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2013年7月

2013年7月 5日 (金)

【イノベーション戦略ノート:012】イノベーションと組織

バックナンバー https://mat.lekumo.biz/ppf/cat9922971/
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◆イノベーションと組織の論点Innvatioon_2
最近、イノベーションへの組織的取り組みを話題にした記事をよく見かけるようになってきた。この議論はある意味でイノベーション戦略の本質である。イノベーションと組織に関する議論には

・イノベーションは個人によるものか、組織によるものか
・イノベーションを生み出す組織とはどのようなものか
・組織によるイノベーションはどのように行われるのか
・戦略とイノベーションの関係はどのようなものか
・イノベーションと組織プロセスはどのような関係があるか

などの論点がある。これらの論点を通して、イノベーションはどのような戦略を持って行われるのかを考えてみたい。

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2013年7月 2日 (火)

【イノベーション・リーダーシップ】第10話 イノベーションにおける主観の役割

Kanjyo ◆イノベーションには主観が不可欠

いろいろな人たちと話をしていて、イノベーションは起こせないだろうなと思わせる共通 の特徴がある。それは、論理性や客観性へのこだわりだ。理由を抽象的にいえば、論理性や客観性は底上げの道具であって、競争の道具ではないからだ。これ は、オペレーションの道具であっても、イノベーションの道具ではないことを意味している。

もちろん、論理性や客観性が不要などと言っているわけではない。

論 理的に考えて全く市場がない商品を直感だけで開発してみてもうれない。過去にはこれで痛い目にあった人は少なくないだろう。自分がこんな商品が欲しいと 思って開発しても、他の人がまったく欲しがらなければ商品は売れない。この手の話、直感とか自分が欲しかったとかいう話は当たれば目立つし、大ヒットする 傾向もあるのでもてはやされるが、冷静に考えれば、失敗の率は高くなることはすぐに分かる。

魚のいないところに釣り糸を垂れても大物どこ ろか、魚は釣れないわけで、大物を釣ろうとおもえば、まず、魚がいそうなところを探す必要がある。これが、論理性や、客観性の役割である。問題は、ここか らで、どんな餌をつけるのか、どのあたりの深さを狙うのかは論理的に考えていても人と同じ答えしか出てこない。ここで、必要なのは直感であり、主観であ る。

つまり、イノベーションには客観と主観、論理と直感のいずれもが必要なのだ。


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好川哲人

技術経営のコンサルタントとして、数々の新規事業開発や商品開発プロジェクトを支援、イノベーティブリーダーのトレーニングを手掛ける。「自分に適したマネジメントスタイルの確立」をコンセプトにしたサービスブランド「PMstyle」を立上げ、「本質を学ぶ」を売りにしたトレーニングの提供をしている。