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2013年7月12日 (金)

≪サプリ369≫多様性を確保する

多様性を確保する。そこから発想が生まれる(窪田良、アキュセラCEO)

Supple【成分】
◆いつものメンバーで
◆プロジェクトマネジメント的発想?!
◆多様性は克服するものか、活用するものか
◆ダイバーシティーを排除するのは不作為
◆イマドキのプロジェクト

【効用】
・PM体質改善
  アカウンタビリティ向上、創造力アップ、実行力向上、問題解決能力向上、
・PM力向上
  ピープルマネジメント力向上、チームをまとめる力の向上
・トラブル緩和
  モチベーション向上、チームの士気向上

このサプリの購入はこちらから!1か月分、500円です。

【解説】

日本の企業ではマネジメントの導入が遅れたため、定常的なオペレーションのマネジメントにプロジェクトマネジメントを導入しているところがすくなくありません。

定常業務ではできるだけ不確実性や曖昧性を排除し、標準的な方法で仕事が進むようにします。これによって本来,考えるべきことも排除され、最適の答えを得ることができなくなっています。プロジェクトマネジメントにその役割を求めているわけです。

この問題はある意味で価値観の問題なので、結果として収益が得られればどちらがよいかという問題ではありません。しかし、ここにきて、十分な収益が得られなくなってきています。

その原因になっているのが、不確実性を排除して作ったつもりの計画において、その前提が変わってしまうようなことが大きな変化がプロジェクトの途中で起こってしまうことです。

たとえば極端な例ですが、ある会社では合併により、実行中の製品開発プロジェクトや業務改革プロジェクトのすべての見直しました。戦略が変わるわけですからあたり前ですがこんなことが特殊な話ではなくなってきています。新しい提携関係によってプロジェクトのスペックが変わってしまうというのはよく聞く話です。

違う見方をすると、定常業務の「定常」の抽象度が上がってきているのです。たとえ ば、本来の意味での定常業務は業務プロセスの定常を意味します。ところが冒頭に述べたよう、たとえば、IT業界では、定常の意味が同じパッケージソフトウエアや技術を使うことを意味しているような企業もあります。さらにいえば、同じメンバーで やることを意味している企業もあります。ここまでくると、業務は一つ一つ全く違うわけで、一つ一つのプロジェクトを本来の意味でのプロジェクトとしてやっていく必要があります。いわゆるプロジェクト型組織になっていきたわけです。

その中で、多様性という問題をどのように考えればいいのでしょうか?業務プロセスレベルの定常業務であれば、多様性は邪魔になります。ところが、抽象度が上がってくるにつれて、多様性は命綱になってきます。

今回のサプリはこのような問題意識で書いたものです。

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好川哲人

技術経営のコンサルタントとして、数々の新規事業開発や商品開発プロジェクトを支援、イノベーティブリーダーのトレーニングを手掛ける。「自分に適したマネジメントスタイルの確立」をコンセプトにしたサービスブランド「PMstyle」を立上げ、「本質を学ぶ」を売りにしたトレーニングの提供をしている。