マネジメント Feed

2013年6月 3日 (月)

会社の老化を解く

4750513059 細谷 功「会社の老化は止められない――未来を開くための組織不可逆論」、亜紀書房(2013)

お奨め度:★★★★★

細谷功さんの集大成の一冊。人間と会社とのアナロジーで会社にも「後戻りのできない「不可逆プロセス」の進行」としての老化現象があるという仮説のもとに、会社が老化してくると何が起こるか、そして、どのようにどのように対処すればよいかを示した一冊。

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2013年4月21日 (日)

見えないものを重視する経営

4569806848 山川 和子「無形の力 インタンジブルが会社を変える」、PHP研究所(2013)

お奨め度:★★★★1/2

経営を成功させるには目に見えるもの(タンジブル)、目に見えないもの(インタンジブル)の両方が必要である。本書は、それぞれがどのような力と価値を持ち、どのように活かせば成功につながるかを、日本でシュニール織の販売事業で成功をおさめた著者が語る。ビジネスマンはその職位が上がるにつれて、インタンジブルをうまく活用することが不可欠である。特に、マネジャー以上のビジネスマンに読んで欲しい一冊。

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2013年4月 2日 (火)

「自由」を探求する経営

4478015694_2ゲイリー・ハメル(有賀 裕子訳)「経営は何をすべきか」、ダイヤモンド社(2013)

お薦め度:★★★★★

ゲイリー・ハメルというとコア・コンピタンス経営のイメージが強いが、経営思想家としても世界最高だといわれる。そのハメルが今後の経営のありかたについて、5つにポイントを絞り、それぞれについて多面的に先進事例、失敗事例を取り上げながら具体的にすべきことを検討している。いま、経営スタッフはもちろん、経営に関わっているマネジャー以上の人、これから経営に関わっていく人、すべてに読んでほしい一冊。

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2013年4月 1日 (月)

組織の力を引き出すコラボレーションとは(プレゼントあり)

4822262766 ロン・リッチ、カール・ウィージ(シスコシステムズ合同会社 執行役員会監修、翻訳) 「コラボレーション革命~あなたの組織の力を引き出す10のステップ」、日経BP社(2013)

お奨め度:★★★★★

通信機器ベンダーのシスコシステムズのバイスプレジデント2人がこれからのコラボレーションのあるべき姿について、自社の取り組みを紹介しながら述べた一冊。ただし、シスコシステムズの商品の紹介は一切入っておらず、企業経営者自らが非常にオーソドックスで、かつ先進的なベストプラクティスを紹介した本になっており、リーダーは一読の価値がある。

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2013年2月21日 (木)

イノベーションを妨げる「否認」とは

4532316790リチャード・テドロー(土方 奈美訳)「なぜリーダーは「失敗」を認められないのか―現実に向き合うための8の教訓」、日本経済新聞出版社(2011)

お奨め度:★★★★★

ハーバードビジネススクールのベテラン教授が、輝かしい成功をおさめたのちに、衰退した企業を対象に、トップリーダーの意思決定を調査し、そうならないための教訓をまとめた一冊。調査が詳細で、ストーリーがたいへん面白い一冊。

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2013年2月 1日 (金)

アングロサクソン化をやめろ

4799312553古我 知史「もう終わっている会社」、ディスカヴァー・トゥエンティワン(2012)

紙版><Kindle版> 

お奨め度:★★★★★

経営の論客、古我 知史さんの新刊。前作の「戦略の断層――その選択が企業の未来を変える」も示唆に富む本だが、この本はさらに視点を広げ、戦略、経営計画、顧客という3つの大きな問題を論じている。方向性は、日本はアングロサクソン化をやめろ。

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2013年1月31日 (木)

ビジネスマンのためのアジャイル読本

4798129704平鍋 健児、野中 郁次郎「アジャイル開発とスクラム 顧客・技術・経営をつなぐ協調的ソフトウェア開発マネジメント」、翔泳社(2013)

お奨め度:★★★★★

古くからアジャイル開発の普及に携わり、最近では特にスクラムの活用を推奨する平鍋健児さんと、スクラムという概念の生みの親ともいえる野中郁次郎先生がコラボレーションした一冊。

アジャイル開発を行うには、開発者だけではなく、ユーザや経営層の理解が欠かせないという考えのもと、経営者からビジネスマン全般に向けた幅広い解説をしている。前半はアジャイル開発やスクラムの解説、つぎにリクルートや楽天、富士通のアジャイル開発の事例紹介をしている。

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2013年1月17日 (木)

自己学習によってMBAレベルの能力を身につける

4862761356ジョシュ・カウフマン(三ツ松 新監訳、渡部 典子訳)「Personal MBA――学び続けるプロフェッショナルの必携書」、英治出版(2012)

お奨め度:★★★★★

Personal MBAは、自己学習によってMBAレベルの能力を身につけようとする本だという。その点で、読者にはあまり関係ない話かもしれないが、この本は極めてよく考えられている。MBAについて関心がある人は一読してほしい。

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2013年1月12日 (土)

ファイナンス理論はキャッシュフローを増やす方法を教えてくれない(プレゼントあり)

4532318297手島直樹「まだ「ファイナンス理論」を使いますか?―MBA依存症が企業価値を壊す」、日本経済新聞出版社(2012)

お奨め度:★★★★★

企業経営の中で、CFOがCEOと同等に重要だと指摘されるくらいファイナンス全盛であるが、ファイナンスは本来黒子であり、表にでるとあまりよい結果を生まないことを事例を通じて主張している一冊。

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2013年1月 4日 (金)

責任を取るとはどういうことか

4822249352清水勝彦「実行と責任 日本と日本企業が立ち直るために」、日経BP社(2012)

お奨め度:★★★★★

ついに、日本型経営の問題の本質に清水先生が切り込んだ一冊。「戦略と実行」の続編として、非常に面白い問題提起をされており、責任の所在が明確になり、誰かが責任をとれば組織は成功するのか?という問いについて、いろいろな観点から議論されている。清水節の真骨頂。

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