アングロサクソン化をやめろ
古我 知史「もう終わっている会社」、ディスカヴァー・トゥエンティワン(2012)
お奨め度:★★★★★
経営の論客、古我 知史さんの新刊。前作の「戦略の断層――その選択が企業の未来を変える」も示唆に富む本だが、この本はさらに視点を広げ、戦略、経営計画、顧客という3つの大きな問題を論じている。方向性は、日本はアングロサクソン化をやめろ。
古我 知史「もう終わっている会社」、ディスカヴァー・トゥエンティワン(2012)
お奨め度:★★★★★
経営の論客、古我 知史さんの新刊。前作の「戦略の断層――その選択が企業の未来を変える」も示唆に富む本だが、この本はさらに視点を広げ、戦略、経営計画、顧客という3つの大きな問題を論じている。方向性は、日本はアングロサクソン化をやめろ。
ジョシュ・カウフマン(三ツ松 新監訳、渡部 典子訳)「Personal MBA――学び続けるプロフェッショナルの必携書」、英治出版(2012)
お奨め度:★★★★★
Personal MBAは、自己学習によってMBAレベルの能力を身につけようとする本だという。その点で、読者にはあまり関係ない話かもしれないが、この本は極めてよく考えられている。MBAについて関心がある人は一読してほしい。
手島直樹「まだ「ファイナンス理論」を使いますか?―MBA依存症が企業価値を壊す」、日本経済新聞出版社(2012)
お奨め度:★★★★★
企業経営の中で、CFOがCEOと同等に重要だと指摘されるくらいファイナンス全盛であるが、ファイナンスは本来黒子であり、表にでるとあまりよい結果を生まないことを事例を通じて主張している一冊。
アラステア・ドライバーグ(田口未和訳)「ビジネスについてあなたが知っていることはすべて間違っている」、阪急コミュニケーションズ(2012)
お奨め度:★★★★★
ビジネスにおける常識を新しい思考法によって打破し、正しい意思決定をするための方法を示している本。価格設定、コスト削減、業績評価、予算と事業計画、行動原則、動機づけなど、ビジネスとマネジメントについて広くテーマを取り上げている。とくに、大企業のマネジャーに読んで欲しい本だ。
電通コンサルティング「しくみづくりイノベーション」、ダイヤモンド社(2012)
お奨め度:★★★★★
facebook記事:「顧客を起点にビジネスをデザインする」
電通コンサルティングのMDBD(Marketing Driven Business Design)という戦略アプローチを解説した本。なのだが、内容はMDBDについて説明しているというよりも、このアプローチのフレームワークに沿って、いま、世の中でどういうやり方が注目されているかを非常に適切に解説しているビジネスモデルイノベーションの教科書といってよい内容の一冊。
ヴィニート ナイアー(穂坂かほり訳)「社員を大切にする会社 ―― 5万人と歩んだ企業変革のストーリー」、英治出版(2012)
お奨め度:★★★★★+α
facebook記事:「世界でもっともモダンな経営」
HCLテクノロジーズ(以下、HCLT)の2005年からの対話を中心にした企業変革の道のりを、トップリーダーであるヴィニート・ナイアー自身が振り返った一冊。HCLTの変革の特徴は、「従業員第一、顧客第二」というビジョンにある。
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