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2013年1月

2013年1月31日 (木)

ビジネスマンのためのアジャイル読本

4798129704平鍋 健児、野中 郁次郎「アジャイル開発とスクラム 顧客・技術・経営をつなぐ協調的ソフトウェア開発マネジメント」、翔泳社(2013)

お奨め度:★★★★★

古くからアジャイル開発の普及に携わり、最近では特にスクラムの活用を推奨する平鍋健児さんと、スクラムという概念の生みの親ともいえる野中郁次郎先生がコラボレーションした一冊。

アジャイル開発を行うには、開発者だけではなく、ユーザや経営層の理解が欠かせないという考えのもと、経営者からビジネスマン全般に向けた幅広い解説をしている。前半はアジャイル開発やスクラムの解説、つぎにリクルートや楽天、富士通のアジャイル開発の事例紹介をしている。

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2013年1月17日 (木)

自己学習によってMBAレベルの能力を身につける

4862761356ジョシュ・カウフマン(三ツ松 新監訳、渡部 典子訳)「Personal MBA――学び続けるプロフェッショナルの必携書」、英治出版(2012)

お奨め度:★★★★★

Personal MBAは、自己学習によってMBAレベルの能力を身につけようとする本だという。その点で、読者にはあまり関係ない話かもしれないが、この本は極めてよく考えられている。MBAについて関心がある人は一読してほしい。

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2013年1月13日 (日)

2012年に日経コンピュータに寄稿した書評

2010年から続けています、日経コンピュータへの寄稿は、昨年は以下の4本でした。

2012年の寄稿記事一覧
(下のURLは原型になったブログの記事とタイトル)
2012年はビジネス書の杜だけではなく、PMstyleプロデューサーブログに書いたものからも寄稿しました。

プロデューサーブログでは、「プロデューサーの本棚」というコーナーに書評を書いています。ビジネス書の杜との区分は専門性で行っています。専門性が高いものは、プロデューサーブログの方に書評を書くようにしています。


【1】イノベーションのDNA
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20120328/388143/
https://mat.lekumo.biz/pmstyle/2012/02/innovators_dna.html
(「PMsytleプロデュース」ブログの記事です)

【2】社員を大切にする会社
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20120704/407401/
https://mat.lekumo.biz/books/2012/04/es1cs2.html
(従業員第一、顧客第二)

【3】デザイン・ドリブン・イノベーション
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20120926/425311/
https://mat.lekumo.biz/pmstyle/2012/08/ddi.html
(「PMsytleプロデュース」ブログの記事です)

【4】成功はすべてコンセプトから始まる
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20121214/444341/
https://mat.lekumo.biz/books/2012/10/concept.html
(コンセプト立案力を高める4つのステップ)

2013年1月12日 (土)

ビジネス書の杜Award2012「このビジネス書がすごい!2012」

ビジネス書の杜 Awardの歴史はこちら

――――――――――――――――――――――――――――――

「ビジネス書の杜」主宰者・好川哲人が選ぶ「このビジネス書がすごい!2012」(ビジネス書の杜Award2012)は

ケン・シーガルAward2012(林 信行監修・解説、高橋 則明訳)「Think Simple―アップルを生みだす熱狂的哲学」、NHK出版(2012)

を選びました。今年も4冊、この本はいいなあと印象に残っている本があるのですが、今年はシンプルに、その中で一番売れたものを選んでみました。

製品にしろ、ルールにしろ、ニーズが増えていったときに、複雑にするのは簡単です。特に初期の段階においては、一つや二つ機能やルールを付け加えても全体はそんなに複雑なものになりませんので、コンセプトや目的に合わないもの安易に加えてしまします。

ここに落とし穴があります。一度、複雑にしてしまうとそれを捨てることは難しくなるものです。たとえば、それを使っている人もいるといった防御の理由が出てくるからです。

そのようにならないためには、シンプルを哲学にし、それを常に貫く必要があります。2012年、アップルの活動はどんどん複雑になってきたように見えますが、この本はケン・シーガルがジョブズのいたアップルから学んだ、コンセプトを守る、目的を守るという哲学と、その具体的な方法を教えてくれる本です。

ビジネス書の杜の本書の内容の紹介はこちらにあります。
シンプルという哲学

2012年の売上ベスト10はこちらです。

【ランキング】2012年売れ筋ベスト10

 

ファイナンス理論はキャッシュフローを増やす方法を教えてくれない(プレゼントあり)

4532318297手島直樹「まだ「ファイナンス理論」を使いますか?―MBA依存症が企業価値を壊す」、日本経済新聞出版社(2012)

お奨め度:★★★★★

企業経営の中で、CFOがCEOと同等に重要だと指摘されるくらいファイナンス全盛であるが、ファイナンスは本来黒子であり、表にでるとあまりよい結果を生まないことを事例を通じて主張している一冊。

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2013年1月 4日 (金)

責任を取るとはどういうことか

4822249352清水勝彦「実行と責任 日本と日本企業が立ち直るために」、日経BP社(2012)

お奨め度:★★★★★

ついに、日本型経営の問題の本質に清水先生が切り込んだ一冊。「戦略と実行」の続編として、非常に面白い問題提起をされており、責任の所在が明確になり、誰かが責任をとれば組織は成功するのか?という問いについて、いろいろな観点から議論されている。清水節の真骨頂。

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2013年1月 2日 (水)

【ランキング】2012年売れ筋ベスト10

Best102012年、ビジネス書の杜で一番たくさん売れた本は、ケン・シーガルさんの「Think Simple」でした。ジョブズやアップルの思考規範や行動規範を書いた本ですが、切り口が素晴らしく、面白く読めて、役立つ一冊です。上半期も1位でしたが、年間を通して売れました。

第2位はwiredの前編集長であるクリス・アンダーソンさんが、自分の経験をもとに、新しい製造業の姿を描いた一冊です。昨年は3Dプリンターの低価格化などでパーソナルファブリケーションに関心が高まりましたが、パーソナルファブリケーションをどのように事業に成長させていくか、とくにオープンソースの環境を前提にしていくMAKERSは今年、いよいよ、本格的な動きになってくると思われます。このような時代の変化についていくために、製造業の人はぜひ読んでおきたい本です。

第3位は、エリック・リースさんのリーンスタートアップです。世間的には結構売れた本だと思いますが、ビジネス書の杜ではあまりランキングに出てこなかったのでふたを開けてちょっとびっくりの一冊でした。リーンスタートアップもイノベーションへの新しいアプローチとして注目を浴びましたが、今年はいよいよ、本格化するのではないでしょうか?その意味で、読んでおきたい一冊です。

というわけで、今年も1~3位はすべて翻訳ものでした。4位以下を含めたベスト10は以下の通りです。なお、今回のランキングにはKindle版が含まれています。Kindle版だけのベスト5はこちらにあります。

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2013年1月 1日 (火)

【ランキング】2012年 Kindle本ベスト5

Kindleあけましておめでとうございます。今年は、年間ランキングの発表の前に、Kindle版のランキングを発表したいと思います。11月と12月の数字になります。

12月のベスト3で、さっそく、Kindle版のない本が、紙本で2位で、合計では3位という現象が起こりました。今年は、Kindle版の動向がランキングを左右するようになるのでしょう。

【第1位】MAKERS―21世紀の産業革命が始まる

【第2位】これだけ! PDCA

【第3位】「超」入門 失敗の本質

【第4位】これからの「正義」の話をしよう ──いまを生き延びるための哲学 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

【第5位】イノベーションのジレンマ

【ランキング】2012年12月ベスト3

Rank先月、ビジネス書の杜で売れた本ベスト3です。今月から、紙版とKindle版の合計になっています。

先月に続き、今月も第1位はMAKERSでした。紙の本だけですと2位と3位は逆転しています。3位の「独創はひらめかない」はKindle版がなく、Kindle版分で「これだけ! PDCA」の勝ちでした。

【第1位】MAKERS―21世紀の産業革命が始まる

【第2位】これだけ! PDCA

【第3位】独創はひらめかない―「素人発想、玄人実行」の法則

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