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2008年10月30日 (木)

次世代のマネジメントが分かる

4492532471_2 スーザン・ブロック、フィリップ・ホワイトリー(伏見威蕃訳)「フラット化する世界のマネジメント」、東洋経済新報社(2008)

お薦め度:★★★★★

米国に限らず、日本でも業務のグローバル化はどんどん進んでいる。グローバル化の本質はフラット化にある。この点はトーマス・フリードマンが「フラット化する世界」で指摘している。

4532313775 トーマス・フリードマン(伏見威蕃訳)「フラット化する世界(上)、増補改訂版 」、日本経済新聞社(2008)

この本は、フラット化された世界のマネジメントについて、成功例を参考にしながら、ポイントをまとめている。

グローバルな業務をしているマネジャーには必須といえる一冊。

フラット化された世界では、「コミュニケーションさえ」うまくいけば、うまくいくと考えてしまいがちである。ところが、フリードマンも指摘するように、現実の世界ではそんなにコトは単純なものではないと気づくようになってきた。実際に国内外で分散した環境、バーチャルチームで仕事をしている人たちは、どうすればうまく行くかに四苦八苦している。

この話は、小さな政府が世界中を揺るがすような大騒ぎを引き起こしたことと同じような幻想を感じることがある。

この本では、ルイヴィトン(LVHM)、ソニーエリクソンなど、豊富なベストプラクティスを取り上げながら、この問題を乗り切る10個の戦略を提案している。

1.リーダーシップは権限を委譲し、いい意味での刺激を与える、という形をとらなければならない
2.フラット化した世界はフラットな組織構造を求める
3.適切な人材を雇うことが大きな改善につながる
4.常に道筋を示す
5.たえずコミュニケーションをはかり、意思の疎通がうまくなるように腕を磨く
6.チームは自然にはまとまらない
7.信頼を築く:それが強力なチームの基盤
8.カルチャーの違いを尊重する
9.フラット化した世界のワーク・ライフ・バランスは良し悪し
10.人間インターネットに参加する

戦略全体を通じての問題はやはりコミュニケーションの問題である。その意味では、コミュニケーションがうまく行けばという発想は間違ってはいない。ただし、そのコミュニケーションを単なるうわべの問題として捉えてしまうと迷路に迷い込む。コミュニケーションの本質を理解し、それを実践していく。そのポイントが上の10個の戦略だと考えたほうがよいだろう。

【目次】
第1部 チーム
第1章 「フラット」なチームには方向性が必要
第2章 媒体とメッセージ
第3章 カルチャーはいまだに問題なのか?
第4章 リーダーシップ・スキルを掘り起こす:コマンド&コントロール(指揮・統制)ではだめ
第5章 チームは自然にはまとまらない
第2部 個人
第6章 EQだけでは足りない。重要なのは知力
第7章 生活の維持:フラット化する世界でのバランス
第8章 フラット化した世界でのマネジメント、10の戦略
終章 フラット化した世界でマネジャーとして頭角をあらわすには

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