≪サプリ352≫行き過ぎた行動はリーダーシップを失う
行動するリーダーは、行き過ぎた行動をとったときに、リーダーシップを失う
(ジョン・マエダ、RISD学長)
【成分】
◆マイクロマネジメントに陥るリーダー
◆典型的なマイクロマネジメント行動
◆プロジェクトマネジャーが行動すべきこと
◆重要なのは計画と状況把握
◆コミュニケーションについて
【効用】
・PM体質改善
アカウンタビリティ向上、リーダーシップ発揮、アナロジー思考力アップ
・PM力向上
ピープルマネジメント力向上、チームをまとめる力の向上
・トラブル緩和
モチベーション向上、チームの士気向上
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【解説】
一般の(プレイング)マネジャーと比べ、プロジェクトマネジャーの介入は目立つものがあります。マトリクス型組織におけるプロジェクトではラインマネジャー(機能組織のマネジャー)が人材を育成し、プロジェクトで活用するというのが原則ですが、特にIT系の企業ではエンジニアは常にプロジェクトに従事しており、なかなか、思ったようなスキルを持つメンバーを確保できないという事情があります。そのような環境の中で、メンバーの育成という観点からは望ましくないと思いつつも、厳しい納期に対応するには、どうしても手が出てしまうという一面があるようです。
しかし、それはそれとして、プロジェクトマネジャーが過度に手を出すことはメンバーの育成以前にリーダーシップの問題にかかわってきます。つまり、メンバーからの信頼を失います。メンバーからの信頼を失ってしまうと、メンバーの育成はおろか、メンバーに自分の仕事をしてもらうことすらも難しくなります。
過去に一度だけですが、これで大失敗をしたプロジェクトを見たことがあります。その会社では伝説のプロジェクトになっているようですが、8人いたメンバーが全員示し合わせてプロジェクトを離脱してしまいました。会社に来なくなったのですが、その原因になったのがプロジェクトマネジャーの介入への反感だったそうです。
僕はこのプロジェクトマネジャーをよく知っているのですが、極めて優秀なエンジニアでした。そして、メンバーに自分と同等な仕事を求めて、できない場合には容赦なく、介入し、強引に自分のやり方を押し付けていたようです。
不思議なことに技術リーダーとしてプロジェクトに参加していたときには、同じやり方がメンバーに受け入れられていたそうです。ところがプロジェクトマネジャーとしては受け入れられなかった。何とも考えさせられる話です。
今回のサプリはこのような問題意識で書いています。
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