2008年11月13日 (木)

【ほぼ日 読書日記】2008年11月12日

だんだん、日記がたまってきた(笑)本を読んだ日は書きたいので、タメ日記。

さて、昨日(12日)の話。夕食のあとで、ホテルの近くの本屋をぶらついていたら、これを見つけた。

久我羅内「めざせイグ・ノーベル賞 傾向と対策 「世間を笑わせ、考えさせた」人に与えられる、それがイグ・ノーベル賞。」、阪急コミュニケーションズ (2008)

そのあと、この本を読むことを楽しみに少し、仕事。仕事が終わったら速攻で読んだ。

著者は変わっているが、阪急コミュニケーションズがイグ・ノーベル賞の本を出すのはこれが2冊目。1冊目は5年近く前に出版されたこれ。

マーク・エイブラハムズ(福嶋俊造訳)「イグ・ノーベル賞 大真面目で奇妙キテレツな研究に拍手! 」阪急コミュニケーションズ (2008)

この本が出てから、日本でも、イグ・ノーベル賞が毎年ニュースで取り上げられるようになったという記憶がある。その意味では画期的な出版。

阪急コミュニケーションズはいろいろと面白い本を出している拍手喝采の存在。有名なところでは、ロングセラーになっているトム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦。3冊シリーズで、どの本も評価が高く、売れ続けている。

<1>トム・ピーターズ(仁平 和夫訳)「ブランド人になれ! 」、阪急コミュニケーションズ(2000)

<2>トム・ピーターズ(仁平 和夫訳)「セクシープロジェクトで差をつけろ! 」、阪急コミュニケーションズ(2000)

<3>トム・ピーターズ(仁平 和夫訳)「知能販のプロになれ! 」、阪急コミュニケーションズ(2000)

2008年11月12日 (水)

【ほぼ日 読書日記】2008年11月11日

待っていました。本日やっと届きました。速攻で読了。

エリヤフ・ゴールドラット(岸良 裕司監修、三本木 亮訳)「ザ・チョイス―複雑さに惑わされるな! 」、ダイヤモンド社(2008)

【感想】
5年ぶりだということだが、一連の本の基本思想を書いた本ですね。どんな手法や思想でも、普及し、活用されていくと、現実に対応していくために、枝葉末節がついて、複雑化する。それらを振り落としたいがために書いたような感じ。

岸良さんが監修をしているせいか、あるいは5年という年月のせいか、多少、今までの本とは雰囲気が違うように感じた。悪い方向ではない。

当然、紹介記事かきます。

2008年11月11日 (火)

【ほぼ日 読書日記】2008年11月10日

スマートフォンで、iPhoneがRIMを抜いて、Nokiaに次ぐ第2位になった。2位といってもNokiaの半分以下なので、評価もまちまちだろうが、ほぼ、単一機種であることを考えるとすごいことかもしれない。

ということで、今日は、偶然だが、新幹線の移動中に「スティーブ・ジョブスの流儀」という本を読んだ。原題は、Inside Steve's Brain。文字通りの内容。

リーアンダー・ケイニー(三木 俊哉訳)「スティーブ・ジョブスの流儀」、ランダムハウス講談社(2008)

ジョブスの話はノンフィクションとしてはこの上なく面白いが、参考になる会社や、経営者がいるのだろうか?いつも疑問に思う。素朴な疑問。アップルそのものも同じ。

ちょっと前にも

ジェフリー・L・クルークシャンク「ジョブズはなぜ天才集団を作れたか」、ランダムハウス講談社(2008)

という本が翻訳された。原題は「The Apple Way」。これもストーリーは面白い。

ただ、両方ともそうだが、ライターが書ききれていないような気がする。っていうと、お前は実像を知っているのかと突っ込まれそうなのだが、感覚的に、取材をしなくても書けるような本という印象が強い。もちろん、取材ならでは情報が入っているのだが、現実感がないのだ。

ジョブスは現実離れした現実の中に生きているということか、、、

それに比べると、マイクロソフトやビルゲイツの本は、そんなに面白くもないが、参考にはなる。

マイケル・クスマノ、リチャード・セルビー(山岡 洋一訳)「マイクロソフト シークレット」、日本経済新聞社(1996)

などは、経営の教科書といってもよい(クスマノ先生が書いたということもあるが)。今でも十分に参考になる。マイクロソフトは半歩先を行っているという印象が強いが、ソフトウエアのプロダクトマネジメントはこの10年くらいあまり進んでいないのかもしれない。

ビル・ゲイツ本人の本はジョブス以上に多いが、やはり、「Hard Drive」だろう。

ジェームズ・ウォレス、ジム・エリクソン「ビル・ゲイツ―巨大ソフトウェア帝国を築いた男」、翔泳社(1995)

この本にしても、マネジャーのあり方として非常に参考になる。

2008年11月10日 (月)

【ほぼ日 読書日記】2008年11月9日

夕食を外食し、帰りに、ふと、本屋で目に留まったので、読んでみた。

秋沢志篤「「オキテ破り」が人を動かす」、日本実業出版社(2008)

【感想】
好きな本だが、どこまで通用するのだろうか?この手の話は思いだけでやってしまうと、空回りする。文中でも盛んに主張しているように、確かに今までの考えとは違う。リーダーが違うということは、部下にとっても何らかの違和感があるということ。緊張関係を作り出すという意味では面白い。

ちょこちょこと読んでいた本を、やっと読み終えた。

松井 高志「江戸に学ぶビジネスの極意―リスクヘッジ・自分磨き・部下への采配・人脈力」、アスペクト(2008)

【感想】
日本人の文化ってすごいなと思う。欧米に学ぶのもよいが、まずは日本に学ぶのがよいのではないだろうか?

シンクロニシティが注目され始めてきたが、重要なこと、本質的なことであれば、シンクロニシティが起こっていることは多い。欧米に学びたい人が多いのは表現の問題だと思うが、表現という意味では、江戸時代というのは非常に充実していたのではないだろうか?

そんなことを感じさせる一冊。買っておいて、暇なときに適当なページを開いて、江戸文化を味わいながら読むとよい本だね。ビジネス感が変わるかも!

2008年11月 9日 (日)

【ほぼ日 読書日記】2008年11月8日

今日から、ビジネス書の杜第45回書籍プレゼントを開始。第45回はアイコーチの幸地さんの「オフショアに失敗する方法」。プレゼント応募はこちらから。

ソフトリサーチセンターからの出版で、このネーミングは同じ出版社の中村文彦さんの「ITプロジェクトを失敗させる方法」を思い出させるタイトルだ。日本人は失敗から学ぶことを好むことを考えたタイトルだろうが、マネジメントでは、失敗から学ぶことなどあまりないと思う。先日、紹介した「不合理性のマネジメント」の中で、ポール・レンバーグが面白いことをいっている。次のようなこと。

常に根本原因が存在するというのはフロイト心理学派の言い出したことだが、人の逸脱行動が性的関係やトラウマで説明されるという考えのおかげで、こうなった原因を解明できればその問題を修復でき、二度とこうならないと信じてしまう。しかし、根本原因は、効果的な解決策については何の説明もしておらず、したがって何の行動にも結びつかない。グレイゴリー・ベイトソンこのような分析をは「説明的原理」と呼んでいる。

少なくともマネジメントにおいては、失敗から学ぶことは、「説明的原理」であることが多いと思う。

まあ、それはさておき、本は幸地さんの活動の集大成になっているよい本だ。視野が広く、マメな幸地さんの人柄も出ている構成である。

さて、前書きが長くなったが、今日の読書日記。

これも以前ブログで紹介したが、財務会計の画期的な書籍

デイビッド・メッキン(國貞 克則訳)「財務マネジメントの基本と原則」、東洋経済新報社(2008)

を翻訳された國貞克則さんが、東洋経済新報社から「悩めるマネジャーのためのマネジメントバイブル」という本を出された。

次回のプレゼントはこの本の予定。すでに流し読みしていたが、今日は記事を書くためにきっちりと読んだ。最初に読んだときはあまりピンとこなかったが、、よく読めば共感する部分は多い。

よく考えながら読まないと、何を言わんとしているのか分からないところが多くあるが、まあ、マネジャー向けの本なので、「少しは考えろ!」っていう著者からのメッセージなんだろう。

近いうちに記事を書きます。お楽しみに!

つぎ、久しぶりにヤン・カールソンの「真実の瞬間」を読んだ。仕事のため。この本、最初に読んだのは、神戸大学の大学院でサービスマーケティングの講義の教材。もう10年以上前だが、そのあと、何度読んだか分からない。何度、読んでもインスパイアされる。今日も、ちょっとしたひらめきがあった。

ヤン・カールソン(堤猶二訳)「真実の瞬間―SAS(スカンジナビア航空)のサービス戦略はなぜ成功したか」、ダイヤモンド社(1990)

色あせないどころか、世の中はヤン・カールソンの実践に向かっている。にも関わらず、単純なことなのにできない。(サービス)イノベーションというのはそういうものかもしれない。

ひらめきといえば、昨晩、茂木先生の

茂木健一郎「ひらめきの導火線」、PHP社(2008)

を読んだ。トヨタとノーベル賞を結びつけて考えるって、相当な編集能力だ。茂木先生の本は、没頭してしまうとあまり面白くない。構想を味わいながら読むと面白い。この本は、その典型だろう。

まだ、続く。こちらも仕事ネタだが、中川邦夫さんの問題解決本「全体観」の上下を一挙に呼んだ。高い本なので、気にしつつも、今まで手を出していなかった本。この人は一体どういう頭の構造をしているのだろう。これに尽きる。すごい!

問題解決本が乱刊されているので、一度、僕なりの整理の記事を書こうと思うが、僕のナンバー1は

佐藤 允一「新版 図解・問題解決入門―問題の見つけ方と手の打ち方」、ダイヤモンド社(2003)

である。この本は新装版で、もともとは1884年に出版された

佐藤 允一「問題構造学入門―知恵の方法を考える」、ダイヤモンド社(1984)

なので、25年前に出版された本。

何が気に入っているかというと、現代的な問題解決本は、考えるパターン、つまり、ソリューションを与えようとしている。言い換えれば、考えない問題解決を究極の姿としている。この本は、考えるための規範を与えている点。まあ、今のご時勢では売れないと思うが、この本で問題解決のコツをつかんだ人は強いと思う。

中川さんの本も、ひょっとすると佐藤さんの本に近い存在になるかもしれない。

中川 邦夫(コンテンツ・ファクトリー編、中川学イラスト)「問題解決の全体観 上巻 ハード思考編」、コンテンツ・ファクトリー(2008)

中川 邦夫(コンテンツ・ファクトリー編、中川学イラスト)「問題解決の全体観 上巻 ソフト思考編」、コンテンツ・ファクトリー(2008)

土曜日の夜につれずれなるままに、綴ったが、今日の日記はここまで。

2008年11月 7日 (金)

あなたはエンリコ・フェルミになれるか?

4822283690 ローレンス・ワインシュタイン、ジョン・アダム(山下 優子、生田 りえ子訳)「サイエンス脳のためのフェルミ推定力養成ドリル」、日経BP社(2008)

お奨め度:★★★★

エネルギー、化学、天文、環境などのサイエンス分野から持ってきた73問から構成されている、フェルミ推定のドリル本。著者は、エンリコ・フェルミと同じ物理学者と数学者。ビジネスマンには地頭本がよいかもしれないが、雑学にあまり興味がないならこの本がお奨め。同時に、科学の勉強にもなるし、おそらく、科学的なセンス(サイエンス脳)が身につきそうだ。

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【ほぼ日 読書日記】2008年11月6日

ちょっと違う話だが、今回の書籍プレゼントは珍しく当選者3名が1回で確定した。ずっと、苦戦していたので、気持ちいい~って感じだ。80人に1名の幸運なのだから、やっぱり、ちゃんと受け止めてほしいなあ。

次回は、幸地さんのオフショア開発本。9日には開始する予定。

さて、今日は、藤巻幸夫さんの「志マーケティングのすすめ」を読む。

そこらの開発者上がりのマーケティングコンサルタントが書いた本ならボロクソにいいたいような内容だと思うが、そうだ!と思うのだから、はやり、藤巻さんはカリスマだ。また、そのうち、紹介記事を書こう。

藤巻幸夫「志マーケティングのすすめ」、東急エージェンシー(2008)

ただ、藤巻さんだからうまく行く考え方だと思わないでもない。たとえば、エンジニアがこの本を読んでその気になったときに、壁が破れるかというとそうは到底思えない。

藤巻さんとエンジニアの違いは何だろう?言葉の力だな。エンジニアはもう少し、言葉に力をつけるべきだ。モノでコミュニケーションするのは結構だが、そのモノをどう見せるかがコミュニケーション力というものだろう。

新渡戸稲造の武士道と一緒に読みたい本だ。

新渡戸 稲造「武士道―サムライはなぜ、これほど強い精神力をもてたのか?」、三笠書房(1997)

そういえば、最近、武士道を読んでいないなあ。

2008年11月 6日 (木)

エド・ブラドー隊長のブートキャンプ

4344015622 エド・ブラドー(青木高夫訳)「交渉のブートキャンプ―12回特訓プログラム」、幻冬舎(2008)

お奨め度:★★★★

勝ち負けというのは過去の交渉スタイルであり、現在の交渉は、当事者同士がどちらも満足するための共同作業であり、相手が得られる満足度は絶対価値ではなく相対価値で決まる

を原則に書かれた交渉スキルの解説本。

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2008年11月 5日 (水)

【ほぼ日 読書日記】2008年11月5日

今、やっている仕事がらみで、

石上 芳男「経営革新(第二創業)を成功させる条件―トップとミドルの意識改革から基本戦略のデザイン・実行まで」、同友館 (2007)

を読む。トップ、ミドルの動き方、戦略デザイン、実行マネジメントまでかなり現実を踏まえて書かれている良い本だ。

仕事が終わったあとで、指南役さんの本を読む。

指南役「「考え方」の考え方 すぐれた企画は30秒で伝わる」、大和書房(2008)

【感想】
ホイチョプロダクションズのファンとしては、指南役さんの本は欠かさず読んでいる。この本が今までの本の中でもっとも面白かった。今回も大いにインスパイヤされた。エンジニアもこういう発想ができれば、もっとよい仕事ができるんだろうけど。記事書きますね。

日記に記事を書くと書きながら、今までに書いたものは1本だけ。ずっと、積み残しがあったせいもあるが、結構、忙しくて滞っている。そろそろプレッシャーになってきた。いいことだ(笑)

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【ほぼ日 読書日記】2008年11月04日

昨日はPMstyle+メンバー向けのメルマガを深夜に準備していて、出したら日記を書く気にならなかった。それで、タメ日記。こんなことをやっていると続かないので、気をつけることにしよう。

さて、今日はランチのときに一人だったので、1冊の本に目を通した。

Peter Merholz、Brandon Schauer、David Verba、Todd Wilkens(高橋信夫訳)「Subject To Change -予測不可能な世界で最高の製品とサービスを作る」、オライリージャパン(2008)

【感想】
これは、アジャイル開発のバイブルだ。アジャイルを本質を理解するにはこの本がいい。ソフトウエアの世界で特に重要だと判断したからオライリーから出したのだと思うが、ダイヤモンド社から出ていていてもおかしくない。できもよい。早いうちに紹介記事を書こう。

2008年11月 4日 (火)

【ほぼ日 読書日記】2008年11月3日

夕方には仕事を切り上げ、ISISの復習をしていた。その中で引き金になったことがあって、この本を読んだ。

和田浩子「P&G式 世界が欲しがる人材の育て方―日本人初のヴァイスプレジデントはこうして生まれた」、ダイヤモンド社(2008)

【感想】
いただきものの本で、やっと読んだ。またぞろって感じがあるし、著者もP&Gと現職の間に別のキャリアがあり、何でP&Gだと違和感がなくはない。

ただ、書かれていることは日本の多くの企業にとってはまだ未来形だろう。10年以上、遅れているってことか、それとも、全然、違う方向を向いていくってことか、、、

人材育成、リーダー育成というと、世界のベスト3はGE、トヨタ、P&Gではないかと思う。方向性がまったく違うので、なかなか、面白い。ただ、もう20年選手だ。20年もトップを維持しているのはすごいとも思うし、別の軸を持つ企業が出てきてもよいとも思う。グーグルがあと5年、今の勢いを維持できればグーグルがそうないかもしれない。

2008年11月 1日 (土)

【ほぼ日 読書日記】2008年11月1日

今日は、連休の初日ということもあってゆったりした気持ちで、前から決めていたことを実行。先月、「イノベーションのジレンマ」の解決編になる「イノベーションへの解 実践編」が出版されたので、一挙に読んでみようと思っていた。

クレイトン・クリステンセン(玉田俊平太, 伊豆原弓訳)「イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき(増補改訂版版) 」、翔泳社(2001)(原版は2000年)

クレイトン・クリステンセン、マイケル・レイナー(玉田俊平太, 櫻井祐子訳)「イノベーションへの解 収益ある成長に向けて」、翔泳社(2003)

クレイトン・クリステンセン、スコット・アンソニー、エリック・ロス(宮本喜一訳)「明日は誰のものか イノベーションの最終解」、ランダムハウス講談社(2005)

スコット・アンソニー、マーク・ジョンソン、ジョセフ・シンフィールド、エリザベス・アルトマン 、クレイトン・クリステンセン(栗原潔訳)「イノベーションへの解 実践編」、翔泳社(2008)

トータルの時間、8時間。こんなに本を読んだのは久しぶり。

2000年に、クレイトン・クリステンセンのイノベーションのジレンマが翻訳されたときにはものすごいインパクトだった。その後の変遷を経て、たどり着いたこの本は、さほど、衝撃はなかった。極めて現実的、実践的、実務的なゴールである。プロジェクトマネジメントについても納得性のある提案がされている。

これをどう評価するか。考えようによっては、イノベーションのジレンマは、マネジメントの未熟な組織に起こった、限定的な現象だといえなくもない。

考えようによっては、非常にインパクトのある問題を、常識的なマネジメントで解決するという偉業を成し遂げたといえなくもない。

この点を少し、頭の整理をしてから、紹介記事は書くことにしよう。

あと、今日は、編集学校の課題のために、

鷲巣 力「宅配便130年戦争」、新潮社(2005)

も読んだ。年表を作るという課題には適した本だが、あまり明確な主張がなく、面白い本ではない。ここから情報編集をし、何をいうかという問題は面白い。

【ほぼ日 読書日記】2008年10月31日

今日も昨日に続き、1日、企業に入っていた。そのあとで、今週中に対応しなくてはならないことをいくつか処理。深夜に、1冊だけ、目を通した。

日本能率協会マネジメントセンター『 「考える力」を強くするEM法 問題解決の手順がやさしくわかる本』、日本能率協会マネジメントセンター出版情報事業(2008)

【感想】
KT法をマネジメント問題解決に応用したといっているが、大きな枠組みだけで、内容はほとんど、独自の方法。これは使える。特に、KT法を知っている人には使える。紹介記事、書きます!

2008年10月31日 (金)

オフショア開発の実践的ハンドブック

4883732673 幸地 司「オフショア開発に失敗する方法―中国オフショアのリスク管理」、ソフト・リサーチ・センター(2008)

お奨め度:★★★★

中国オフショア開発のハンドブック。長く「中国ビジネス入門」というオフショア開発をテーマにしたメルマガを発行し、メルマガ発行のために豊富な取材やサーベイをしている著者らしく、事例や調査データを豊富に掲載するととにも、その背景にある理論を紹介するととにも、問題の具体的な解決策を紹介している。おそらく実践を意識して書かれた本だと思うが、学習にも、読み物としてもと、いろいろなニーズに応えられそうな一冊である。

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感情をコントロールし、本番に強くなる

4757305567 田中ウルヴェ京「コーピングの教科書」、インデックス・コミュニケーションズ(2008)

お薦め度:★★★★

コーピング(COPING)とは、自分の感情を上手にコントロールすることを目的とする米国発の認知行動療法で、最近、たいへん、注目されている。注目されるようになったのは、著者の活用による部分が大きいが、その著者が分かりやすくポイントをまとめた本。

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2008年10月30日 (木)

【ほぼ日 読書日記】2008年10月30日

今日は1日中、某企業にいたので、時間なし。数十ページ残っていた伊丹先生の本を読了。

この本。

伊丹 敬之「経営の力学―決断のための実感経営論」、東洋経済新報社(2008)

経営のコアが力学というのは伊丹先生らしい発想だ。内容も重いテーマを軽く書かれており、すばらしい。紹介記事は書く予定。

この本、以前、紹介した

伊丹 敬之「経営を見る眼 日々の仕事の意味を知るための経営入門」、東洋経済新報社(2007)

の姉妹編だという位置づけ。関連が良く分からない部分もあるのだが、とりあえず、こちらはリーダーになる人編、経営の力学は経営者になろういう人編とのこと。今回の方が一段とよい。やっぱり、伊丹先生の視点はここにあるのだろう。

次世代のマネジメントが分かる

4492532471_2 スーザン・ブロック、フィリップ・ホワイトリー(伏見威蕃訳)「フラット化する世界のマネジメント」、東洋経済新報社(2008)

お薦め度:★★★★★

米国に限らず、日本でも業務のグローバル化はどんどん進んでいる。グローバル化の本質はフラット化にある。この点はトーマス・フリードマンが「フラット化する世界」で指摘している。

4532313775 トーマス・フリードマン(伏見威蕃訳)「フラット化する世界(上)、増補改訂版 」、日本経済新聞社(2008)

この本は、フラット化された世界のマネジメントについて、成功例を参考にしながら、ポイントをまとめている。

グローバルな業務をしているマネジャーには必須といえる一冊。

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2008年10月29日 (水)

【ほぼ日 読書日記】2008年10月29日

読書日記を始めて5日目。初日にアクセス数が3割ほど増え、今のところ続いている。

早速、日記で取り上げて、紹介記事を書いているものはリンクしてほしいと注文をもらった。とりあえず、1冊だけだが、リンクしました。アドバイスありがとうございます。

まだ、紹介記事を書いてくれというコメントはない。こちらもお待ちしています。

ということで、今日の読書日記です。

移動中に2冊ほど、本にさっと目を通す。

○中島克也「変革を定着させる行動原理のマネジメント―人と組織の慣性をいかに打破するか」、ダイヤモンド社(2008)

【感想】
行動科学をチームや組織に対して適用するというのは、発想としては分からなくもないが、本当にそうかなと思うようなところが結構あった。仕組み作りのセンスの問題だな。気になる本なので、もう一度、しっかりと読んでみよう。

●長谷部 光雄「「品質力」の磨き方」、PHP研究所(2008)

【感想】
読んでいてふと、クオリティという英語を品質と訳したのはある意味で罪なことだったと思った。QOL(クオリティオブライフ)は品質か?「プロジェクト品質」とプロジェクトで生まれる製品の品質の関係、「組織プロセスの品質」と生産プロセスから生み出される商品の品質の関係を考えると、前者はクオリティで、後者は品質。前者も品質と言ってしまっているのはどうかと思う。

エンジニア魂としては分からなくもないが、文系の人には通用しないと思うけど。

仕事、楽しんでる?

4861139236 ポール・アーデン(sanctuarybooks訳)「PLAY・JOB (プレイ・ジョブ) 」、サンクチュアリパプリッシング(2008)

お奨め度:★★★★1/2

この本は「常識はずれの行動」の重要性を説明している。

「無理をすること」が、いかにあなたの人生を安定させるか
「まともじゃない方法」が、なぜ、論理的な方法より優れているのか

そんな矛盾について、偉大なビジネスマン・哲学者・アーティストたちの言葉や、
新鮮で刺激的な作品、私の身近で起こった出来事などを例に、これから解説
していきたい。

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【ほぼ日 読書日記】2008年10月28日

汐留の住友ビルにLIBROという本屋がある。隣の東京汐留ビルディングも住友だが、こちらはソフトバンクの本社とコンラッドがあるビル。LIBROにびっくりするような雑誌の山ができていた。雑誌は僕の愛読する雑誌の一冊。

B001i9xuoa ATES (アテス) 2008年 12月号

普段の月の仕入れは、ほかの雑誌と同じく一山だけ。今回は、何箇所かに分散して5山くらいあった。特集が「ソフトバンクの正体」。

むう、やはり、ソフトバンクの社員が買うのだろうか?なぞだ。

で、さらに話は続く。

東京汐留ビルディングからさらに、銀座よりにいくと、カレッタ汐留ビルがある。電通のビルだ。ここに文教堂書店ができた。品揃えが変わっている。広告関係の本がやたらと多いし、社会的ブームになっていることに関する本がたくさん並んでいる。きっと電通の社員が買うのだろう。

その文教堂でWoW!な本を見つけた。ロバート・パイクのCreative Training Techniques Handbookの訳本。いつの間にと、奥付をみたら9月30日。出たばかり。

●ロバート・パイク(中村文子監修、藤原るみ訳)「クリエイティブ・トレーニング・テクニック・ハンドブック[第3版] 」、日本能率協会マネジメント 出版情報事業(2008)

この本、初版が89年、第2版が94年で、第3版が2004年の出版。独立したころに、米国の会社と一緒にプロジェクトマネジメントの研修ビジネスをやっていたころに、第1版、第2版には、散々、お世話になった本。第3版が出ていたとはしらなかった。

日本の研修と米国の研修を比べると、スタイルが全然違う。最近は、リーダーシップ系や、ヒューマンスキル系の研修を中心に同じようなスタイルの研修を日本でも見かけるようになってきた。

どっちがよいかは別にして、米国スタイルの研修はこの本の影響が極めて大きい。弊社が開発する研修はクライアントから米国のライセンスものですか?といわれることがある。かなり、ロバート・パイクの影響を受けたスタイルになっているからだろう。そのくらい影響力のある一冊である。

それにしても8400円とは思い切った価格にしたものだ。クリエイタはそのくらいのフィーやサラリーを取っているということか、、、

とりあえず、買ってきて、さっと目を通した。そんなに極端に変わった様子はなし。

前書きが長くなったが、今日は京都から東京に新幹線で移動。移動中に、最近、マイブームの社会起業本を一冊読む。

●フランシス・ウェスリー、ブレンダ・ツィンマーマン、マイケル・クイン・パットン、エリック・ヤング(東出顕子訳)「誰が世界を変えるのか ソーシャルイノベーションはここから始まる」、英治出版(2008)

【感想】
これまでに読んだ何冊かの本は、実践事例に重心があったが、この本は珍しくマネジメントに焦点が当たっている。僕自身はこういう視点の本を求めていた。ソーシャルイノベーションはやはり、マネジメントパラダイムとしても重要なことがよく分かる。

いずれ、社会起業ということで記事を書こう。

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