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2012年4月 4日 (水)

≪サプリ290≫製品の先にある顧客価値を追求する

製品の先にあるものを考え実現していく。そこに、顧客価値がある。(内藤在正、レノボCDO)

Supple【成分】
◆ThinkPadの父
◆イノベーションの源泉
◆顧客価値としての生産性
◆プロジェクトの価値は成果物の向こうにある
◆余計なものを作らないために顧客価値を徹底的に議論する

【効用】
・PM体質改善
PM体質の全般に対して効果があります
・PM力向上
PM力向上の全般に対して効果があります
・トラブル緩和
モチベーション向上

このサプリの購入はこちらから!1か月分、500円です。

【解説】
スマートフォンの中で、iPhoneが特別な存在であるように、パソコンの中で特別だと思うのは、ThinkPadです。両者に共通しているのは、顧客(ユーザ)の価値を徹底的に追及し、それを実現していることです。一方は、ジョブズという類まれなるスーパーユーザーの価値でそれを行い、一方は、チームとして徹底的に議論しています。

プロジェクトでは、成果物に関する議論は徹底的に行いますが、成果物が顧客にどのような価値をもたらすかは議論されないことは多いように思います。そこは、外部顧客(ユーザ)や社内顧客(製品企画部門など)の問題であって、自分たちの問題ではないと整理されていることが多いためです。

しかし、プロジェクトの付加価値を上げるには、顧客価値が最も重要なポイントになります。プロジェクトの対価は成果物に対するものではなく、成果物がもたらす顧客価値に対するものだからです。

ITプロジェクトのように受注型のプロジェクトでは、受注金額が決まった後でプロジェクトを正式に立ち上げることが多いため、プロジェクトマネジメントの問題ではないと考える人もいますが、顧客価値の議論は、戦略的な要求マネジメントの議論でもあります。簡単にいえば、顧客にとって価値の小さいところのコストを、顧客価値の大きいところへ転嫁していくようなコストマネジメントをすることが考えられますので、やはり、顧客価値を考えることは同様な効果があります。

これから、顧客志向のイノベーションを行っていくのに、製品ではなく、製品がもたらす価値に注目することは大きな効果があり、プロジェクトにおいては、定義の際に常にそういう視点を持ちたいものです。

そのような問題意識で書いたサプリです。

※ThinkPadはレノボ社の登録商標です。
※Macintoshはアップル社の登録商標です。

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好川哲人

技術経営のコンサルタントとして、数々の新規事業開発や商品開発プロジェクトを支援、イノベーティブリーダーのトレーニングを手掛ける。「自分に適したマネジメントスタイルの確立」をコンセプトにしたサービスブランド「PMstyle」を立上げ、「本質を学ぶ」を売りにしたトレーニングの提供をしている。