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2012年4月 4日 (水)

≪サプリ291≫違いを認められなければチームプレイはできない

違いを認められなければチームプレイはできない(上田比呂志、(財)生涯学習開発財団 認定コーチ)

Supple

【成分】
◆ダイバーシティマネジメントの壁を乗り越えらるか
◆プロジェクトのカテゴリーと成果
◆創造型がうまく行かない理由はダイバーシティ
◆違いを理解するところから始める

【効用】
・PM体質改善
リーダーシップ発揮、問題解決能力向上、
・PM力向上
ピープルマネジメント力向上、チームをまとめる力の向上、リスク対応力向上
・トラブル緩和
モチベーション向上、チームの士気向上

このサプリの購入はこちらから!1か月分、500円です。



【解説】
プロジェクトワークの基本であるチームワークについて根深い問題だと思うのは、日本人はチームワークが得意であるという人が少なからずいることです。製造業を見ていると分かるように日本人は器用ですので、多能工的な働きを簡単にやってのけます。そのため、メンバーが協力して、チームの中で問題を解決するのは得意だといってよいでしょう。

たとえば、プロジェクトが窮地に陥ったときに、自分の担当範囲はもちろん、専門スキル外のことも器用にやってのける人は少なくありません。ただ、これを持ってチームワークができるというのは多少違うように思います。

チームワークとは、1+1を2以上にすることだとよく言います。これは比喩ですのでこれが間違っているということではありませんが、本来、1+1が計測不能だというのがチームワークです。つまり、2人が協力することによって、全く異質のものが生まれるという意味です。

しかし、日本人は1+1が3になることを好みます。あくまでもチームワークを量でとらえたいと思うわけです。つまり、人はみんな同じで、同じ人が集まって仕事をするときに、どれだけ効率を上げることができるかがチームワークだと考えています。

そのためには、ビジョンより、規範にこだわります。欧米はマニュアル文化だとよく言われます。日本の企業もマニュアル化はどんどん進んでいますが、日本の企業はもともと、マニュアルがなくても同じように行動ができていました。これはこれですごいことだと言えますが、要するに倣う文化があるからです。

この部分を破壊し、人は一人一人違うので、それぞれに適したやり方があるということを頭で理解するのではなく、腹に落ちない限り、チームでやることが意味のある仕事はできないでしょう。

そんな問題意識で書いたサプリです。

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好川哲人

技術経営のコンサルタントとして、数々の新規事業開発や商品開発プロジェクトを支援、イノベーティブリーダーのトレーニングを手掛ける。「自分に適したマネジメントスタイルの確立」をコンセプトにしたサービスブランド「PMstyle」を立上げ、「本質を学ぶ」を売りにしたトレーニングの提供をしている。