2016年9月16日 (金)

【イノベーション戦略ノート:097】HOWではイノベーションは起こせない

バックナンバー http://mat.lekumo.biz/ppf/cat9922971/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

How

◆あるロボット

最初に一つ考えてほしいことがある。最近ロボットがブームだが、

「パソコンからプリントの指示をするとプリンターがデスクまでやってきて印刷してくれる自走式のロボット」

をどう評価するだろうか。メリットは便利であると同時に、書類が他の人の目に触れないことだ。

実はこの製品は実際に日本で作られ、それなりに興味を持たれた。理由はセキュリティの問題より便利だからだそうだ。これはイノベーションなのだろうか?

今回の戦略ノートはこの問題について考えてみたい。



続きを読む »

2016年9月 9日 (金)

【イノベーション・プロジェクト・マネジメント(3)】枠組みを具体化する

バックナンバー http://mat.lekumo.biz/ppf/ipm/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

Project20

◆はじめに

前回は、イノベーションの枠組みとして、イノベーションをプロジェクト化することにより、

目的+手段

を統合する方法やコンセプトを考え、実現するという枠組みで考えることについて述べた。今回はもう少しこの枠組みを具体化してみたい。



続きを読む »

2016年9月 2日 (金)

【イノベーション戦略ノート:096】コンセプトから始める

バックナンバー http://mat.lekumo.biz/ppf/cat9922971/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

Concept20

◆何をデザインするのか

技術から始まるイノベーションは終わったといわれるが、では、イノベーションは何から始まるのか。今回はこの問題について考えてみたい。

この議論がそもそも出てきたのは、デザインが注目されるようになってきたころだと思う。特に、iPhoneに代表されるように新しい技術ではなく、既存の技術の組み合わせ(デザイン)によってイノベーションが生まれるというロジックが注目されるようになった。

ここで問題は何をデザインしているのかという問題である。この答えは日本ではあまり強く言われないように感じるが、言うまでもなく、コンセプトである。コンセプトがあって初めて、技術が活かされる。

日本は従来はコンセプトは輸入していた。そしてそのコンセプトの実現技術を開発し、国内、海外との競争に勝っていった。それが高度成長期であったが、トップの一角を担うようになって先頭を走るためにこのやり方が使えなくなった。技術開発以前にコンセプトを作らなくてはならなくなった。

続きを読む »

2016年8月30日 (火)

【イノベーション・プロジェクト・マネジメント(2)】イノベーションの枠組み

バックナンバー http://mat.lekumo.biz/ppf/ipm/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

Photo

◆イノベーションはアイデア?

イノベーションというと何かに使えるアイデアを見つける活動だと考えることが多い。アイデアのところは技術と置き換えてもよい。革新的という言葉を全く何もないところに何か新しいものを生み出すことだというイメージでとらえられることが多いからだ。

また最近ではイノベーションは組み合せであるとよく言われる。よく言われるのは既存のアイデアや技術を組み合わせ、新しい価値を生み出すというパターンだ。

このようにアイデア重視の発想になることがイノベーションの阻害要因の一つであると考えられるが、なぜ、このような発想になるのだろうか。

それはイノベーションという概念の枠組みの問題である。アイデア単発で、枠組みがないと考えているケースが圧倒的に多い。

続きを読む »

2016年8月19日 (金)

【プロジェクトリーダーのためのコンセプチュアルスキルノート(3)】コンセプチュアルなプロジェクトリーダーは常に洞察する

バックナンバー http://mat.lekumo.biz/ppf/conceptual_note/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

Insight

◆洞察とは

よいプロジェクトリーダーと普通のプロジェクトリーダーの差は、洞察力にあるといっても過言ではない。今回は洞察について考えてみたい。

まず、最初に定義を明確にしておこう。洞察とは

それまで分からなかった新しいつながりを発見し、新しい世界を見出すこと。言い換えると新しいつながりを「見抜く」こと

である。



続きを読む »

【プロジェクトリーダーのためのコンセプチュアルスキルノート(2)】コンセプチュアルなプロジェクトリーダーは常にWHYを考える

バックナンバー http://mat.lekumo.biz/ppf/conceptual_note/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

Why3

◆プロジェクトはWHATから始まる

今回は、WHYについてである。

プロジェクトマネジメントの基本で習うように、プロジェクトはWHATから始まる。これは事業や業務のオペレーションとして、何をすべきか明確であり、それをスコープとしてプロジェクトとして行うという位置づけによる。そして、最初に決めたWHATでロジェクトを定義し、4W2Hを明確にし、プロジェクトを計画する。

たとえば、製品開発であればビジネスケースが決まったところでプロジェクトが定義され、立ち上がる。





続きを読む »

2016年8月18日 (木)

【イノベーション・プロジェクト・マネジメント(1)】イノベーションのマネジメントとは

バックナンバー http://mat.lekumo.biz/ppf/ipm/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

Innovationproject

◆プロジェクトとイノベーションで考えたいこと

この連載では、多くのイノベーションはプロジェクトやプログラムで行われることから、イノベーションのプロジェクトやプログラムを如何にマネジメントしていくかについて考えてみたい。

初回はイノベーションはマネジメントできるのかという問題について考える。

イノベーションはマネジメントできるのかというのは、散々、議論されてきた問題でありながら、おそらく答えは出ていない。そもそも、イノベーションとは何か、マネジメントとはどういう活動かによっても答えは違うだろうし、ケースバイケースだといわざるを得ないような場合もある。

ここでは、まず、これらの点についてこの連載における定義を明確にしよう。



続きを読む »

2016年8月16日 (火)

【イノベーション戦略ノート:095】人間中心のイノベーション

バックナンバー http://mat.lekumo.biz/ppf/cat9922971/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

Seikatu◆技術中心 vs 人間中心

技術中心のイノベーションの時代は終わった、これからは人間中心のイノベーションだ、そしてその中核になるのがデザイン思考だという声が聞こえ始めてもうずいぶん時間が経つ。この指摘はどうなっているのだろうか。今回はこの問題について考えてみたい。

確かにデザイン思考は普及してきたが、イノベーションの対象が人間中心になっているかというと怪しい。そもそも、人間中心のイノベーションというのはどういう意味なのだろうか。

これがなかなか、表現が難しい。技術中心のイノベーションは新しい技術を開発することにより、新しい価値を生み出すものだ。これに対して、人間中心のイノベーションは人や社会の課題を追求することにより、新しい価値を生み出すものだ。



続きを読む »

2016年8月 2日 (火)

【イノベーション戦略ノート:094】見えないものを見えるようにするイノベーティブ・リーダーシップ

バックナンバー http://mat.lekumo.biz/ppf/cat9922971/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

Race_2◆なぜ、本質は見えないのか

ちょっと必要があって日産の水野和敏氏(現在は華創日本株式会社代表取締役、最高執行責任者COO)の著書

水野和敏「非常識な本質――ヒト・モノ・カネ・時間がなくても最高の結果を創り出
せる」、フォレスト出版(2013)

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4894515806/opc-22/ref=nosim

をかなり丁寧に読み直した。ちょっと気づいたことがあったので、今回はその話題。


◆日産・水野さんの経験

本質と言うのは一般的には見えない。だから、本質を探すのは難しい。

ここまではいいと思うのだが、問題はなぜ、見えないかだ。水野さんの本で、本質の説明に使われている例がいくつかあるのだが、その一つにカーレースの話がある。カーレースに勝つための本質は、マシンの最高速度ではないというのが水野さんの説。

本質は、平均速度を如何に上げるかであり、そのためには最高速度を上げる方法とは異なるアプローチが必要だという。たとえば、富士スピードウェイでいえば、最高出力で走れるところは全体の18%に過ぎないそうだ。つまり、82%はカーブで、ここを速く走れるマシンの方が勝つ可能性が高いと考えた。

このほかにも、コックピットの作業時間を短縮すれば、大幅に有利になるなど、いくつも勝つためのレースの本質を具体化した方法を考案し、それを実際に投入して、国内耐久選手権3連覇、1992年にはデイトナ24時間レースを含め、全戦全勝という見事な成績を残した。

この際、水野さんが採用した方法はいずれも常識を外れるものだった。だから非常識な本質だと言っているし、非常識だからこそ、本質が見えない。たとえば、最高出力にこだわらないという方法は、関係者はもちろん、レーサーも嫌がる方法だったらしい。だとすれば、誰も見えない方法だということになる。



続きを読む »

2016年7月15日 (金)

【イノベーション戦略ノート:093】要するに何なのか

バックナンバー http://mat.lekumo.biz/ppf/cat9922971/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

Kai◆AもBもCも必要だ、、、

製品のデザインをすると、機能Aが欲しい、Bも必要だ、Cも欲しい、、、という風にどんどん、アイデアが生まれてきて、コストの制約があるので、優先度を決めようという話になることが多い。

このような決め方は本当に正しいのだろうか。これが今回のテーマである。


◆演繹と帰納

論理的にものごとを考えるには、良く知られているように2パターンある。演繹法と帰納法である。演繹法は、前提があり、そこに事実を加えて推論をかさねていく。たとえば、

野菜は栄養がある。にんじんは野菜だ。だから、にんじんは栄養がある。

といった推論を行う。

これに対して、帰納法は前提を立てるのが難しい場合の推論で、多くの事実から類似点をまとめ上げることで、結論を引き出す。たとえば、

リンゴは甘かった。なしは甘かった。ブドウは甘かった。だから果実は甘い。

といった推論を行う。



続きを読む »

PMstyle 2016年9月~2017年3月公開講座(★:開催決定)

PMstyle facebook

Twitterアカウント(PMstyle)

カテゴリ

Googleメニュー

  • スポンサーリンク
  • サイト内検索
    Google

最近のトラックバック

Powered by Six Apart

プロフィール

フォトアルバム

好川哲人

技術士&MBA 技術経営のコンサルタントとして、数々の新規事業開発や商品開発プロジェクトを支援、イノベーティブリーダーのトレーニングを手掛ける。「自分に適したマネジメントスタイルの確立」をコンセプトにしたサービスブランド「PMstyle」を立上げ、「本質を学ぶ」を売りにしたトレーニングの提供をしている。