サムスンのプロフェッショナルなマネジメント論
チョン・オクピョウ(蓮池薫訳)「韓国最強企業サムスンの22の成功習慣」、阪急コミュニケーションズ(2008)
お薦め度:★★★★★
サムスンの伝説のマーケッタとして知られる、チョン・オクピョウがサムスン流の勝つ企業への変身の秘訣を6章22項目にまとめた本。ひとつひとつが非常に濃い内容で、サムスンの急成長が納得できる。また、蓮池薫さんが翻訳をしているが、翻訳の質が極めて高く、書かれている内容がどんどん吸収できるような感じになる。
チョン・オクピョウ(蓮池薫訳)「韓国最強企業サムスンの22の成功習慣」、阪急コミュニケーションズ(2008)
お薦め度:★★★★★
サムスンの伝説のマーケッタとして知られる、チョン・オクピョウがサムスン流の勝つ企業への変身の秘訣を6章22項目にまとめた本。ひとつひとつが非常に濃い内容で、サムスンの急成長が納得できる。また、蓮池薫さんが翻訳をしているが、翻訳の質が極めて高く、書かれている内容がどんどん吸収できるような感じになる。
今日から新しいプレゼントを開始。アクションラーニングのラーニングデザインセンターの社長清宮さんの著書「質問会議」。プロジェクトマネジメントオフィスでコラボしつつあるご縁。応募はこちら。
さて、師走って訳でもないが、しばらく、忙しくて日記をかけなかった。っていうか、本を読む余裕がなかったが、今日は長野から東京に戻ってくる道程で久しぶりに2冊読んだ。
1冊目。
小松 伸多佳「成功するならリスクをとれ!―経営の成功確率を高める」、登用経済新報社(2008)
ハイリスク・ハイリターン、リスクを取るというが、具体的にどういうことかと聞かれると意外と難しい。リスクと無謀は違う。経営上のリスクをとるというのはどういうことかを考えさせられる一冊だ。ただ、現実的な議論だとは思うが、あまり面白いと思わなかった。機を見て、もう一度読み直してみたい。
もう一冊。
小宮一慶「小宮一慶の実践! ビジネス思考力」、インデックス・コミュニケーションズ (2008)
最近、書籍でも注目の小宮さんの新作。「分かったつもり」になっていることを戒めるような内容になっているが、着眼点を鍛えるにはよい本。ありそうで、意外とない本。紹介したい。
夕食後に読書。
リー・コッカーレル(月沢 李歌子訳)「感動をつくる―ディズニーで最高のリーダーが育つ10の法則」、ダイヤモンド社(2008)を読む。大いに学ぶところあり。
今日、紹介記事を書いた「Subject to change」と関連付けて読んでみると実に面白い。結局、この話にここにつながってくるのか?
ジェームス・ ヘスケット、 レオナード・シュレシンジャー、アール・サッサー(山本 昭二、小野 譲司訳)「バリュー・プロフィット・チェーン―顧客・従業員満足を「利益」と連鎖させる」、日本経済新聞社(2004)
そう考えると一段と興味深い。
Peter Merholz、Brandon Schauer、David Verba、Todd Wilkens(高橋 信夫訳)「Subject To Change -予測不可能な世界で最高の製品とサービスを作る」、オライリージャパン(2008)
お奨め度:★★★★★
Adaptive Path社の事例を元に、今、多くの企業が直面する「予測不可能な世界で最高の製品とサービスを作る」という問題を真正面から取り上げている。なぜか150ページ強の本に仕上げているが、紹介記事を書くために読み終えるのに4時間もかかってしまった。しかし、4時間でこれだけの内容を読めるというのは、たいへんなことである。そのくらい、よい本。
今日から12月かあ、、今年は久しぶりに1年経つのが早かった。この数年、これだけ仕事をしてもまだ1年かって感覚があったが、今年はなぜだろうか?仕事の量は変わっていない。プライベートでいろいろとあったので、変化があったということだろうか?どっちがいいのだろう。
ある人から、「日記書き始めて、紹介記事が減っていませんか?」といわれた。アタリ!、とりあえず、タイトルと簡単な感想だけ伝えてしまえば安心してしまうのかも。ただ、10~11月は強烈に忙しかったのもあるけど。まあ、ぼちぼちと。。。
さて、阿部徹也さんの本が出ていたので、読んだ。マーケティングの本。
安部 徹也「メガヒットの「からくり」―実例で読み解く発想法とテクニック」、角川SSコミュニケーションズ(2008)
マーケティングの本は自分の理論を我田引水の事例で説明している本が多いが、この本は基本的なマーケティングの理論を感覚的に理解するために事例を使っている。
でありながら、退屈せずに最後まで読めたので、これはすごいことではあるまいか。阿部さんは、MBA Solution Business Collegeというのをやられていて、一度、受講したことがあるが、非常に基本的なことを飽きさせずに教えるのがうまい。この本もそんな感じだ。また、記事を書こう。
山崎拓巳さんの新刊も読んだ。
山崎拓巳「やる気のスイッチ! 」、サンクチュアリ出版(2008)
山崎ワールド全開って感じの本です。この前に読んだ
山崎 拓巳「人生のプロジェクト」、サンクチュアリ出版(2007)
あたりから作風が少し変わってきているような気もするが、山崎拓巳は、やっぱり、山崎拓巳だ。
11月最後の日曜日。何冊か本を読む。
キャロル・ドゥエック(今西 康子訳)『「やればできる!」の研究―能力を開花させるマインドセットの力』、草思社(2008)
【感想】
子供に育成について書いた本だが、なかなか、参考になる。読んでいるうちに、社会人教育の場では、育成対象を大人として扱いすぎているのではないかという疑問を持った。この本が書いている伸びる子供とそうでない子供の差は才能ではなく、マインドセットだというのは子供に限った話ではない。
そう考えると、自我が確立している大人の教育でも、マインドセットを変えるというのは大変重要だな。紹介記事を書きたいが、微妙だ。
ドナルド・A・ノーマン(安村通晃、岡本 明、伊賀聡一郎、上野晶子訳)「未来のモノのデザイン」、新曜社(2008)
【感想】
15年ぶりくらいに、ノーマンの本を読んだ。やっぱり、ノーマンだとしかいいようがない。すばらしい!
この15年くらいの間にマンマシンインタフェースは大きく意味合いを変えてきた。なぜなら、機械が自立性を持ち始めたからだ。ノーマンを知ったのは、三菱重工時代にそんな仕事をしていたからだが、そのころ、ノーマンがアイディアを出し、みんなが躍起になって追いかけていたことの多くが、当たり前になってきた。その意味でノーマンは一世を築いた。新しいノーマンの本は、新しい世界のデザイン原論になるのだろうか?紹介記事を書く。
もう一冊、ちょっと古い本だが、2年くらい前に買った
中桐 有道『「ゆでガエル現象」への警鐘―あなたは大丈夫ですか?』、工業調査会(2006)
を読んだ。
【感想】
ある人に薦められて読んだのだが、少し、無理があるような気がする。体系化をしようとしたためだと思われる。断片的にはよいこと、学ぶべきことがたくさん書いてある。良い本だ。紹介記事を書く。
水平思考の新しい解説書を注文しておいたのが届いた。
山下 貴史「3分でわかるラテラル・シンキングの基本」、日本実業出版社(2008)
ラテラル・シンキング(水平思考)の本というのは、ロジカルシンキングのように冠をかぶせていないので目立たないが、実は意外と多い。その中でも、ウミガメのスープシリーズの著者であるポール・スローンの
ポール・スローン (著) 「イノベーション・シンキング」、ディスカヴァー・トゥエンティワン(2007)
が定評があり、実際に一番よい本だと思うが、この本も意外(失礼!)とよい。日本実業出版社という出版社は本当にこういう本を作るのがうまいなあ。
ただ、フレームワークとしているが実際にはハウツーに近い。こういうレベルでしか水平思考を理解できない人が、水平思考を実践できるかどうかは疑問だなあ、、、ロジカルシンキングであればこういう本は大切だと思う。理解できれば誰でも実践できるから。ラテラルシンキングはそうはいかないだろう。
一抹の疑問はあるが、いい本だから、そのうち、ブログで紹介しよう。
昨日から、むちゃくちゃ忙しかったが、一段落したので、22時くらいから読書。教育関係の本を2冊。
一冊目は、クレイトン・クリステンセン。「教育×破壊的イノベーション」
クレイトン・クリステンセン、マイケル・ホーン、カーティス・ジョンソン(櫻井 祐子訳)「教育×破壊的イノベーション 教育現場を抜本的に変革する」、翔泳社(2008)
クリステンセンが作り上げた破壊的イノベーションの理論を学校教育に適用して、起こっている変化を説明している。話は面白くなくはないのだが、何か違和感がある。その違和感が何にゆえんするものかは分からない。本として面白いのは、企業における学習と教育をオーバーラップしてソリューションを捉えようとしている点。自説に基づいてイノベーションの解を提示しているわけだが、それとは関係なしに面白い。
それよりも面白かったのは、この本。
内田 樹「街場の教育論」、ミシマ社(2008)
内田樹さんに興味があったというよりは、三島さんの作った本なので手に取ったら面白かったので買っておいた。11稿あるが、最後はなんと「宗教教育は可能か」というテーマ。タブーというか、チャレンジングなテーマだ。ここだけでも読む価値がある。
今日は、京都から東京へ。新幹線車中は2冊。
清水勝彦「失敗から学んだつもりの経営」、講談社(2008)
清水先生の本は結構好きな本を書いている人だが、中でも、
清水勝彦「その前提が間違いです。」、講談社(2007)
が名作だと思うが、この本に匹敵する内容。あまり前のことだが、気づきが多い。たいへん、良い本です。ということで「その前提が間違いです。」と一緒に紹介記事を書こう。
さて、もう一冊。
小関智弘「現場で生まれた100のことば―日本の「ものづくり」を支える職人たちの心意気」、早川書房(2008)
旋盤工から作家になった小関智弘さんは好きな作家の一人だが、こういう本は今の時代はしみるなあ。日本の誇りだと思える人たちを紹介している。言葉を通じて日本の魂を紹介してくれる。いかにも小関さんらしい本。
いい本だ。PMサプリに取り上げたい名言が一杯。なぜか、ビートたけしが帯にコメントをしているのもいいね。
ついでに、「神の雫」18巻読破。テレビドラマになるらしい。亀梨クンが神崎雫役かあ。。。
三連休に何冊か本を読んだ。
【22日】
武光 誠「「型」と日本人」、PHP研究所(2008)
【感想】
竹内靖雄先生の「日本人の行動文法」によると、日本人の行動文法のひとつに型を重視することがあるらしい。それが崩れつつあることが問題だという問題意識で、どのような型を身につければよいかを考えるというのは、昨年ブームになった品格の焼き直しではないかと思わせる。ただ、内容は捨てたものではない。なかなか、面白かった。
型といえば、こんな本が出ている。
日本ナレッジ・マネジメント学会「「型」と「場」のマネジメント」、かんき出版(2008)
型と場を組み合わせた仕組みづくりが日本型経営の本質だという意見には強く共感。究極の組み合わせだろう。武光先生の本に戻るが、型が崩れているのか、場がなくなっているのかは議論の余地があると思うけど。こっちの本は紹介記事を書く。
【23日】
この日はオフ。
野口 嘉則「心眼力-柔らかく燃えて生きる30の智恵- (CD付) 」、サンマーク出版(2008)
をぱらぱらと読んでみた。すばらしい本であることは分かる。こんな内容をこれだけ滑らかに書くというのはすごいことだと思う。が、どうもあまり好きになれない。何か引っかかるものがある。書評を書くとすれば、SEO対策。
もう一冊読んだこちらがよかった。
本間 正人、浮島 由美子「できる人の要約力」、中経出版(2008)
本間さんの書かれる本はすっと入ってくる。相性か?
【24日】
川上徹也「仕事はストーリーで動かそう」、クロスメディア・パブリッシング(2008)
あまり期待せずに読んだ割には良かった。ためにかいた本だという印象はぬぐえないけど、結構、こういう内容をほしがる人はいる。物語がもっと使われるようになる一助にはなるんじゃないだろうか?
水野 与志朗「事例でわかる! ブランド戦略【実践】講座」、日本実業出版社(2008)
お薦め度:★★★★1/2
最近、はまっている本がある。おそらく、日本でも五本の指に入るだろうビジネスコンサルタントである神田昌典さんが自ら翻訳の監修を行い、「この本に触れるたびに、ビジネスアイディアがあふれてくる」と帯にコピーを書かれている本だ。
秋沢 志篤「 「オキテ破り」が人を動かす」、日本実業出版社(2008)
お奨め度:★★★★★
まだ、年を振り返るには多少早いが、今年は酒井穣さんの「課長の教科書」の大ヒットに始まって、ミドルマネジメントの本がたくさん出版された。僕は神戸大学の金井壽宏先生のゼミナールに参加したが、そのときに先生が言われていたことを思い出している。正確ではないが、「ミドルマネジャーは組織によって立場が違うし、人によってキャリアが違う。モデル化するよりも、フィールドワークから何かを学ぶことが重要」といったニュアンスのことである。
夕方、上京。京都駅で2冊の本を購入。1冊目はこれ。勢いで買ってしまった。電車に乗る前に買った本は読むのが信条。勢いで読む。
有馬頼底「自在力―見えない道を歩く」、講談社(2008)
すばらしい!
有馬頼底師は禅宗の人なので、浄土真宗の門徒である僕としてはいままでなんとなく敬遠していたが、早く読めばよかった。
この本はこのブログのスコープ外なので、とりあえず、ここまで。でも、ビジネスやマネジメントに通じることがたくさん書いてあるので、とりあえず、自在力というテーマに興味のある人は、ぜひ読んでみてほしい。
実は、ビジネス書の杜では、こんな本も取り上げている。
ケン・ブランチャード、フィル・ホッジス、ビル・ハイベルス(小林薫訳)「新・リーダーシップ教本―信頼と真心のマネジメント」、生産性出版(2000)
これ、どう読んでも、キリスト教が基本思想になっている。そう考えると、有馬頼底師の「自在力」もありだな、、、
ちなみに、有馬頼底師は、臨済宗相国寺派の7代管長であると同時に、鹿苑寺、慈照寺の住職でもある。さて、この2つのお寺はどこでしょう?
さて、もう一冊。こちらはビジネス書。
三木 博幸「コストを下げれば、品質は上がる―「物創り」革新の現場学」、日本経済新聞社(2008)
著者はクボタで40年製品開発に携わり、グッドデザイン賞を4回も受賞している。主義主張を述べているだけではなく、データに基づいてきちんとした根拠を持って語っているところに高い価値がある。
強く共感。秘訣はどこにあるのか?原価企画とか言う話もあるのだが、有馬頼底師のいう自在力、とくに、「非常識な力」を極めているところにある。
特に、「プロジェクトコストを押さえればテストを少なくせざるを得なくなり、品質が下がって当然です」といってはばからないソフトウエアプロジェクトマネジャーにつめの垢を煎じて飲ませたい。この見識はソフトウエアプロセスという「固定化」された常識の中で正しいに過ぎない。
まあ、画期的な原価企画は非常識じゃないとできないってことだろう。原価企画も、企画だからね。
では、また。
2日続けて大阪。結構、珍しい。持っていた本を読み終えてしまったので、帰社時に駅で購入。移動中に読了。
藤本篤志「部下は取り替えても、変わらない! 」、すばる舎(2008)
【感想】
ベストセラー「御社の営業がダメな理由」、「御社のトップがダメな理由」に続き、またまた、微妙な本。微妙だと感じるのは感性の違いか。冷静に読めば、9割方、賛成できる。しかし、なんともいえない違和感が残る。
今日、兵法の記事を書いたが、結局、この問題なのだろうか?「策略を蔑む日本人」
USENという会社は兵法を尊ぶような印象のある会社である。
兵法はもともと、出版物の多いテーマだが、今年1年だけで、ビジネスをテーマにした兵法の本が3冊出ている。これはちょっと驚きだ。
兵法は、中国で5世紀くらいから民衆の間で語り継がれてきた策略の教え。中国オフショアの専門家がいろいろと「中国人は、、、」といっているのを聞くと、兵法を認識しているのかといいたくなる。
大阪から京都に戻る電車の中で目を通す。
チョン・オクピョウ(蓮池薫訳)「韓国最強企業サムスンの22の成功習慣」、阪急コミュニケーションズ(2008)
韓国では話題の本だし、蓮池薫さんが翻訳されているので、手に取ったが、面白い!っていうか、気おされてしまうような内容。サムスンに関しては日本のコンサルタントので手伝っている人も何人か知っているし、ある程度、想像していたが、聞きしに勝るとはこのこと。ひとことでいうと、米国路線を歩んでいる企業だと思ったが、米国でも、日本でもないということが良く分かった。戦略経営というのはこうやるのだという感じ。プロジェクトマネジメントもこのくらい徹底しなくては意味がない。
訳もいいし、すばらしい本。さすが、阪急コミュニケーションズが目を付けた本です。紹介記事を書きたい、、、だいぶ、たまっているけど。
日曜日。1年くらい悩んでいたが、結局、iPodからウォークマンに戻った。iPhoneが期待はずれだったので、ようやく決心した。まだ、買っていないが近いうちに買う予定。
1979年にまだ、大学生だったころに発売されたウォークマンをバイトに精を出して買って以来、CD、メモリスディック、MD、HDDなどエポックになるモデルは必ず買ってきたディープなウォークマンファンだが、iPod touchに浮気しているうちに、初のワンセグモデルを買い逃した。まだ現役なので、1年経っているが買うかどうか、迷っている。
とりあえず、移行のためにHDDコンポを買って、午後は、CDを片っ端から録音。その間、ずっと本を読んでいた。
◎チップ・ハース、ダン・ハース「アイデアのちから」、日経BP社(2008)
「Made to Stick」の翻訳。こんなに早くでるなら、見慣れない単語に苦労しながら原書を読む必要はなかったな、、、
喜ばしいことです。この本はティッピング・ポイントの中の「記憶に粘る」をターゲットにして書かれたとのことだが、思いっきり残るなあ。
・マルコム・グラッドウェル(高橋 啓訳)「ティッピング・ポイント―いかにして「小さな変化」が「大きな変化」を生み出すか」、飛鳥新社(2000)
この本を呼んでみたくなって、書庫から引っ張り出してきて読破。「Made to Stick」の方はまた、ゆっくりと読んで、紹介記事を書こう。
ティッピング・ポイントを本を読んでいたら、
◎内田 和成「スパークする思考 右脳発想の独創力」、角川グループパブリッシング(2008)
を読みたくなってアマゾンの箱を開けて取り出して読んだ。最近は積読も、アマゾンの箱を積読になってる。
【感想】
やっぱ、内田さんはすごい。その一言に尽きる。もちろん、紹介記事かく。
○小倉弘「あたりまえだけどなかなかつくれないチームのルール」、明日香出版社(2008)
【感想】
チームマネジメントがこのシリーズに合うというのは良く分かった。中小企業の社長がよく、どこかの講演会で聞いてきたり、何かの本で読んだ話をいいところ取りをしてやろうとする。熱意は買うが、だいたい、混乱する。それと同じような危険なにおいのする本だ。
悪い本ではないので、取り扱い注意ってところ。
○Eric Verzuh"The Fast Forward MBA in Project Management(Portable Mba Series),3ed"、John Wiley & Sons Inc(2008)
【感想】
原書の紹介をしてほ、ほとんど売れないので、原則しないことにしている。原書を買う人はこの日記をぜひ読んでって。
この本も早くも第3版。だんだん、充実してきた。PMBOKと同じく、倍々になって、ついに500ページになった。ビジネスマン向けのプロジェクトマネジメントの解説書としてはピカ一。Complete IDIOT's Guide(邦訳「世界一わかりやすいプロジェクトマネジメント」)もいいけど、やっぱ、こっちの方がいいね。翻訳の企画でもしようかな。。
○Johanna Rothman (でびあんぐる訳)「Manage It! 現場開発者のための達人式プロジェクトマネジメント」、オーム社(2008)
【感想】
プログラマ向けのプロジェクトマネジメントの本。ある人から推薦してもらった本。このブログを読んでいると思うのでブログ上でコメント。ほかの人は意味わかんないと思う。すまん。
確かに、いろいろな分野で現場マネジメントの参考になるし、プラクティスの発見はあると思う。ただ、あなたの言っていたことはあまり感じなかった。工房とプログラムの現場は違うんじゃないの。
同じ問題意識の人に3人ほど紹介したので、その人たちの意見も聞いてみる(2人は読んでくれると思う)。
フローってはやりだしてるのかな?フローといえば、天外伺朗さんの専売特許化と思っていたが、ビジネス書でも見かけだしたので、ちょっと手を出してみた。まずは、気分のいいときに読もうと思って置いていた本を読んだ。
○M.チクセントミハイ(大森弘訳)「フロー体験とグッドビジネス―仕事と生きがい」、世界思想社教学社(2008)
【感想】
「喜びの現象学」をビジネス(マネジメント)に持ち込むとこうなるか?どこに線を引くかが難しいなあ。ビジネスに踏み込みすぎて、なんだか、底が浅いものになっているような気がする。お し い !その点では、スマントラ・ゴシャールの「意志力革命」が手本だな。
・ハイケ・ブルック、スマントラ・ゴシャール(野田 智義訳)「意志力革命 目的達成への行動プログラム」、ランダムハウス講談社 (2005)
で、本屋で見つけて、一瞬、何の本だか分からなかった。っていうか、キャッシュフロー経営の本だと思ってしまった。中を開いて分かった。
◎辻 秀一 「フロー・カンパニー“飛躍し続ける個人と組織に生まれ変わる法則"」、ビジネス社(2008)
【感想】
ビジネス社からのこのタイトルの本が出たことを素直に評価したい。内容は何を基準にするかによっていろいろな評価ができると思う。フローなどという言葉を使わずに、同じようなことを書いた本も結構ある。僕はフローという言葉を使ったことを素直に評価したいと思う。紹介記事書きます。
ということで、長くなったが、今日はおしまい。今週一週間、がんばろう!
土曜日で珍しく1日、事務所で仕事。価値創出についてちょっと考えたいことがあってこの本を読んだ。何度目か覚えていないが、何度読んでも、刺激される本。
リチャード・バレット(斎藤彰悟、駒沢康子訳)「バリュー・マネジメント―価値観と組織文化の経営革新」、春秋社(2005)
昨日、本屋で畠山芳雄先生の「基本は無敵」という本を見つけた。今日、さっと流し読み。
畠山芳雄「基本は無敵」、日本能率協会マネジメントセンター出版情報事業(2008)
【感想】
畠山芳雄先生といえば、マネジメントの基本選書が有名である。
このシリーズは本当に素晴らしいと思う。そのエッセンスだけを集めたような本。とりあえず、新任のマネジャーはこの本から入るのがよいだろう。ただ、マネジメントの基本選書を読んだ後で読むと物足らないような感じもする。
※畠山先生のマネジメントの基本選書にはこんな本があります。
「役員・いかにあるべきか」、日本能率協会マネジメントセンター(2005)
「新版 こんな幹部は辞表を書け」、日本能率協会マネジメントセンター(2006)
「新版 部長・何を成すべきか」、日本能率協会マネジメントセンター(2004)
「マネジャー・どう行動すべきか」、日本能率協会マネジメントセンター(2005)
「人を育てる一〇〇の鉄則」、日本能率協会マネジメントセンター(2006)
「サービスの品質とは何か」、日本能率協会マネジメントセンター(2004)
今日は1本、記事を書いた。書籍は小林英二さんの「部下の「やる気」を育てる!」。
日記をはじめてから、数通、いつになったら紹介記事を書くのかという問い合わせをもらったが、日記で書くと宣言した本の記事はまだ、注文のあった1本だけ。
日記を始める前の書きたい本のキューがまだまだあるからだ。この本もその一冊。
日記で僕が読んだと書いた本で、早く紹介記事を読みたいと思った本があれば、コメントをしてください。メールでのリクエストも可。
それから、以前、ブログで紹介した「チームビルディングの技術」の著者の関島さんからメールをもらった。高く評価している著者からコンタクトがあって、出会う機会があるのはうれしいものだ。
もうひとつ、今日はいいことが。待ち焦がれていた本を読んだ。このブログを読んでくださっている人で、「7つの習慣」や、その著者であるスティーブン・コヴィーを知らない人はあまりいらっしゃらないと思う。
あまり知られていないが、コヴィーの会社、コヴィー・リーダーシップ・センターのCEOはコヴィーではなく、彼の息子、スティーブン・M・R・コヴィーである。その息子が2年前に書いた本がやっと出てきた。コヴィーの本は読んでもニュアンスがうまく分からないので、たぶん、この本もそうだろうと思って、邦訳を待っていた。
スティーブン M.R.コヴィー、レベッカ R.メリル「スピード・オブ・トラスト―「信頼」がスピードを上げ、コストを下げ、組織の影響力を最大化する」、キングベアー出版(2008)
【感想】
期待にそぐわぬ内容。7つの習慣を最初に読んだときくらいの衝撃を受けた。コヴィーが日本で受けている理由は、日本的な文化に合う部分とそうではない部分があり、トータルとして自分たちの手の内で、新しい考えを提供しているように思えるからではないかと思うが、この本もまさにそんな感じ。
これ以上は書かない。じっくり読んでから紹介記事として書くことにしよう。
小林 英二「マジマネ5 部下の「やる気」を育てる! 」、ディスカヴァー・トゥエンティワン(2008)
お奨め度:★★★★★
新任マネジャーやリーダー向けのマネジメントシリーズ「マジマネ」の5巻。内発的動機付けの重要性を語り、動機付けの方法を具体的に説明している。また、内発的動機と外発的動機の使い分けについても、説明している。
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