【ほぼ日 読書日記】2009年1月6日
考え事をしていて、この本があったことを思い出して、書庫から探し出して読み直す。
この本、頓珍漢な場所に入れていたので、捜索に20分くらい時間がかかってしまった。
僕が知っている個人のオフィスでもっともたくさん本があるのは金井先生のオフィス。金井先生のオフィスと比べると物の数ではないと思うが、それでも1万冊はあると思うので、結構、本探しも疲れる。
齋藤 嘉則、山本 直人「コラボレーション・プロフェッショナル―ゼロベース思考の状況マネジメント」、東洋経済新報社(2006)
発売当初は、齋藤 嘉則さんのプロフェッショナルシリーズの本であるという理由だけで読んだような記憶があるが、はっきり言って割と表象的なコミュニケーションの方法を書いた本で、そんなに良い本だとは思わなかった。たぶん、ブログに紹介記事も書いていない。でも、今、改めて読んでみると、結構、深いことが書かれており、なんてよい本なのだろうと思ってしまった。ひとつには僕自身のコラボレーションへの理解というのが当時の3.8倍くらいになっていることにも評価が変わった理由があるのだろう。本を納めていた場所からしても、理解していなかったことは明らか。
だから、本の評価というのは難しい。
仕事を終えて、もう一冊読む。
中谷 巌「資本主義はなぜ自壊したのか 「日本」再生への提言」、集英社(2008)
中谷先生がこの本を書かれたことは素直に評価したい。ある意味で、中谷先生でなければかけない「本」。ただ、提言のロジックは無理があるように思う。それよりも、このような提言であれば中谷先生でなくても書けるだろう。中谷先生でないとかけないようなロジックを作ってほしい。
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