【補助線】プロジェクトマネジャーの美学
今年最後のメッセージです。
みなさんはプロジェクトマネジャーとしての品格について考えてみたことがありますか?
なければ、ぜひ、お正月にでも考えてみてください。
たとえば、川北義則さんは著書「男の品格」の中で
品格とは何か? 美学である。
と書いています。
よく、「昔と比べると最近のプロジェクトマネジャーは小さくなった」という言葉を耳にします。これに対して「経営環境も、プロジェクトの質も違う」という反論もよく耳にします。
僕は基本的には後者の言い分を支持するのですが、たったひとつプロジェクトマネジャーの質で違いがあるとすれば、美学が持つかどうかではないかと思います。
20代でプロジェクトマネジャーを任されて、すでに自身の美学を持っている人もいます。一方で、40代後半で100人規模のプロジェクトを管理しているのに、美学の「美の字」も持ち合わせない人も少なくありません。
必ずしも後者ような人がうまくできていないわけではありません。
だからこそ、美学なのです。ある意味で、自己満足ですが、すべての仕事の最終ゴールは自己満足だともいえます。
これはとても大切なことです。自分が満足できない仕事で、お客さまが満足するなど、あり得ません。ただし、順番を間違えないでください。自己満足は最後にあるゴールです。これを最初のゴールや中間ゴールにしてしまうと大問題になります。
そして、最初のゴールや中間ゴールではなく、最終ゴールにするために必要なのが「美学」です。来年は美学を探す1年にしましょう。特に若いプロジェクトマネジャーの方は美学を持ってください。
こちらの記事でヒントになる本を紹介しています。
では、来年もよろしくお願いします。
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