「語り」と「騙り」
金井 壽宏、高井 俊次、中西 眞知子、森岡 正芳編著「語りと騙りの間―羅生門的現実と人間のレスポンシビリティー(対応・呼応・責任) 」、ナカニシヤ出版(2009)
お奨め度:★★★1/2
語りの真実や責任について考察した論文集。このテーマで3つのパートに分け、
○語りが生み出す「ともに生きる世界」
・語りと騙りの間を活かす ―セラピーの場で―
・看護師に内在する語りと傾聴の様相
・演劇と語り ―声と身体の共振・共酔の世界―
○語りを可能とする仕掛け
・リーダー人物の語りとリーダーシップ現象の時空間 ―世代継承的夢の語り―
・叙事詩の語り口 ―日本人が「語る」チンギス・ハーン―
・語りと成熟の仕掛けとしての地域社会 ―中高年におけるコンボイの形成と自己の語りなおし―
○実践のなかの語り
・地域ブランドと「語り」建築の創作における語り
・建築の創作における語り
・言葉のなかの倫理的なまなざし ―組織の語りと不祥事―
・語りと再帰性 ―語りから社会・制度へ 社会・制度から語りへ―
の10本の論文を採録している。
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