ほぼ日 読書日記 Feed

2009年1月31日 (土)

【ほぼ日 読書日記】2009年1月29日

う~、ついに1日以上遅れてしまった。29日の日記!?

こういう本がある。

ロバート・ケリー(牧野 昇訳)「指導力革命―リーダーシップからフォロワーシップへ」、プレジデント社(1993)

フォロワーシップをうたった本で、バイブル的な存在になっている。日本でも当代きってのオピニオンリーダーであった牧野昇さんが翻訳されたので話題になった。僕と同年代の方だとお読みになった方も多いかもしれない。

この本の原題は「Power of Followership」)である。本をみたときに、リーダーシップの勉強をかじりかけていた僕は、このタイトルはないだろうと思った記憶がある。リーダーシップとフォロワーシップは対比するものではないと思った。今でもそう思っている。先日、「一つ上のプロマネブログ」にこんな記事を書いたが、リーダーシップとフォロワーシップではミメロギアにはならない。

プロマネ ミメロギアで遊ぶ

と思っていたのだが、同じタイトルの本が出てきた。なんと!!

中竹竜二「リーダーシップからフォロワーシップへ」、阪急コミュニケーションズ(2009)

ただし、ロバート・ケリーと同じく、内容はすばらしいと思っているので、いずれくわしく紹介したい。

中竹さんは、このケリーの本を訳した牧野昇さん(故人)と同じ三菱総研の出身で、早稲田のラグビー部監督。ロバート・ケリーの影響を強く受けているように思える内容。指導的立場からのフォロワーシップという視点で書かれているので、プロジェクトマネジャーには大いに参考になると思える。ロバート・ケリーも読んだ方がよいと思うが、絶版、、、

そういえば、この日記で以前、早稲田の陸上部の渡辺 康幸監督の本

自ら育つ力 早稲田駅伝チーム復活への道」、日本能率協会マネジメント 出版情報事業(2008)

を紹介したが、早稲田史上でもトップレベルだと言われたチームが、東洋大学の1年1人に見事にやられましたなあ、、、勝ったらもっとこの本も売れてただろうけど。

早稲田のラグビー部も今年は8年ぶりに対抗戦で負けた。

やはり、リーダーシップや育成というのは難しいなあ、、、ビジネスと違って短期間で結果が出るので、本作りも難しいよなあ、、、

このブログの読者の大卒率を大学進学率と同じと仮定してフェルミ推定すると、このブログの読者に早稲田の出身の方は300人はいらっしゃると思うので、もう、これ以上書かない(笑

2009年1月29日 (木)

【ほぼ日読書日記 2009年1月28日】

読んだ本の感想は、当日、悪くても翌日の午前中には日記に書こうと決めているのだが、とうとう、こんな時間になってしまった。昨日の日記です。

上司が部下育成にイノベーションをしようとしたときに、部下はどういう態度をとるのだろうか?現場でみている範囲では、人材育成には「プロトコル」がある。

水野 秀則「改善で終わる上司、革新できる上司」、PHP研究所(2009)

つまり、部下は部下で、こう育成されたいという事前期待がある。この事前期待に背くと、上司を非難するところまではいいとしても、それでそっぽを向かれてしまったのではどうしようもない。

そんなことを思った。書いていることはきわめてまっとうだと思うし、僕は好きだが。

2009年1月28日 (水)

【ほぼ日 読書日記】2009年1月27日

先週末からプロジェクトマネジメントのメルマガのネタ作りに、英語の本を3冊読破。

さすがにこの分野だと単語に困ることはあまりないが、やはりパフォーマンスは悪い。3冊読むのに結局、15時間くらいかかっている。

これが日記が停滞したというか、それ以外の本を読んでいない原因。

せっかくだからタイトルだけ紹介しておこう。

Aaron J. Shenhar, Dragan Milosevic, Dov Dvir, Hans Thamhain"Linking Project Management to Business Strategy",Project Management Inst(2007)

Aaron J. Shenhar, Dov Dvir"Reinventing Reinventing Project Management: The Diamond Approach to Successful Growth & Innovation",Harvard Business School Pr(2007)

Parviz F. Rad"Charting a Path to Project Management Sophistication",Project Management Excellence,(2007)

ということで、今日から復帰。

一冊目は、共著者の一人から戴いた本を日中の移動中に電車の中で細切れに読む。

石井 淳蔵、清水 信年、西川 英彦、吉田 満梨、水越 康介、栗木 契「ビジネス三國志―マーケティングに活かす複合競争分析」、プレジデント社(2009)

着眼点がおもしろい。よくこれだけケースを探したなという感じ。ただ、とってつけた感がなくもない。セグメントの定義の問題だ。どれがと書くと、多少まずいので、書かない。ただ、いずれの論文(?)もエピソードを丁寧に拾っているので、読み物としては文句なくおもしろい。ケースの石井先生の面目躍如といったところか。

はい、ケースといえばこの本がすばらしい。

ハワード・ビーハー、ジャネット・ゴールドスタイン(関美和訳)「スターバックスを世界一にするために守り続けてきた大切な原則」、日本経済新聞社(2009)

スターバックスものは洋物、日本物を問わず、外れがない。この本もよい。共感できる。
スターバックスものは、ジョセフ・ミケーリのグリーンエプロンブックの本で出尽くしているのかと思えば、まだまだ、奥があるようだ。

ジョセフ・ミケーリ(月沢李歌子訳)「スターバックス5つの成功法則と「グリーンエプロンブック」の精神」、ブックマン社(2007)

ハワード・ビーハーの本は米国でも話題になった本。原書のタイトルは「It's NOT about the coffee」。まさに、コーヒーだけの話ではなく、本人が言っているとおり、人とコーヒーの話だ。

実は、この関係性が大切だったりする。品質だけの問題ではない。トヨタにはトヨタのエンジニアやラインワーカーのイメージがあるから、カローラが売れるのだ。

2009年1月24日 (土)

【ほぼ日 読書日記】2009年1月23日

最初にお知らせ。今日、49回のプレゼント企画ページをアップした。49回は、田中ウルヴェ京さんの本。日実さんの提供。こちら

昨日の日記にディスカヴァーの干場弓子さんのコメントがあった。どなたかが、ディスカヴァーのブログの小池さん本の記事にビジネス書の杜のことを書いてくださり、それを読まれてこちらの記事にコメントしてくださったということらしい。

ありがとうございました。

さて、本日は東京から島根に出張。途中で大阪にミーティングで立ち寄ったので思わぬ長旅に。ずっと本を読んでいた。

まずカバンから取り出したのは、

リコ・ドゥブランク「情熱仕事力―PASSION for SERVICE」、オータパブリケイションズ (2009)

いい本だなあ。リコ・ドゥブランクのキャリアから最近、日本でもやたらと出ているホテルサービスの本と思いきや、全然違った。どんな分野にも通じるというか、どんな分野でもエクセレンスになるリーダーシップの本だ。

このブログでは取り上げていないが、ニューヨークでユニオン・スクエア・カフェを展開しているダニー・マイヤーの

ダニー・マイヤー(島田 楓子訳)「おもてなしの天才―ニューヨークの風雲児が実践する成功のレシピ」、ダイヤモンド社(2008)

を読んだ時にも感じたのだが、サービス業では今マネジメントの確立の重要性が訴えられているが、逆にマネジメントが卓越したサービスから学ぶことがきわめて多いのではないかと思う。リコ・ドゥブランクとか、ダニー・マイヤーはまさに、マネジメントのメンターである。

次に取り出したのが、この本。

鎌田 浩毅「ブリッジマンの技術」、講談社(2008)

人のフレームワークをつなぐブリッジマンという発想はおもしろい。本としても、例がいろいろと書かれており、引き込まれるように読める。

が、読後にふっと、計画された壮大なレトリックではないかという疑惑が頭に浮かんだ。この疑惑を持ちつつ、そのうち、もう一度読みたい。

で、次に読んだのはこれ。

三谷 宏治「正しく決める力―「大事なコト」から考え、話し、実行する一番シンプルな方法」、ダイヤモンド社(2009)

この本は早いうちに紹介記事を書きたいので、日記では一言だけ。

  まことにそのとおり!

で、最後に取り出したのはこの本。途中で松江についてしまった。

期待の翻訳物にも関わらず、到着時間を意識しながら流し読みしたので、もう一度読み直すと思うが、とりあえずご紹介。

スコット・ペイジ(水谷 淳訳)『「多様な意見」はなぜ正しいのか 衆愚が集合知に変わるとき』、日経BP社(2009)

一様な優秀なチームより、多様性があり能力に劣るチームの方が優れた成果を出せるという事実の発見から、多様性が能力に勝るメカニズムをフィールドワークで確かめた本。日本の組織には結構衝撃の一冊ではないかと思う。適材適所ではないぞ!

ダイバーシティを社会活動だとしか考えていないような経営者にぜひ読ませたい。もう一度精読し、紹介記事を書く。

ジェームズ・スロウィッキー(小高 尚子訳)『「みんなの意見」は案外正しい』、角川書店(2006)

に影響を受けているといっているが、むしろ、ジェームズ・スロウィッキー本とは補完関係にあるような本だ。

2009年1月23日 (金)

【ほぼ日 読書日記】2009年1月22日

いや~、やっと出ました。

1591398622 Hard facts Dangerous Half-Truths&Total Nonsense

ジェフリー・フェファー、ロバート・サットン(清水 勝彦訳)「事実に基づいた経営―なぜ「当たり前」ができないのか? 」、東洋経済新報社(2009)

なんと訳は清水先生じゃないですか。奇跡の出会い!英語で一度読んでいたが、早速、時間を気にしつつも、熟読してしまった!

それにしても気になるのは、オビの宣伝!?

ジェフリー・フェファー(奥村哲史訳)「影響力のマネジメント」、東洋経済新報社(2008)

清水 勝彦「なぜ新しい戦略はいつも行き詰まるのか? 」、東洋経済新報社(2007)

この2冊はわかる。著者と訳者だ。紹介記事は書いていないが、ジェフリー・フェファーの本は役立つし、清水先生の本はおもしろい。

ジェームズ・フープス(有賀 裕子訳)「経営理論 偽りの系譜―マネジメント思想の巨人たちの功罪」、東洋経済新報社(2006)

えっ!紹介記事はこちらにある。

三品 和広「戦略不全の因果―1013社の明暗はどこで分かれたのか」、東洋経済新報社(2007)

う~ん、、、

長瀬 勝彦「意思決定のマネジメント」、東洋経済新報社(2008)

ここに並ぶのか?

三品先生も尊敬しているし、この研究もよい研究だと思う。素人に言われたくはないだろうが。長瀬先生の本は難しくてよくわからなかった。

でも、ジェフリー・フェファー、ロバート・サットンはここに並ぶのか、、、ちょっとショック。それにしても、東洋経済はディープなマネジメント書を出している、、、

ということで、テンションの下がらぬうちに、また、読んでしまった。

小池 龍之介「煩悩リセット稽古帖」、ディスカヴァー・トゥエンティワン(2009)

これをビジネス書の杜で紹介するのは気がひけるが、1ヶ月くらい前にこのコーナーで「偽善入門」を紹介したら、なんとこれまでに10冊以上売れているじゃないですか。正確には14冊。うち2冊は誰が買ったかわかっているが、あと12人もいる!!むう~。

ファンの皆様、お待ちかねですよ!

今度はなんとディスカヴァーだ!得意のプロモーションで売りまくってメジャーにしたって!

実は、偽善入門を読んだ日に、もう一冊読んだ本が、Award2008の「プロデュース能力」。この日の日記を読んだプロデュース能力の著者佐々木さんは小池 龍之介さんにはまったらしい(笑)。プロデュース能力は、渋谷、目黒、恵比寿あたりがよく出ているそうだが、小池 龍之介さんというのは月読寺(オフィス?)が世田谷にあるだけあって渋谷系かもしれない。

4887596820_2今度の本、写真が載っているので、表紙を載せておこう!イケメン!?

2009年1月21日 (水)

【ほぼ日 読書日記】2009年1月20日

サービスサイエンスという言葉がある。サービスマネジメントとどこが違うのかと思っていたのだが、この本を読んでよくわかった。これは、サービスエンジニアリングだ。

諏訪 良武(北城 恪太郎監修)「顧客はサービスを買っている―顧客満足向上の鍵を握る事前期待のマネジメント」、ダイヤモンド社(2009)

確かに、サイエンスである。IBMの北城さんが熱心に活動されている理由もわかった。SIサービスにはこっちのサービスマネジメントよりフレームワークの方が向いているのだろう。

ただ、違和感のある部分もある。これだけ体系的が議論をしておきながら、なぜ、品質マネジメントが明確に位置づけられていない点。ある意味で不可解である。

その点も含めて少し勉強してみよう!アマゾンで検索したら、何冊か本もあるようだ。

2009年1月19日 (月)

【ほぼ日 読書日記】2009年1月18日

やっと次のビジネス書の杜書籍プレゼントの対象書籍

田中 ウルヴェ 京「立ち止まってもすぐに前進できる 「打たれ強い心」のつくり方」、日本実業出版社(2008)

を読んだ。スコープが広すぎるなあ。ただ、読み物としては、ふんだんに著者の知識が盛り込まれているし、しっかりと作ってあるので、おもしろく読める。

紹介記事はこちら。

コーピングでチャンスをピンチに変える

もう1冊。大好きな加藤昌治さんの新作。

加藤 昌治「アイデアパーソン入門」、講談社(2009)

QAを中心に説明を深めていく手法はおもしろい。内容は、深すぎてさっと読んだだけではよくわからなかった。加藤さんの本なので、紹介記事を書くと思うが、もう少し、読み込んでみないとなんともいえない。指南役さんの「考え方の考え方」と比較すると、深いような気もするが、複雑になっているような気もする。

2009年1月17日 (土)

【ほぼ日 読書日記】2009年1月16日

京都へ戻る新幹線の中で読書。

この本もやっぱり売れるんだろうなあ。読んでやられたと思った。こういう発想ってありだな。書いてあることはわりとよく言われるマネジメントの工夫なのだが、こういう束ね方をして、「レバレッジ」という視点を与えると、まったく別物に見える。

こういうのをレバレッジシンキングっていうんだろうなあ。

本田 直之「レバレッジ・マネジメント―少ない労力で大きな成果をあげる経営戦略」、東洋経済新報社(2009)

ということで、絶賛。もう一冊読んだ。実はこの本の方が面白かった。

芦原 一郎「ビジネスマンのための法務力」、朝日新聞出版(2009)

まだ、昨年のアワードのセミナーも終わっていないのだが、補正予算と一緒に次年度の本予算を組むとかいうものありのようなので、あえて一言。Award2009の候補の一冊になること間違いなし。

法律関係の本を結構読んでいるのだが、面白いけど、何か物足らないということろどまり。この本読んで、何が物足らないか良く分かった。ある意味、あまり前なのだが、法律関係の本に書いていることは守りの経営を前提にしている。ところが、この本は攻めを念頭において、法律をどう位置づけるかをきちんと論じている。それが「法務力」というタイトルのゆえんである。

その分法律的な知識の体系的な記述は弱いように思えるのがだ、法律を勉強したいビジネスマンはまずこの本を読んで、自分の中で法律の位置づけを明確にするのがよいだろう。具体的な法律知識を書いた本はたくさんあるので、そのあとでそういった本を読めばよいと思う。

そういえば、Award2008の「プロデュース能力」のセミナー、本日で締め切った。告知から1週間で満席になった。このテーマへの関心の高さが伺われる。セミナーにこれない人も本だけでも読んでみてほしい!

佐々木 直彦「プロデュース能力 ビジョンを形にする問題解決の思考と行動」、日本能率協会マネジメントセンター(2008)

2009年1月16日 (金)

【ほぼ日 読書日記】2009年1月15日

えらく難しい本に当たってしまった。

武田 修三郎「心を研ぐ フロニーモスたち―イノベーションを導く人」、宣伝会議(2009)

途中で挫折しそうになりながらも、なんとか最後まで流し読み。流し読みで理解できるような本ではないなあ。とりあえず、フロニーモスという人が必要だと言っているのはよくわかった。

よくわからなかったのは、「目利き」とフロニーモスは同じなのか、違うのか?それから、フロニーモスなる人のコンピタンスは何かという点。

何にもしても、今はコメントできない。近いうちにもう一度読んでみよう。

今日はこの本だけの予定だったが、なんか、欲求不満が残ったので、気晴らしに、この本を2章だけ読んだ。

スディール・ヴェンカテッシュ(望月 衛訳)「ヤバい社会学」、東洋経済新報社(2009)

この本、スティーヴン・レヴィットが「ヤバい経済学」でヴェンカテッシュのことを話題にして、邦訳が待たれていた本。

スティーヴン・レヴィット、スティーヴン・ダブナー(望月 衛訳)「ヤバい経済学」、東洋経済新報社(2007)

ビジネスウィークか中の書評で、ethnographyだと書いてあったので楽しみにしていたのだが、こりゃあ、ノンフィクションだな。ちょっとがっかりだが、内容は文句なく面白い。最後まで読んだら、また、感想を書く。

今日も書籍紹介を書かなかったなあ、、、今年になってまだ3本だけ。もっとペースを上げたいな。

以前、この日記に編集学校の通信教育をしているって話を書いたが、「守」のあとの応用コース「破」がえらく手間がかかっているのがペースが落ちている原因。

やっと終わったので、学んだことを活かしながら、もう少し、ペースを上げていこう。

といいたいところなのだが、実は、原因はほかにもある。僕の書籍紹介は編集学校の校長校長先生でもある松岡正剛さんの「千夜千冊」のスタイルを見よう見まねでやってきた。もちろん、作品は足元にも及ばないが。

ところが、編集学校の「セイゴウ知文術」という稽古で、作り方を習ってしまったら、なんか、気になっていままでのように気軽にかけなくなってしまったのだ。特に、本のあたり方が少ないのが気になって仕方ないので、ある本の紹介記事を書こうと思っていると、今までなら2~3冊、あたって終わっていたのが5冊、6冊あたることもある。

商売でブログ書いているわけではないので、こうなるとペース落ちるわけ。とりあえず、編集学校はこれで終わりにしようと思っているので、学んだことを整理して、少し、このあとのブログのスタイルを考えてみようと思っている。それまでペース落ちると思うので、すみません。

とここで終わる予定だったが、ちょっと良心が痛むんで、

千夜千冊はWeb版がこちらにあります。

http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/toc.html

でも、千夜千冊に関しては書籍版、持っておく価値あり!です。

2009年1月15日 (木)

【ほぼ日 読書日記】2009年1月14日

ちと勉強の必要があって、この本を買ってきて読む。

Xavier M.Frascogna Jr、H.Lee Hetherington(湯浅 政義訳)「アーティスト マネジメント 仕組みのすべて」、オリコン・エンタテインメント(2008)

ある意味で感動した。米国ではアーティストは個人事業主であるというのはよく聞く。日本では自前の事務所を作って独立しない限り、基本的にはプロダクションに所属するサラリーマンである。極論すれば、プロダクションだけでなく、広告エージェント、メディア、果ては興行企業などが形作るビジネスモデルの中で消費されていく商材である。

このことは、日米のアーティストの芸術性の違いに大きな影響を与えているように思えてならない。

といったことを以前からぼんやりと考えていたのだが、この本を読んで、改めてのこの認識を強くした。米国では、アーティストは個人事業主であり、自らマネジメントチームを組んで、自身のマネジメントとプロデュースをしていく。完全に自立したビジネスマンであり、マーケティングもすれば、キャリアプラニングもする。

Copyrightを見ると、この本の初版は1978年である。このようなバイブル的な本があるということはすでにその分野のマネジメントは確立していることを意味している。もう30年前である。これにも驚かされた。

こういう仕組みを持たないとグローバルな活動はできないというのは良く分かる。よく考えてみると、坂本龍一とかはこの世界で動いているように見える。

お仕事で読んだ本はさておき、プライベート。非常に考えさせられる本を読んだ。

ヴェルダー・R・ペーター、フィリップ・ロートリン(平野 卿子訳)「ボーアウト 社内ニート症候群」、講談社(2009)

バーンアウトならぬ、ボーアウト。これも造語だそうだが、仕事に退屈しきってる状態。これは訳者の造語っぽいが、「社内ニート」だといっている。

以下のような現象の相互作用で生まれるそうだ。

・能力以下の仕事しかさせてもらえない
・無関心
・退屈

忙しくて、忙しくて仕方ないといいながら、実は、仕事中に私用メールを書いてみたり、Webを見たりしている人。回りを見回すと、結構、多いのではなかろうか?

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