【コンセプチュアルスタイル考/マネジメント編】(2)「人が足らない」問題の解決方法
バックナンバー https://mat.lekumo.biz/ppf/style/
=====
プロジェクトで取り組む課題が過去に経験のある課題であれば、チームの人数を揃えれば解決できるが、経験のない課題に対しては人数をそろえても解決できるとは限らない。
プロジェクトチームを見ていると、この区別があまりされておらず、「人が足らない」という悩みを抱えていることが多いように見える。
実際には人が足らないといっているのは以下のいずれかだ。
(1)課題の解決方法は分かっているが、人数が足らない
(2)課題の解決方法が分からないことを、人数の問題にすり替えている
(1)に対しては、必要な人数を揃えることが望ましいわけだが、現実には無理な場合が多いのが今の時代だろう。そう考えると、過去に行った解決方法そのままでは解決できない。まず、この点を前提にアプローチしていく必要がある。
すると、現実に調達できる人数でできるような新しい対応を考える必要がある。そのための方法は2つありそうだ。
一つは本当にやるべきこと(生み出すべき成果)を明確にし、それ以外はやらないこ
\とにより人数をカバーする対応。二つ目は、生産性を向上し、少ない人数で同じ成果を上げるという方法。いずれにしても、過去の経験に基づき、ちょっとした改善が必要になる。
現実に最も多いのは(2)の状況だと思われれる。「人が足らない」といっているのは何をやれば課題が解決できるか分からないために、必要資源を多めに考えて足らないと言っているケースが多いのだ。
この場合、このような問題のすり替えを行わず、まずは新しい課題に対する解決の方法を考えることと、それを実行することに分けて考える必要がある。
前者については現行のメンバーの創造性を引き出し、チームで課題解決していくしかないだろう。後者については、決まったやり方でできるだけ少ない工数でできる方法を考え、進めていく。ここでもはやり、必ずやらなくてはならないことと、場合によってはやらなくてもよいことを明確にし、必ずやらなくてはならないことに集中する。
このようなチームワークを実現できるのが「コンセプチュアルなチーム」で、
チームで解決したい課題や問題の本質を見極めた上で、本質に対して多様な働きかけをするチーム
ということができよう。
コンセプチュアルなチームにするには、いくつかポイントがある。
まず、チームとして本質を見極め、共有することができることだ。本質は主観的なものですし、その見極めには直観を使うことも多く、チームで本質を共有するのは意外と難しいものだが、コンセプチュアル思考を使うことにより、チームとして納得できる形で課題の本質を共有できる。
また、チームとして、多様性があり、創造的で、生産性が高くなるような工夫をして活動をしていく必要がある。ここでもコンセプチュアル思考が有効だ。
さらに、このようなチームを作るには、リーダーのリーダーシップの質が大きく影響する。つまり、コンセプチュアルなリーダーシップが不可欠なのだ。
◆関連セミナー
本セミナーでは、このような考え方で、新しいチームの在り方を示し、チームビルディングを行う方法を考えていきます。
これまで「経験したことのない課題」のプロジェクトに取り組まなくてはならないリーダーの方にお勧めしたいセミナーです。
━【開催概要】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆コンセプチュアルなチームを創る ◆(7PDU's)
日時:2019年 02月 05日(火) 10:00-18:00(9:40受付開始)
場所:国際ファッションセンター(東京都墨田区)
講師:好川哲人(エム・アンド・ティ コンサルティング代表)
詳細・お申込 http://pmstyle.biz/smn/conceptual_term.htm
主催 プロジェクトマネジメントオフィス、共催:PMAJ
┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
【カリキュラム】
1.チームを作る
2.コンセプチュアルなチームは本質にこだわる
3.コンセプチュアル思考で創造的かつ生産的なチームを作る
4.コンセプチュアルなリーダーシップ~チームの質のマネジメント
5.コンセプチュアルなチームワークエクスサイズ
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
コメント