【イノベーション戦略ノート:046】技術と顧客ニーズを統合する
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◆技術はA級戦犯か?
日本の製造業は長年技術だけを価値創造の手段として捉えてきた。技術プッシュを伴うプロダクトアウトである。そして、その戦略は行き詰まり、マーケットインの戦略をとるようになった。つまり、市場や顧客の声を十分に聞き、それを実現することによって新しい価値を創造しようとした。
顧客のニーズの中には技術開発が必要なものも多かった。そのような技術開発をしてまで対応したが、うまく行かなかった。エレクトロニクス業界のようにたどり着いたところはガラパゴスという業界もあった。
このような経験から、イノベーションとは技術革新を意味しているわけではない、技術では価値創造できない、イノベーションとは組みわせにより新しいビジネスモデルを作り上げることだといった考えが中心になっている。
技術が日本に革新的な製品やサービスが生まれないA級戦犯になりつつある。
しかし、技術で価値創造しているところに問題があるわけではない。問題はその価値創造のやり方にある。
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