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2007年10月 1日 (月)

【補助線】マネジメントの業績とは何かを理解しているか?

日本ハムが優勝した。球団初の連覇だそうだ。監督はヒルマン監督。新庄や小笠原がいた昨年と比べるとスター選手がいない。ニュースでは「全員野球」だと言っていた。

日本という国はこのパターンが多い。現場を重視する。現場にスター選手がいればそこを持ち上げる。いなければ、全員が一致団結して高いパフォーマンスを発揮したと考える。

「マネジメントの業績」が掲げられることはほとんどない。よくも悪くも、現場中心である。マネジャーは業績が評価されることもないし、逆に、マイナスの業績評価されることもあまりない。

このこと自体が悪いことではない。現場を重視するのは日本型経営の強みだと思うし、現場の動機は上がり、パフォーマンスも高くなる。

問題は、マネジメントの業績が何かを理解していない点。マネジメントの業績をよく理解した上で、やっぱり、比較として現場の功だというのであれば、文句はない。しかし、マネジメントの業績を理解せずに、現場、現場といっているのであれば、ナンセンスだ。

この問題意識を持ってほしくて、セミナーの中では

・PMBOKではマネジメントプロセスとプロダクトプロセスは別物だ。
・マネジメントがなくても、プロダクトはできる。
・現にピラミッドの建立はマネジメントなしに、あんなに立派なものができた。
・原子爆弾だってできたと思う。月にいくこともできただろう。

という意見についてどう思うか

という質問をすることにしている。みなさんならどう答えるか?

ここで、もうひとつ理解していく必要があるのは、これらの意見に反論するだけの「マネジメント」というのはそんなに容易なことではない。

マネジメントで業績を上げるのは難しいことも同時に理解しておく必要がある。しかし、マネジメントで業績を上げるための第一歩はマネジメントの業績は何かをきちんと理解することであることは間違いない。

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好川哲人

技術経営のコンサルタントとして、数々の新規事業開発や商品開発プロジェクトを支援、イノベーティブリーダーのトレーニングを手掛ける。「自分に適したマネジメントスタイルの確立」をコンセプトにしたサービスブランド「PMstyle」を立上げ、「本質を学ぶ」を売りにしたトレーニングの提供をしている。