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2008年11月20日 (木)

【ほぼ日 読書日記】2008年11月19日

夕方、上京。京都駅で2冊の本を購入。1冊目はこれ。勢いで買ってしまった。電車に乗る前に買った本は読むのが信条。勢いで読む。

有馬頼底「自在力―見えない道を歩く」、講談社(2008)

すばらしい!

有馬頼底師は禅宗の人なので、浄土真宗の門徒である僕としてはいままでなんとなく敬遠していたが、早く読めばよかった。

この本はこのブログのスコープ外なので、とりあえず、ここまで。でも、ビジネスやマネジメントに通じることがたくさん書いてあるので、とりあえず、自在力というテーマに興味のある人は、ぜひ読んでみてほしい。

実は、ビジネス書の杜では、こんな本も取り上げている。

ケン・ブランチャード、フィル・ホッジス、ビル・ハイベルス(小林薫訳)「新・リーダーシップ教本―信頼と真心のマネジメント」、生産性出版(2000)

これ、どう読んでも、キリスト教が基本思想になっている。そう考えると、有馬頼底師の「自在力」もありだな、、、

ちなみに、有馬頼底師は、臨済宗相国寺派の7代管長であると同時に、鹿苑寺、慈照寺の住職でもある。さて、この2つのお寺はどこでしょう?

さて、もう一冊。こちらはビジネス書。

三木 博幸「コストを下げれば、品質は上がる―「物創り」革新の現場学」、日本経済新聞社(2008)

著者はクボタで40年製品開発に携わり、グッドデザイン賞を4回も受賞している。主義主張を述べているだけではなく、データに基づいてきちんとした根拠を持って語っているところに高い価値がある。

強く共感。秘訣はどこにあるのか?原価企画とか言う話もあるのだが、有馬頼底師のいう自在力、とくに、「非常識な力」を極めているところにある。

特に、「プロジェクトコストを押さえればテストを少なくせざるを得なくなり、品質が下がって当然です」といってはばからないソフトウエアプロジェクトマネジャーにつめの垢を煎じて飲ませたい。この見識はソフトウエアプロセスという「固定化」された常識の中で正しいに過ぎない。

まあ、画期的な原価企画は非常識じゃないとできないってことだろう。原価企画も、企画だからね。

では、また。

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コメント

「コストをさげれば、品質は上がる」は
とても説得力のある本だと思いました。
設計する時の意識が変わりましたね。

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