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2007年3月26日 (月)

【補助線】事前の責任と事後の責任を区別する

以前、メルマガで書いたことがあるが、プロジェクトマネジメントにおける責任には、アカウンタビリティとレスポンシビリティがある。

第131回 アカウンタビリティとレスポンシビリティ
http://www.pmos.jp/honpo/note/note131.htm

問題は、どこで責任を明確にするかだ。

例えば、リーダーが自分のチームのメンバーの設計作業の成果物をきちんとレビューしていなかった。そのため、その設計を受けた後段の作業が少し混乱してしまった。ミーティングでは責任追及が始まった。メンバーが悪いだとか、リーダーが悪いだとか。

結局、「組織だからリーダー」がきちんとチェックすべきだという結論になった。

この例で本当に悪いのは誰か?

プロジェクトマネジャーである。事前にリーダーやメンバーの責任を明確にしていない。最低でも、マネジャー - リーダー という体制であれば、リーダーのマネジメントRAMだけでも明確にしておく必要があるのにそれを怠った。ここに問題がある。

プロジェクトでは責任を明確にしなくてはならない。しかし、問題が発生したときに犯人探しをしても問題解決にはならないという。犯人探しをしている時間があれば、その時間で問題の収拾にかかった方が賢明である。そういう教訓である。

どこに間違いがあるかというと、事後に責任を明確にしようとしていることだ。プロジェクトマネジメントで責任をはっきりしなくてはならないのは、事前の責任である。事前の責任をあいまいにしておいて(というか、何かあったらみんなで協力してことに当たろうと誓っておいて)、何か起ったら責任追及をする。

熱さに懲りて膾を吹くではないが、責任追及をしていると、雰囲気が悪くなるので、コトが起きても責任を追求しない。こうなると最悪だ。

PMBOKにプロアクティブという概念がある。PMI流プロジェクトマネジメントの根幹をなす概念である。プロジェクトマネジメントの根幹を成すといってもよいかもしれない。

アカウンタビリティについてはステークホルダマネジメント、レスポンシビリティについてはその名のとおり、RAMといった優れた責任定義のツールがある。このようなツールを使って、必ず、計画段階で責任を明確にしておく。これがプロジェクトマネジメントの本質である。

ちなみに、事後の責任は「連帯責任」が正しい。明らかにあるメンバーのミスでも連帯責任であるし、プロジェクトマネジャーのミスもメンバーとの連帯責任である。事前の責任の明確化の必要性と、事後の連帯責任という認識があって初めて、チームマネジメントというのが必要になってくる

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好川哲人

技術経営のコンサルタントとして、数々の新規事業開発や商品開発プロジェクトを支援、イノベーティブリーダーのトレーニングを手掛ける。「自分に適したマネジメントスタイルの確立」をコンセプトにしたサービスブランド「PMstyle」を立上げ、「本質を学ぶ」を売りにしたトレーニングの提供をしている。