とは、
 
現場が自発的にやり方を考え、自分たちの製品やサービスに付加価値を与える力
 
のことです。欧米の現場にはマニュアルワーカーしかいませんが、日本の現場にはピーター・ドラッカーのいうナレッジ・ワーカーがいたのです。
 

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2021年6月 4日 (金)

【コンセプチュアル講座コラム】目的を真剣に考える

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Tokyo1

◆東京五輪をめぐる世論

東京五輪の開催がすったもんだしています。5月15、16日に実施された全国世論調査(電話)では、「中止」を求める意見がグッと増え、

20年5月:21年夏開催(14%)/再延期(40%)/中止(43%)

という数字になっています。ちなみに、昨年の7月には

20年7月:21年夏開催(33%)/再延期(32%)/中止(29%)

と開催と再延期。中止がほぼ三等分されていましたが、今は中止すべきだと考える人が増えてきています。

なぜでしょうか?もちろんコロナの感染状況が昨年の7月とは比較にならないくらい増えているからというのはあるでしょう。2020年7月というと、全国の感染者が1000人超えたり、超えなかったりしていた時期で、東京だと400人を初めて超えた時期です。

しかし、当時と今の国民の言動を比較するとこれがすべての原因だとは思えません。むしろ、本質的な理由は、何のためにこの時期に五輪をやるのかが明確にされていないことにあると考えられます。

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2021年5月28日 (金)

【コンセプチュアル講座コラム】コンセプチュアルな組織のつくり方

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Conceptual_org

◆コンセプチュアルリーダーとは

コンセプチュアルリーダーは、「複雑にからみあい、変動する事象を概念化することにより、ものごとの関係性や本質を認識してリーダーシップを発揮できる人材」で

コンセプチュアルスキルを活用して、職位に関係なくリーダーシップを発揮し、センスのある成果をもたらす

活動をします。このために、必要な中核能力は

(1)意味をつくる
 市場にインパクトを与え、顧客を引き付けられる意味を与える
(2)問題を創る
 新しい意味を実現するために、説くべき問題を明確にする
(3)柔軟性を重視する
 前提が変わったことを敏感に感じ取り、柔軟に対応する

の3つでです。


◆コンセプチュアルリーダーが活躍できるコンセプチュアルな組織とは

では、コンセプチュアルリーダーが活躍できる組織、つまり、コンセプチュアルな組織とはどのようなものでしょうか?コンセプチュアルリーダーが活躍できるためには

組織として向かうべき方向や取り巻く環境の複雑性や本質を共通認識して、メンバーが主体的に考え、行動して、イノベーションや業務を行うことのできる

ことが必要です。このような組織の例としては自律分散型組織や、アジャイル組織と呼ばれる組織があります。この例から分かるように、コンセプチュアルな組織を実現するためには、組織の成員全員がコンセプチュアルリーダーになり、組織文化を構築していく必要があります。

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2021年5月21日 (金)

【コンセプチュアルリーダー塾コラム】コンセプチュアルリーダーに必要な3つのスキル

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Concept2◆コンセプチュアルリーダーとは

PMstyleではコンセプチュアルリーダーを

「複雑にからみあい、変動する事象を概念化することにより、ものごとの関係性や本質を認識してリーダーシップを発揮できる人材」

だとしています。簡単にいえば、卓越したセンスをもって、コンセプチュアル思考を自身や、チームの活動に活用しているのがコンセプチュアルリーダーです。

このようなコンセプチュアルリーダーには3つの中核能力(スキル)があります。

1.意味をつくる
2.問題を創る
3.柔軟性を重視する

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2021年4月20日 (火)

【コンセプチュアルリーダー塾コラム】コンセプチュアルリーダー塾説明会のお知らせ

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Conceptual_leader1_2

2021年5月にリニュアルしますコンセプチュアルリーダー塾の説明会を開催します。


新しいコンセプチュアルリーダー塾では、2021年は「センス」をテーマに掲げ、個人とチーム/組織の両面から活動を行います。


個人の側面からは、コンセプチュアル思考を使いこなすことによって、センスのよいマネジメントや業務のできるリーダーを育成する場にしていきます。


また、チームや組織の側面からは、センスのよい人材(コンセプチュアルリーダー)が活躍できるチーム、組織をつくる方法を考える場(コンセプチュアル組織ラボ)にしたいと思います。


つきましては、5月12日に個人対象、5月31日にチーム/組織対象のコンセプチュアルリーダー塾説明会を開催します。

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好川哲人

技術経営のコンサルタントとして、数々の新規事業開発や商品開発プロジェクトを支援、イノベーティブリーダーのトレーニングを手掛ける。「自分に適したマネジメントスタイルの確立」をコンセプトにしたサービスブランド「PMstyle」を立上げ、「本質を学ぶ」を売りにしたトレーニングの提供をしている。