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2007年5月23日 (水)

はじめてのプロジェクトマネジメント

Gavanance_3 PM養成マガジンの5周年の企画で「はじめてのプロジェクトマネジメント」というセミナーを行った。

そのセミナーの1枚目のスライドが左のスライドだ。

まあ、プロジェクトガバナンスの説明を最初に持ってくるプロジェクトマネジメントセミナーなどあまりないと思うが、これをやりたかった。

ガナバンスからみて、プロジェクトマネジメント活動を、プロジェクトマネジャーの仕事、プロジェクトスポンサーの仕事、エグゼクティブの仕事、PMOの仕事と区別し、その中で、プロジェクトマネジャーの仕事だけを抽出し、説明するというセミナー。

メルマガ発刊当初のセミナーで大切なのは、プロジェクトマネジャーに求められる責任は、レスポンシビリティではなく、アカウンタビリティだと説明した。それはこの図式があるからだ。

にもかかわらず、タコツボプロジェクトに閉じこもって、アカウンタビリティを果たさないプロジェクトマネジャーは少なくない。今回、これをきちんとまとめた。

この議論を上級者向けの議論だと思わないでほしい。卑しくも、マネジメントの一端を担うものであれば、基本中の基本である。

京都が残っているので、まだ、書くのは早いかもしれないが、告知では一切触れなかったが、実はこのセミナータイトルの「はじめて」というのは、今まで、なかったプロジェクトマネジメントの見方をしようというチャレンジ。だから、メルマガ5周年としてやった。その見方で、初心者向けのセミナーを作ろうと思った。それなりにうまくできたと思っている。

ドラッカーは「マネジメントの導入はイノベーション」だと述べているが、まさに、(組織の)イノベーションとなるようなプロジェクトマネジメントを考えて行きたいと思っている。

5年間、メルマガをやって思うことは、結局、プロジェクトマネジャーがこの構図をきちんと理解できていないし、組織も(確信犯的に?)この構図を作ろうとしていない。

作った瞬間に、総論として「弊社のプロジェクトマネジメントにはいろいろと問題がある」といいながら、自分の監督する個別のプロジェクトの話になると、「あのプロジェクトから問題は聞いていない」ことにしようという、「お気楽マネジャー」ができなくなるからだ。

これから5年は、プロジェクトマネジャーが行うプロジェクトマネジメント以外に、この構図をしっかりと組織で共有できるようにすることに努力したいと思っている。プロジェクト環境のマネジメントである。その第一歩として、プロジェクトマネジャー側のすべき認識作りのセミナーがこれ。

このあと、PM養成マガジンの5周年企画は、第2弾、第3弾とやる予定だが、「プロジェクト環境のマネジメント」についてもやる。お楽しみに。

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好川哲人

技術経営のコンサルタントとして、数々の新規事業開発や商品開発プロジェクトを支援、イノベーティブリーダーのトレーニングを手掛ける。「自分に適したマネジメントスタイルの確立」をコンセプトにしたサービスブランド「PMstyle」を立上げ、「本質を学ぶ」を売りにしたトレーニングの提供をしている。