行動はもう十分
なんだかんだといって、3~4年前に較べると、プロジェクトマネジャーは行動するようになってきたと思う。
PM養成マガジンは、ひたすら、行動すること、行動する能力を高めることに焦点を当てて活動をしてきた。
このような状況の中で、ある大手企業の人材開発マネジャーと話をしていて、プロジェクトマネジャーの育成には何が必要なのだろうか?と改めて考える機会があった。
もっと行動が必要なのか、あるいは、行動は十分で省察することが必要なのか?
別の言い方をすれば、行動する能力を高めるべきなのか、既存の行動について省察する能力を高めるべきなのだろうか?
上の人材開発マネジャーと話をしている中で感じたのは、組織の目的とマネジャーの育成が混乱しているのではないかということだった。
組織の目的は常に行動をすることである。これは間違いない。
しかし、今、プロジェクトマネジャー育成の目的は「行動の質を高めること」に移りつつあるのだと思う。
みんな十分に行動をしているのだ。しかし、必ずしも十分に結果がでない。空回りしてしまう。
この問題意識が芽生えたのは2年くらい前である。それ以来、ずっとPM養成マガジンとしてどういうスタンスで行こうかと迷っている。
少なくとも、社内標準があってそれなりに従っているとか、PMPの資格をとって自分なりにシステマティックな方法で取り組んでいるといった人は、もう十分に行動をしていると考えてよい。問題は行動の質だ。しかし、そこで、立ち止まっている人が非常に多い。
しかし、PM養成マガジンの読者にはそうではなく、まだまだ、行動する能力を身につける必要のある人も多い。この辺が悩ましいところ。PM養成マガジンもブログ化もさることながら、読者を再定義しなおす時期に来ているのかもしれない。
この悩みはしばらく続きそう。
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