仕事術 Feed

2008年9月14日 (日)

あるべき姿に到達するために必要な機能は何か?

4887596456 横田尚哉「ワンランク上の問題解決の技術《実践編》 視点を変える「ファンクショナル・アプローチ」のすすめ」、ディスカヴァー・トゥエンティワン(2008)

お薦め度:★★★★1/2

1947年にGE社で考案された発想法であるファンクショナルアプローチを用いた問題解決手法について、実践を意識しながら、解説した一冊。ファンクショナルアプローチは、機能、目的、ベネフィットに注目し、あるべき姿を達成するためのギャップは何かを考え、そのギャップを埋める方策を考えていくという方法。

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2008年9月 1日 (月)

プロジェクトの原点に戻ろう

4492532447 WISDOM@早稲田「大学は「プロジェクト」でこんなに変わる―アカデミック・アドミニストレーターの作法」、東洋経済新報社(2008)

お薦め度:★★★★

プロジェクトとは何だったのかを改めて思い出させてくれる一冊。早稲田大学で、さまざまな変革をプロジェクトとして行っていくために作られたプロジェクトマネジメントのテキストを書籍化した一冊。

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2008年8月 6日 (水)

残業ゼロという思想

4820717138 吉越 浩一郎「「残業ゼロ」の仕事力」、日本能率協会マネジメント出版情報事業(2007)

お薦め度:★★★★1/2

トリンプを日本で定着させた吉越浩一郎さんが、自らのトリンプでのマネジメント手法を伝える本。残業をゼロにするマネジメントを、ライフワークバランスの本としてまとめられているが、デッドラインのマネジメント、イシューマネジメント、ミーティングマネジメントなど、マネジメント手法としても興味深い。

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2008年7月 3日 (木)

強みを活かして成果を出す

4532314046 マーカス・バッキンガム(加賀山卓朗訳)「最高の成果を生み出す6つのステップ 仕事で”強み”を発揮する法」、日本経済新聞社(2008)4532314046

お薦め度:★★★★

マーカス・バッキンガムは米国を代表するビジネスグル。本書はバッキンガムが10年くらい前に書いたロングセラー

4532149479 マーカス・バッキンガム、ドナルド・クリフトン(田口俊樹訳)「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす」、日本経済新聞社(2001)

の実践編。

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2008年7月 2日 (水)

ゆるみながら人生を考える

4532260078 阪本 啓一「ゆるみ力」、日本経済新聞社(日経プレミアシリーズ)(2008)

お薦め度:★★★★★

「今に生きる」をテーマに「ゆるんでがんばる」方法を書いた人生読本。久しぶりに出会った書評が似合わない本でもある。

ゆるみ力とは、心身のどこにも力が入っていない状態で、臍下の一点に心をしずめ、統一する状態で発揮される力。これを、桶にてぬぐいというなんとも素敵な表紙と、7つの湯という洒落た構成で解説してくれる。

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2008年6月23日 (月)

究極のステークホルダマネジメントは「味方にすること」

4534043880臼井由妃「出会った人すべてを味方に変える技術」、日本実業出版社(2008)

お薦め度:★★★★

日本ほど長期にわたり、人が現場に執着する国はないのではないかとつくづく思う。70歳を超えても平気で現場にいる。経営にしろ、技術にしろ、である。こうなってくると、若くして頭角を現すには、相当な地力が必要である。その地力は、単に仕事ができるとか、頭がよいといったことだけでは済まない。もっと人間臭いものが必要である。

本書の著者の臼井由妃さんもその若くして成功した一人ではないかと思うが、その秘訣を垣間見ることができるのがこの一冊。

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勝間和代の頭の中を覗く

4887596391勝間 和代「勝間和代のビジネス頭を創る7つのフレームワーク力 ビジネス思考法の基本と実践」、ディスカヴァー・トゥエンティワン(2008)

お薦め度:★★★★

アマゾンの掲載されている出版社からのコメントに

当初は、
1 論理思考力  2 水平思考力
の2つだった項目に、
3 視覚化力
4 数字力
5 言語力
が加わり、さらに、
6 知的体力として、五感をとぎすますことの重要性を
7 偶然力として、偶然を味方にする戦略的方法を
述べている。

とある。みればわかるとおり、1~5はこの10年くらいの思考法で出てきたもののオンパレードになっている。思考のおもちゃ箱のような感じ。最初の2項目でよいのではないかと思った。これがまず、第一印象。

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2008年6月15日 (日)

ワークショップを極める!

ワークショップは、「作業場」や「工房」を意味する語であるが、20世紀に入ってからは体験型の講座の意味で用いられるようになってきた。

この意味でのワークショップは「主体的な参加」し、「自発的に作業」することによる「体験の共有」に大きな特徴がある。この特徴ゆえに、
・合意形成
・問題解決
・教育学習
など、さまざまな分野でつかわれている。今では、企業やトレーニングの中で普通に用いられる手法になっている。

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2008年6月 9日 (月)

リーダーシップに愛は必要か?>もちろん、必要です!

4534043724藤沢あゆみ「「愛され社員」で行こう! 」、日本実業出版社(2008)

お薦め度:★★★★

『モテ本』でおなじみの、自称「恋愛・自己実現分野の作家」、「恋愛マニアリーダー」の藤沢あゆみさんが書いたビジネス本。発売されたころにさっと目を通したが、ちゃんと読んでみたいとずっと思っていた本。

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2008年6月 2日 (月)

ラクをするという行動規範

4479792368日垣 隆「ラクをしないと成果は出ない」、大和書房(2008)

お薦め度:★★★★1/2

僕は、「ハウツー本」が嫌いだ。大きな市場があるのはよく分かるし、そこに出版社が参入するのも自由だが、読む気にもならない。メルマガに対して、もう少し、ハウツーを具体的に教えろという読者の声も多いが、無視している。メルマガにしろ、本にしろ、そんなことを書く気にならないからだ。

そもそも、ハウツー本に出てくる原理は、もう、カーネギー、オズボーン、デミングの時代に語りつくされているのだ。ところが、ハウツー本がなくならない理由は、その適用は、時代(仕事の環境)によって違う、業界によって違う、事業によって違う、仕事によって違う、人によって違う、など、原理から導かれるハウツーは無限といってもよいくらいある。

これは出版する側の論理であって、逆に読者の視点からいえば、このような違いがあるので、ハムスターの回し車のごとく、延々とハウツー本を読み続けなくてはならない。某出版社の人に聞いた話だが、ハウツー本を買う人は何冊も買い続けるというから、この指摘は当たっていると思う。速読法の本を何冊も買うという笑えないジョークもある。

ということで、ハウツー本はあまり読まないのだが、例外がある。それは、規範が明確に書かれているものだ。ハウツー本も書かれていることに規範があれば、応用が効く。そのような本は比較的読んでいると思う。

最近だと、

先読み力で人を動かす
御社の「売り」を小学5年生に15秒で説明できますか?

などは実によいハウツー本だと思う(これをハウツー本だと書くと著者は怒るかもしれないけど)。

さて、多少言葉の過ぎるイントロになったが、これはすごいと思う本を見つけた。それがこの本。この本の行動規範は、「ラクをすること」である。極めてタフな行動規範である。

組織の中で仕事をする、独立する、生活するなどいろいろな状況を考えて、「ラクをするため」にどうすればよいかのハウツーを惜しげもなく書いている。ただし、そう簡単にはできないものが多い。全般的な発想を一言でいえば、ものごとをシンプルしろといっているので、イナーシャが大きいものが多いのだ。

その意味で、この本が示しているハウツーは行動規範としての奥行きがあるものが多く、ゆえにハウツー本フリークからはハウツーではなく、理想を書いているだけだと厳しい評価がされる。

しかし、本当のハウツーというのはこういうものだと思う。

それにしても、「夢をかなえるゾウ」以来、柳の下にドジョウはいないかと言わんばかりの、段ボール箱に絵をかいたような装丁はどうにかならないものかね。。。

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