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2006年8月

2006年8月 3日 (木)

なぜ、日本には女性PMが少ないのか

プロジェクトマネジメントはあらゆるダイバーシティが前提となったマネジメント手法だということになっている。

しかし、現実を見ていると、女性のプロジェクトマネジャーは少ない。仕事がら、エンジニアリングだけでなく、マネジメント系のプロジェクトを含めて、1000人近くのプロジェクトマネジャーにお会いしているが、女性は50人もいないだろう。

不思議だ。

中国の会社で2社、コンサルとしてのお付き合いのある新興会社がある。1社はソフトウエアを開発する会社、1社はシステムを構築する会社だ。両方あわせると、100名くらいのプロジェクトマネジャーがいるが、女性が40名くらいいる。

欧米の会社と仕事をしていても、女性のプロジェクトマネジャーと出会うことは珍しくない。というより、女性であることを意識することはあまりない。

一方で、特にITの企業では、プロジェクトマネジャー足らないというのは挨拶代わりになっている。仮に、日米のIT業界の生産性が同じだと仮定すると、今のジェンダーダイバーシティの状況で日本企業ではプロジェクトマネジャーが足りるはずはない。

本来であればダイバーシティを増加する方向に向くはずのプロジェクトマネジメントが、日本では逆の方向に向いている。これは興味深い傾向である。

いろいろと考えてみたい。

PM職が特殊性があるかないかは分からないが、一般的な職業については、結構なボリュームの調査がある。

多様性をいかす組織

https://mat.lekumo.biz/books/2005/10/post_0d0f.html

この辺りにヒントがあるようにも思える。

2006年8月 2日 (水)

プロジェクトマネジャーの足らない理由は?

プロジェクトマネジャーが足らないといっている組織は多い。

足らない意味はいろいろである

・キャリア的にプロジェクトマネジャーにできる人の数が足らない

・組織として任せるに足るプロジェクトマネジャーが足らない

・顧客から認められるプロジェクトマネジャーが足らない(特にSI)

プロジェクトマネジャーってどのように選んでいるんだろう?

よいエンジニアがよいプロジェクトマネジャーになるとは限らない。

しかし、「実績」に注目すれば、エンジニアとして実績の上げられなかった人は、やはり、プロジェクトマネジャーとしてもダメという烙印を押されることも事実だ。

ここの矛盾を整理しないと、プロジェクトマネジャー不足の問題は解消しないだろうな。。。

2006年8月 1日 (火)

【補助線】計画的に計画をつくる

あまり、普段書かないことが、プロジェクト計画を作ること自体があまりにも無計画に行われているように思う。

プロジェクト計画書を作るというと何か書き物でもするイメージだが、実行可能な計画を作るためには、多くのアクティビティが絡む。少なくとも、計画書に書いてある内容は、稟議とかいったレベルではなくて、関係者が合意をしていなくては計画とはいえない。

関係者はメンバーに限らない。顧客もいれば、途中で作業的なかかわりが出てくるステークホルダなどである。

おそらく、このアクティビティはマイルストーンだけでコントロールしていくようなボリュームではないだろう。

計画を作って進めていく必要がある。少なくとも、コミュニケーション計画を作り、打ち合わせをしていくことは不可欠である。そのようなメタなマネジメントが必要ではないか?それがない限り、おそらく、計画に取れる時間は変わらず、相変わらず、間に合わせで作った計画に振り回されるプロジェクト運営は続くだろう。

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好川哲人

技術経営のコンサルタントとして、数々の新規事業開発や商品開発プロジェクトを支援、イノベーティブリーダーのトレーニングを手掛ける。「自分に適したマネジメントスタイルの確立」をコンセプトにしたサービスブランド「PMstyle」を立上げ、「本質を学ぶ」を売りにしたトレーニングの提供をしている。