マネジメント版「失敗学」
スティーヴン ブラウン(松野 弘訳)「マネジャー13の大罪―ビジネスの致命傷を避ける法」、日本経済新聞出版社(2010)
お奨め度:★★★★1/2
マネジャーが陥り易い落とし穴を、13の視点から整理したマネジャー向けの啓蒙書。
もし、あなたが何かのマネジャーの立場にあり、全く、心当たりがなければすばらしいマネジャーだといえよう。もし、心当たりがあれば、失敗事例を読みながら、学んでいけるすばらしい本なので、ぜひ、読んでみてほしい。
スティーヴン ブラウン(松野 弘訳)「マネジャー13の大罪―ビジネスの致命傷を避ける法」、日本経済新聞出版社(2010)
お奨め度:★★★★1/2
マネジャーが陥り易い落とし穴を、13の視点から整理したマネジャー向けの啓蒙書。
もし、あなたが何かのマネジャーの立場にあり、全く、心当たりがなければすばらしいマネジャーだといえよう。もし、心当たりがあれば、失敗事例を読みながら、学んでいけるすばらしい本なので、ぜひ、読んでみてほしい。
太田 肇『「見せかけの勤勉」の正体』、PHP研究所(2010)
おすすめ度:★★★★★
この2~3年の間に読んだマネジメント書の中で、もっとも印象に残った一冊。「所有感」、「金魚すくいの法則」、「スイーパーリーダーシップ」の3つのキーワードで巧みに、「やらされ感」を持たせないマネジメントをいかに実現するかを問いている。
枡野 俊明「禅的シンプル仕事術」、 実業之日本社(2010)
お奨め度:★★★★★
ドラッカーの支持される理由の一つは主張のシンプルさであると思う。複雑な現実を、極めてシンプルな言葉で表現している。決して説明的ではない。だから、言葉に力がある。
これは、「禅」の教義に近いと思っていたのだが、確かめられないままだった。この本を読んだ時に、やっぱり、そうだと確信した。枡野俊明住職の本はわかりやすく、非常に心に響くので、以前から、ファンだった。枡野住職は、曹洞宗徳雄山建功寺住職であるが、世界的には、庭園デザイナーとして有名である。すぐに見学できるところでは、セルリアンタワー東急ホテル日本庭園がある。
タラ・ハント(津田大介監訳, 村井章子訳)「ツイッターノミクス TwitterNomics」、文藝春秋(2010)
お奨め度:★★★★1/2
ブログ、Twitter、wiki、ソーシャルブックマーク、フォーラム・チャット・対話、ソーシャルネットワークサービス(SNS)、といったさまざまなWeb2.0の世界で成功するための秘訣を、Whuffie(ウッフィー)という概念を提案し、説明している本。Web2.0で何かを成し遂げたいなら、読んでおく価値のある一冊。
ロバート・ボルトン( 米谷 敬一訳)「ピープル・スキル 人と“うまくやる”3つの技術」、宝島社(2010)
お奨め度:★★★★★
4月4日にリーダーシップの世界的テキスト「リーダーシップ・チャレンジ」を紹介したが、対人関係においても世界的なテキスト「ピープル・スキル」がついに翻訳された。日本でこの分野でこれだけ体系的な本はない。すべてのビジネスマンに対人関係改善の「バイブル」としてお勧めしたい本。この2冊を読んでおけば、「人間的スキル(ヒューマンスキル)」は万全だ。
ジェームズ・クーゼス、バリー・ポズナー(金井壽宏監訳、伊東奈美子訳)「リーダーシップ・チャレンジ」、海と月社(2010)
お奨め度:★★★★★
この本は、1987年に発行以来、180万部を突破し、世界でもっともよく知られたリーダーシップのテキストで、2007年に発行された第4版の翻訳がやっと出版された。「ザ・ゴール」のように著者が日本での出版を拒否していたわけでもあるまいから、23年というのはまさに、待望の出版である。この本の監訳を担当された金井壽宏先生いわく、
「もしも、英語が分かる人で10年以上リーダーシップの研究や研修に携わっていながらこの本を知らない人がいらた、その人は「もぐり」だ
とのことだ。そのくらいよく知られた、欧米では定石のテキストだ。
加護野 忠男「経営の精神 ~我々が捨ててしまったものは何か~ 」、生産性出版(2010)
お奨め度:★★★★★
日本を代表する経営学者・加護野忠男教授の久しぶりの著書。現在の日本の産業を「経営精神」に注目し、分析し、劣化の理由を考察し、さらに、その復興について提案した本。
前書きに、出版社からの、「生産性運動50周年を記念して日本企業の指針となるものを書いてほしい」という依頼によるものだと明かされているが、まさに、これからの日本企業の指針をなるものだ。経営者はもちろんだが、経営精神の具現者すべてに読んでほしい一冊。
ラリー・ボシディ、ラム・チャラン(高遠 裕子訳)「経営は「実行」―明日から結果を出す鉄則」、日本経済新聞社(2003)
お奨め度:★★★★★
2002年に原書が出版され、大変なベストセラーになった本。邦訳は、2003年に出版された。最近、経営リーダー向けの本がいろいろと出版されるようになってきた。手当たり次第読んでいるが、精神論とオペレーショナルな話だけに終始している本ばかりなので、古い本だが、経営の永遠を論じた本でもあるので、ぜひ、読んでほしいなと思って、紹介することにした。
この本のテーマはシンプルである。戦略の実行こそがリーダーの仕事であるにも関わらず、その方法を知らず、成果を上げることができないでいるリーダーは多い。そのようなリーダーのために、戦略実行には、体系があり、その体系をきちんと理解し、実践していくことで「実行」ができることを示すのがこの本のテーマである。
ティナ・シーリグ(高遠裕子訳、三ツ松新解説)「20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義」、 阪急コミュニケーションズ(2010)
お奨め度:★★★★★
この本は、スタンフォード大学アントレプレナー・センターのエグゼクティブディレクターであるティナ・シーリングが、自身の体験、創造性開発プログラムでの受講者のパフォーマンス、自分でみた企業の事例など、極めて豊富な事例に基づき、自分への許可をどのように与えるかについて体系的に述べたものである。
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