【補助線】持論作りのエクスサイズ(加筆とまとめ)
メルマガ10周年記念のアクティビティとして、持論をつくるという活動をやっている。
補助線にも何度か持論に関するコメントを書いたが、メルマガで誌上体験と称して、持論をつくるエクスサイズを行った。この補助線は、エクスサイズに加筆し、まとめたものである。
ぜひ、実践してみてほしい。
なお、持論作りのアクティビティは、現在、応募者30名で、あと、18名、応募があれば実施することにしている。応募はこちらからできます。
PM養成マガジン10周年記念イベント第2弾 アクティビティ「持論を持とう!」
https://mat.lekumo.biz/ppf/2012/02/jiron.html
◆はじめに
この記事では、そのプロセスをメルマガ上で体験していただきます。僕もお付き合いしながら、進めていくことにします。
まず、ノートか、紙と筆記用具を準備してください。パソコンやスマートフォンでもいいです。
◆得意なことを頭に浮かる
次に、あなたが得意なことを一つ、頭に思い浮かべてください。必ずしも、仕事である必要はありません。おいしいカレーを作るとか、ナンバーズを当てるとか、なんでも結構です。それを、紙であれば、上部に大きめにタイトル的に書き出してください。
僕は「研修のインストラクション」を考えてみることにします。
書けたら、タイトルの下に、あなたが考えるそれをうまくやる「コツ」を箇条書きにしてください。。
僕の「研修のインストラクション」の場合ですと、
・問いかける
・動き回る(受講生の中に入っていく)
・違和感を与える
の3つだと思っています。
コツとはどんなものか、よく分からないという方もいらっしゃるでしょう。まさに、ここの言語化が持論の肝なのですが、ここでは、新入社員に「うまくやるにはどうすればよいのですか」聞かれたら、どう答えるかを考えてみてください。概念化したり、難しく考える必要はありません。自分のやり方を素直に考えてみましょう。きっと何か、コツが見つかるのではないかと思います。
◆どうしてコツに気づいたのか
次に、それぞれのコツについて、自分自身がどうしてそれをコツだと気づいたかを振り返ってみましょう。
自分の具体的な経験、あるいは、他の誰かを観察した経験を思い出してみてください。たとえば、やっているうちに、うまくできるようになって、コツがあることに気付いたとかです。あるいは、人のやっているのを見ていて、なるほど、こうすればうまく行くのかと気づいたといったことかもしれません。
それを、それぞれのコツの右に書いて行ってください。
僕の場合ですが、
・問いかける
の2つは自分がインストラクションの中で、最初は問いかけることによってインストラクターに関心を向けることを目的に行っていましたが、やっているうちに、受講者との距離感が縮まり、また、受講者同士のコラボレーションが引き起こされることもあることに気づきました。
また、
・違和感を与える
は、考えさせながら研修を受講させるにはどうすればよいかと考えたときに、違和感を与えることを思い付き、アンケート等でフォローしてみると、効果があることが確認でき、コツとして気づいたものです。
三つ目の、
・動き回る(受講生の中に入っていく)
というのは、受講していたセミナーで、インストラクターと受講者の様子を見ていて大切だと気づいたものです。動きまわることによって、すべての受講者との(物理的な)距離感を等しくするという狙いがあるようです。
これらのことは、持論を語るときに生きてきます。背景の明確な持論は説得力があるものです。
◆コツとして書いた言葉は誰の言葉?
それからもうひとつ、コツとして書いたことは、誰の言葉を参考にしていますか。これも、コツの下に書き出してみてください。自分の言葉、その分野で尊敬する人の言葉、それに関する本、などいろいろとあるでしょう。持論は人に語ることがありますので、その持論がどのような性格のものかは、聞く側にとっては興味のあるところです。
また、自分の経験で得た自分の言葉と、他人の言葉では、コツとして磨き上げていくときの方法が変わってきますので、言葉の氏素性というのは意外と大切です。
僕の場合ですが、
・問いかける
というのは自分で考えた言葉です。
・違和感を与える
は、行動分析学の本で見つけた言葉です。それから、
・動き回る(受講生の中に入っていく)
というのは受講したセミナーのインストラクターに教えてもらった言葉です。
◆持論として語る
最後に、持論として語ることについて考えてみましょう。
まず、今回のエクスサイズで書いたコツをすでに人に話をされている場合には、
・誰に
・どのような場面で
・どのように語ったか
を思い出してみてください。今回初めてリストを作った人は、作ったリストを
・誰に
・どのような場面で
・どのように実例を語るか
を考えてみてください。
そして、それを書き出してみましょう。その際に、前回、考えました、それが誰の言葉で、どのような経験を通じて得られたものかも折り込んでみましょう。
僕は研修のインストラクションのコツで
・違和感を与える
について考えてみます。
受講生はインストラクターが話をしていることは正しいと思い込んでいます。冗談までノートに書くという笑い話があるくらいです。ところが、話は考えながら呑み込んでもらわないと、自分の血や肉にはなりません。ある日、行動分析学の本を読んでいたら、違和感の話が出てきて、これだと思いました。そして、さっそく試してみたところ、格段に発言が増えることが分かり、これは重要なコツだと思うに至りました。
もう少し、具体的に書いてもいいと思いますが、まあ、こんなところです。書き出したものを読んでみて、最初に書いたコツ(持論)はそのままでいいかを考えてみてください。必要に応じてブラッシュアップしてみましょう。
以上で、持論作成と、持論の語ることは終わりです。持論を作ることは、コツの箇条書きをつくるだけではありません。持論をブラッシュアップしていく際には、他の人とのコラボレーションが大切です。コラボレーションのためには、コツという結論だけではなく、その結論に至ったプロセスやエピソードが大切だということを心に留めておきましょう。
この記事では、そのプロセスをメルマガ上で体験していただきます。僕もお付き合いしながら、進めていくことにします。
まず、ノートか、紙と筆記用具を準備してください。パソコンやスマートフォンでもいいです。
◆得意なことを頭に浮かる
次に、あなたが得意なことを一つ、頭に思い浮かべてください。必ずしも、仕事である必要はありません。おいしいカレーを作るとか、ナンバーズを当てるとか、なんでも結構です。それを、紙であれば、上部に大きめにタイトル的に書き出してください。
僕は「研修のインストラクション」を考えてみることにします。
書けたら、タイトルの下に、あなたが考えるそれをうまくやる「コツ」を箇条書きにしてください。。
僕の「研修のインストラクション」の場合ですと、
・問いかける
・動き回る(受講生の中に入っていく)
・違和感を与える
の3つだと思っています。
コツとはどんなものか、よく分からないという方もいらっしゃるでしょう。まさに、ここの言語化が持論の肝なのですが、ここでは、新入社員に「うまくやるにはどうすればよいのですか」聞かれたら、どう答えるかを考えてみてください。概念化したり、難しく考える必要はありません。自分のやり方を素直に考えてみましょう。きっと何か、コツが見つかるのではないかと思います。
◆どうしてコツに気づいたのか
次に、それぞれのコツについて、自分自身がどうしてそれをコツだと気づいたかを振り返ってみましょう。
自分の具体的な経験、あるいは、他の誰かを観察した経験を思い出してみてください。たとえば、やっているうちに、うまくできるようになって、コツがあることに気付いたとかです。あるいは、人のやっているのを見ていて、なるほど、こうすればうまく行くのかと気づいたといったことかもしれません。
それを、それぞれのコツの右に書いて行ってください。
僕の場合ですが、
・問いかける
の2つは自分がインストラクションの中で、最初は問いかけることによってインストラクターに関心を向けることを目的に行っていましたが、やっているうちに、受講者との距離感が縮まり、また、受講者同士のコラボレーションが引き起こされることもあることに気づきました。
また、
・違和感を与える
は、考えさせながら研修を受講させるにはどうすればよいかと考えたときに、違和感を与えることを思い付き、アンケート等でフォローしてみると、効果があることが確認でき、コツとして気づいたものです。
三つ目の、
・動き回る(受講生の中に入っていく)
というのは、受講していたセミナーで、インストラクターと受講者の様子を見ていて大切だと気づいたものです。動きまわることによって、すべての受講者との(物理的な)距離感を等しくするという狙いがあるようです。
これらのことは、持論を語るときに生きてきます。背景の明確な持論は説得力があるものです。
◆コツとして書いた言葉は誰の言葉?
それからもうひとつ、コツとして書いたことは、誰の言葉を参考にしていますか。これも、コツの下に書き出してみてください。自分の言葉、その分野で尊敬する人の言葉、それに関する本、などいろいろとあるでしょう。持論は人に語ることがありますので、その持論がどのような性格のものかは、聞く側にとっては興味のあるところです。
また、自分の経験で得た自分の言葉と、他人の言葉では、コツとして磨き上げていくときの方法が変わってきますので、言葉の氏素性というのは意外と大切です。
僕の場合ですが、
・問いかける
というのは自分で考えた言葉です。
・違和感を与える
は、行動分析学の本で見つけた言葉です。それから、
・動き回る(受講生の中に入っていく)
というのは受講したセミナーのインストラクターに教えてもらった言葉です。
◆持論として語る
最後に、持論として語ることについて考えてみましょう。
まず、今回のエクスサイズで書いたコツをすでに人に話をされている場合には、
・誰に
・どのような場面で
・どのように語ったか
を思い出してみてください。今回初めてリストを作った人は、作ったリストを
・誰に
・どのような場面で
・どのように実例を語るか
を考えてみてください。
そして、それを書き出してみましょう。その際に、前回、考えました、それが誰の言葉で、どのような経験を通じて得られたものかも折り込んでみましょう。
僕は研修のインストラクションのコツで
・違和感を与える
について考えてみます。
受講生はインストラクターが話をしていることは正しいと思い込んでいます。冗談までノートに書くという笑い話があるくらいです。ところが、話は考えながら呑み込んでもらわないと、自分の血や肉にはなりません。ある日、行動分析学の本を読んでいたら、違和感の話が出てきて、これだと思いました。そして、さっそく試してみたところ、格段に発言が増えることが分かり、これは重要なコツだと思うに至りました。
もう少し、具体的に書いてもいいと思いますが、まあ、こんなところです。書き出したものを読んでみて、最初に書いたコツ(持論)はそのままでいいかを考えてみてください。必要に応じてブラッシュアップしてみましょう。
以上で、持論作成と、持論の語ることは終わりです。持論を作ることは、コツの箇条書きをつくるだけではありません。持論をブラッシュアップしていく際には、他の人とのコラボレーションが大切です。コラボレーションのためには、コツという結論だけではなく、その結論に至ったプロセスやエピソードが大切だということを心に留めておきましょう。
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