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2009年1月

2009年1月 7日 (水)

【ほぼ日 読書日記】2009年1月6日

考え事をしていて、この本があったことを思い出して、書庫から探し出して読み直す。

この本、頓珍漢な場所に入れていたので、捜索に20分くらい時間がかかってしまった。

僕が知っている個人のオフィスでもっともたくさん本があるのは金井先生のオフィス。金井先生のオフィスと比べると物の数ではないと思うが、それでも1万冊はあると思うので、結構、本探しも疲れる。

齋藤 嘉則、山本 直人「コラボレーション・プロフェッショナル―ゼロベース思考の状況マネジメント」、東洋経済新報社(2006)

発売当初は、齋藤 嘉則さんのプロフェッショナルシリーズの本であるという理由だけで読んだような記憶があるが、はっきり言って割と表象的なコミュニケーションの方法を書いた本で、そんなに良い本だとは思わなかった。たぶん、ブログに紹介記事も書いていない。でも、今、改めて読んでみると、結構、深いことが書かれており、なんてよい本なのだろうと思ってしまった。ひとつには僕自身のコラボレーションへの理解というのが当時の3.8倍くらいになっていることにも評価が変わった理由があるのだろう。本を納めていた場所からしても、理解していなかったことは明らか。

だから、本の評価というのは難しい。

仕事を終えて、もう一冊読む。

中谷 巌「資本主義はなぜ自壊したのか 「日本」再生への提言」、集英社(2008)

中谷先生がこの本を書かれたことは素直に評価したい。ある意味で、中谷先生でなければかけない「本」。ただ、提言のロジックは無理があるように思う。それよりも、このような提言であれば中谷先生でなくても書けるだろう。中谷先生でないとかけないようなロジックを作ってほしい。

2009年1月 6日 (火)

【ほぼ日 読書日記】2009年1月5日

今年は、チクセントミハイルを本気で読んでみるかなあ、、、この本はよかった。

小森谷 浩志「「フロー理論型」マネジメント戦略―イマージョン経営12のエッセンス」、出版社: 芙蓉書房出版(2008)

サーバントリーダーシップを支援型リーダーシップだというような社会的土壌なので、やはり、こういう見せ方をしないとフロー理論は入ってこないのだろうか?天外さんは偉大だなあ、、、まあ、実績が違うか。。。

2009年1月 5日 (月)

【ほぼ日 読書日記】2009年1月4日

そろそろ、プレゼントに備えてブログ記事を書かなければと思い、改めて読みとおした。

國貞克則「悩めるマネジャーのためのマネジメント・バイブル」、東洋経済新報社、(2008)

一言でいえば紹介しにくい本。1か月くらい前に紹介記事を書こうと思い、精読したが記事を書いていて挫折した。

本の構成そのものが著者の世界になっていて、心に沁み入るようなことがたくさん書いているのだが、読み終えてみると、結局、何を一番、言いたいのかよくわからない。全部なんだろうなあ、、、

また、何かに対するアンチテーゼになっていると思うのだが、それが何かよくわからない。言葉尻だけでいえば、MBA的な経営に対するアンチテーゼのように思えるのだが、ただ、結構、MBAの考え方を自分の独自の言葉で取り入れているようにも思える。

そんなことを考えていて、ふっと思いだした本がある。京セラの稲盛会長の本。

稲盛 和夫「生き方―人間として一番大切なこと」、サンマーク出版(2004)

ひょっとするとこういう本を書きたいのかもしれない。

それはどうでもいい。とりあえず、今度はきちんと紹介記事を書かないと、プレゼント企画ができない。

2009年1月 4日 (日)

ビジネス書の杜Award2008「このビジネス書がすごい!2008」

2_2 「ビジネス書の杜」主宰者 好川哲人が選ぶ2008年のベスト1(Award2008)は

佐々木 直彦「プロデュース能力 ビジョンを形にする問題解決の思考と行動」、日本能率協会マネジメントセンター(2008)

としました。なお、こちらも恒例になっています、Awardの著者をお迎えしたセミナーも行います。

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【ビジネス書の杜Award2008セミナー】
テーマ:プロデュース能力 ~ ビジョンを形にする問題解決の思考と行動
講師:佐々木直彦(株式会社メディアフォーラム)
日時:2009年2月4日 18:30-20:40
場所:ヴィラフォンテーヌ汐留(東京都港区)
詳細・お申込はこちら http://www.pmstyle.biz/smn/20090204.htm

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選考過程では、まず、5つ星のカテゴリーから印象に残った本を拾い上げていきました。毎年、どうしても、出てから日の浅い本が印象深くなるのですが、今年は結構、時期的にはばらついていて、Awardとした本以外で選んだのは、以下の6冊です。

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新カテゴリーのお知らせ

新しいカテゴリーとして「ビジネス小説」を作りました。

これまでもそんなに多くではないですが、ビジネス小説は取り上げています。昨年は、「夢をかなえるゾウ」が100万部を超え、まだまだすごい勢いで売れているそうです。この本の成功に影響されたというわけでもないのでしょうが、小説形式のビジネス書が目立つようになってきました。

少し、真剣にこのカテゴリーも取り上げて生きたいと思います。ただ、ケース本、いわゆる企業モノとは分けたいと思っていますので、多少、ややこしくなるかもしれません。

プロデュースの構造が理解できる

4396632983 楡 周平「プラチナタウン」、祥伝社(2008)
お勧め度:★★★★

年末に佐々木さんのプロデュース能力の本を紹介したが、プロデュースに対して一層の具体的なイメージを持ちたい方にはこの本をお勧めする。

人口1万5千人、税収6億円足らずの緑原町はご多分にもれずハコモノ行政の繰り返しで150億円もの負債を抱えていた。負債は周辺自治体の倍で、平成の大合併からもはじき出され、財政再建団体への道を一直線。そこに緑原町の出身で、日本一の商社四井商事で部長まで上り詰めるも出世の道を閉ざされた山崎鉄郎が、同級生のクマケンの頼みで町長となり、古巣とのコラボレーションで町を立て直していくという物語。

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【ほぼ日 読書日記】2009年1月3日

このお正月は編集学校のお稽古に時間をとったので、あまり本を読まなかった。そんな中で今日は小説を読んだ。

楡 周平さんの小説はあまりはずれがないのだが、この小説は非常によかった。

楡 周平「プラチナタウン」、祥伝社(2008)

プロデュースを打ち出していく年に、イメージを伝えるにはもってこいの小説。急いで紹介記事を書くことにしよう。

2009年1月 1日 (木)

【ほぼ日 読書日記】2009年1月1日

年末から、派遣切りがどうのという討論会やニュースを見ていてずっと読みたいと思っていた本を久しぶりに取り出して読んだ。

ぐちゃぐちゃしていて、気持ち悪かったものが、すっと清められたような気分。やっぱりこの本はすごいわ。

サミュエル・スマイルズ(竹内均訳)「自助論」、三笠書房(2003)

せっかく、お正月に読んだので、みなさんと共有したく、紹介記事を書いて見ました。よろしければどうぞ

もう一冊。少し、古い本。

澤口 学「逆転発想による創造的リスクマネジメント」、同友館(2007)

リスクを恐れるのではなく、どうすればそのリスクが起こるかを考える「サポタージュ・アプローチ」。これはありだな。PMBOK流のリスクマネジメントだけではもの足らず、リスクマインドという考え方を導入しているが、リスクマインドを高める方法としてはよい方法だ。

しなやかな自分になりたい人に

4837956300 サミュエル・スマイルズ(竹内均訳)「自助論」、三笠書房(2003)

お薦め度:★★★★1/2

この本は、もともと、「西国立志編」として1800年代に出版されたもの。福澤諭吉の『学問のすすめ』と並ぶベストセラーだったという説がある。学問のすすめは、「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」で有名な米国の独立宣言を引用し、人間の平等に学問の重要性を説いたものだが、自助論では、「天は自ら助くる者を助く」という言葉で有名なように独立自尊の精神を説いている。

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2008年売れ筋ベスト10

2あけましておめでとうございます。

新年恒例、前年のアマゾンのアフェリエイトプログラムで売れた書籍のベスト10です。

データを見ていて、3つ感想めいたものがあります。最初はリードにしようと思ったのですが、書いているうちに長くなってきたので「ほぼ日 読書日記」に移しました。こちらをご覧ください。

まず、最初に注目してほしいのは、10冊のうち、1位、2位、3位、5位、8位の5冊が2007年以前の出版ということです。このブログが、平積みのときだけではなく、棚に入ってからも売れ続ける本を選んでいることの証明であり、誇りたいと思います。

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