日本型経営 Feed

2011年5月 6日 (金)

新しい経営のグランドデザイン(ファンが選ぶビジネス書6)

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ベンカト・ラマスワミ、フランシス・グイヤール(尾崎正弘、田畑 萬、山田美明訳)「生き残る企業のコ・クリエーション戦略 ビジネスを成長させる「共同創造」とは何か」、徳間書店(2011)
 

お奨め度:★★★★★

1994年にコア・コンピタンス革命で新進気鋭の経営学者として注目され、ピーター・ドラッカーの後継者といわれたC・K・プラハラードの提唱したこれからの新しい経営思想である「コ・クリエーション」について事例を体系的に整理し、発展された方法論として概念をまとめた一冊。

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2011年4月 6日 (水)

日本型マネジメントの神は細部に宿る(ファンが選ぶビジネス書4)

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岡本 薫「なぜ、日本人はマネジメントが苦手なのか」、中経出版(2011)

お奨め度:★★★★★+α

世間様が許さない~日本的モラリズムの存在を指摘されている政策研究大学院大学の岡本薫教授のマネジメント手法Ph.Pを一般のマネジャーに向けて解説した一冊。Ph.Pに関してはすでに、「Ph.P手法によるマネジメントプロセス分析―国・自治体・企業・団体・学校などあらゆる組織のガバナンスのための方法論」という専門書があるが、これよりはずいぶん、平易に、また、ウィットに飛んだ例を挙げながら書かれているので、楽しく読める。

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2011年3月 7日 (月)

IT企業のマネジャー必読!戦略的「職人」育成

4495591916 阿久津 一志 「「職人」を教え・鍛え・育てるしつけはこうしなさい!」、同文館出版(2011)

お奨め度:★★★★1/2

左官のサービス業を営む著者が、同業の経営者をターゲットに、「職人」育成について、体系的に解説した一冊。体系的でありながら、自社での具体的な取り組みを豊富に紹介されている。自社の左官職人を念頭において書かれた本であるが、ロジカルな取り組みが多く、どのような分野の職人にも通用する。特に、著者の会社は少数誠意を目指しているため、ソフトウエアの現場を育成するマネジャーに非常に参考になる。

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2010年11月 8日 (月)

機能的品質と情緒的品質をシナジーさせる

4532316421 遠藤功「「日本品質」で世界を制す!」、日本経済新聞社(2010)

お奨め度:★★★★★

最近の品質事故を引き合いに出しながら、「品質」管理の問題を分析し、これからの品質管理の視座を示すと同時に、それが日本企業のグローバル競争力となり、In-Outにも、Out-Inにも決定力になることを示唆した一冊。現場の品質管理担当者に新たな視点を与えるととにも、経営スタッフに品質管理への取り組みの視座を与える。製造業、IT業、サービス業などを中心にすべての人に読んでほしい本。

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2010年8月22日 (日)

ESとCSと業績のエンゲージメント

4532316081 稲垣公雄、伊東正行「エンゲージメント・マネジメント戦略」、日本経済新聞出版社(2010)

お奨め度:★★★★★

この1~2年、課長本とか、マネジャー本、マネジメント本が続々と出ている。たくさん、あるのだが、「これで決まり!」という本がない。分野を区切ればとりあえず、「この本がお薦め」という本が存在するものだ。

例えば、戦略に関していえば清水勝彦先生の「戦略の原点」、意思決定に関していえば、昨年のAwardに選んだ「決めるマネジメント」をお薦めしている。動機づけに関していえば、最近話題になっているダニエル・ピンク氏の「モチベーション3.0」がその一冊だろう。リーダーシップであれば、ずっとマーティ・リンスキー氏の「最前線のリーダーシップ」をお薦めしていたが、今年の4月にジェームズ・クーゼスの「リーダーシップ・チャレンジ」が出たので、今はこちらを奨めることにしている。人間力に関していえば、ヘンリー・クラウド氏の「リーダーの人間力」だ。

しかし、マネジメント全般、あるいはマネジャー本で何がお奨めですかと聞かれると、答えに窮する。今、ドラッカーブームなので、「マネジメント - 基本と原則」という答えもあるかもしれないが、この本はそういう性格の本でもないように思え、帯に短く襷に長しの状況。

そんな中で、これが良いかもしれないと思わせる1冊。

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2010年8月11日 (水)

日本で成功しないと海外で成功できないのか?

4569772951 八幡 和郎、CDI「京都の流儀~人生と仕事を豊かにする知恵」、PHP研究所(2010)

お奨め度:★★★★


京都のビジネスや文化、生活の流儀を整理し、日本(東京)のそれと比較した一冊。比較文化論だが、ビジネスマンにとってはもっと実践的で、実務に役立つ本だ。評論家の八幡和郎氏が、CDIという京都のシンクタンクと一緒にまとめたもの。


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2010年6月30日 (水)

経営学の最前線を使える知識として知る(書籍プレゼントあり)

 日本経済新聞社「これからの経営学(日経ビジネス人文庫)」、日本経済新聞出版社(2010)4532195454

お奨め度:★★★★★

日経朝刊・経済教室面の人気連載「やさしい経済学」の“経営学のフロンティア”シリーズをビジネス人文庫として刊行。日本の経営学界の重鎮、気鋭の研究者17人が、変革・グローバル化の時代に必要な「一番知っておきたい」経営を具体的にやさしく講義した一冊。

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2010年5月28日 (金)

片手間管理が本物のやる気を生み出す~スイーパーリーダーシップのすすめ

4569779883 太田 肇『「見せかけの勤勉」の正体』、PHP研究所(2010)

おすすめ度:★★★★★

この2~3年の間に読んだマネジメント書の中で、もっとも印象に残った一冊。「所有感」、「金魚すくいの法則」、「スイーパーリーダーシップ」の3つのキーワードで巧みに、「やらされ感」を持たせないマネジメントをいかに実現するかを問いている。

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2010年4月 1日 (木)

「精神論」のフレームワーク

482011932X 加護野 忠男「経営の精神 ~我々が捨ててしまったものは何か~ 」、生産性出版(2010)

お奨め度:★★★★★

日本を代表する経営学者・加護野忠男教授の久しぶりの著書。現在の日本の産業を「経営精神」に注目し、分析し、劣化の理由を考察し、さらに、その復興について提案した本。


前書きに、出版社からの、「生産性運動50周年を記念して日本企業の指針となるものを書いてほしい」という依頼によるものだと明かされているが、まさに、これからの日本企業の指針をなるものだ。経営者はもちろんだが、経営精神の具現者すべてに読んでほしい一冊。

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2010年3月 8日 (月)

温故知新の課長論

4872904494 佐々木 常夫「そうか、君は課長になったのか。 」、WAVE出版(2010)

お奨め度:★★★★1/2

リーダー向けの啓蒙で人気を博する東レ経営研究所の佐々木常夫社長の新作。石田君という、自身が課長だったときに新入社員で入ってきた後輩が、新任の課長になり、その後輩へのアドバイスの37の手紙という形で書いている。これは、著者が僕も座右の書の一冊である「ビジネスマンの父より息子への30通の手紙」の愛読者だということだからだとのこと。

読んでいるうち、文脈でしか伝わらないことをこの舞台装置を使って伝えており、非常に巧みな方法である。その意味で、最近、増えてきた課長本の中では、よい意味で異色だといえる。

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