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2012年8月24日 (金)

≪サプリ329≫顧客がなぜ要求するかを理解する

ほどんどの場合、実物を見せない限り、人というのは自分が何をしてほしいのか、分からないものだ
(スティーブ・ジョブズ)

Supple

【成分】
◆フォーカス・グループでは製品をデザインするのは難しい
◆なぜ、アップルではCEOが製品発表をするのか
◆キーワードになる提案
◆WHYを把握する

 

【効用】
・PM体質改善
  リーダーシップ発揮、顧客感度アップ、問題解決能力向上
・PM力向上
  ピープルマネジメント力向上、チームをまとめる力の向上、リスク対応力向上
・トラブル緩和
  モチベーション向上、チームの士気向上

このサプリの購入はこちらから!1か月分、500円です。

【解説】

ITプロジェクトでは、顧客の要求を引き出すことに躍起になっています。従来、この活動は、顧客(ユーザ)が何をしたいか、何をしてほしいかが分かっており、それをいかに正確に聞き出すかをポイントに行われてきました。確かに、システムをベンダーに発注する際には、RFPなどの普及でWHATは明確になってきました。未だに、RFPがA4の書類数枚というケースはありますが、WHATとしてはそれなりに明示されています。

ところが、WHATを正確に聞き出しても、それが変わるケースが少なくありません。
WHATがあるにも関わらず、顧客は何をしてほしいのかが明確になるとは限りません。なぜでしょうか?

生産財の調達の場合、WHATには必ず、背景になっているWHYがあります。なんのためにそのシステムが欲しいのか?WHYが変わるようだと論外ですが、WHYがぶれないままで、WHATが変わるというのはある意味で不思議ではありません。ましてや、情報システムのことが分からない人であれば、ジョブズがいうように、実物が見えないと何が欲しいのかわかりません。

つまり、WHATを押さえるだけでは不十分なのです。そんな問題意識で書いたさぷりです。

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好川哲人

技術経営のコンサルタントとして、数々の新規事業開発や商品開発プロジェクトを支援、イノベーティブリーダーのトレーニングを手掛ける。「自分に適したマネジメントスタイルの確立」をコンセプトにしたサービスブランド「PMstyle」を立上げ、「本質を学ぶ」を売りにしたトレーニングの提供をしている。