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2006年10月 9日 (月)

PMOの現場力

現場力というのがなんとなくキーワードになってきている。

現場力というのを、経験と混同している人によく会う。これは曲者だ。例えば、PMOのメンバーとして仕事をするのに、PMの経験が不可欠だと考える人が多い。プロジェクトマネジャーの考えを理解する必要があるといった理由だ。

しかし、PMOの現場力というのは少し、違う。現場力というのは現場を見て、ものごとを判断する力である。上に曲者だと書いたのは、経験をすると、自分の経験で現場で起こっていることを無視して判断する危険があることだ。これは大いに気をつける必要がある。

確かに、自分が経験したことが、今、現場でも起こっている可能性はある。しかし、やっぱり違うことの方が多い。お客さんが違えば、きっと違う。ミッションが違えば、やっぱり違うだろう。経験に頼って現場の判断をするというのはかくも危険なことである。

ある意味で、昔取った杵柄で、強硬な意見をいう役員とか、PMOがそんな役回りになる危険もある。そうなったら、プロジェクトの足を引っ張るだけだ。

自分にどんな経験があろうと、謙虚に現場を見る。その上で、自分の経験を使って判断する。そういう力が現場力だ。

ここで、経験で「こんなことが起こっているだろう」と推測するのであれば、経験などないほうがましだ。

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好川哲人

技術経営のコンサルタントとして、数々の新規事業開発や商品開発プロジェクトを支援、イノベーティブリーダーのトレーニングを手掛ける。「自分に適したマネジメントスタイルの確立」をコンセプトにしたサービスブランド「PMstyle」を立上げ、「本質を学ぶ」を売りにしたトレーニングの提供をしている。