強みを活かして成果を出す
マーカス・バッキンガム(加賀山卓朗訳)「最高の成果を生み出す6つのステップ 仕事で”強み”を発揮する法」、日本経済新聞社(2008)4532314046
お薦め度:★★★★
マーカス・バッキンガムは米国を代表するビジネスグル。本書はバッキンガムが10年くらい前に書いたロングセラー
マーカス・バッキンガム、ドナルド・クリフトン(田口俊樹訳)「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす」、日本経済新聞社(2001)
の実践編。
「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう」は、ビジネスを成功させる資質を34取り上げ、アセスメントをしてみることによって、強みを見つけ、その強みを活かした仕事の仕方を解説するものだった。ただ、この本は体系的なアセスメントに重心が置かれており、実際の強みの活かし方についてはあまり詳しく書かれていない。
そこで、今回の本。
ステップ1:神話を打ち砕け―何があなたを妨げているのか
ステップ2:明確にせよ―あなたは自分の強みを知っているか
ステップ3:強みを解き放て―どうやってあなたの強みを最大限活用するか
ステップ4:弱みを封じよ―どうやってあなたを弱くする活動を回避するか
ステップ5:人に伝えよ―どうやって強いチームを作るか
ステップ6:強い習慣を作れ―どうやってこれを生涯続けるか
の6つのステップで強みを活かす方法を提案している。各ステップ1週間で、全部で6週間で変わるというのがミソ。
各ステップで、ポイントになるところに、ワークシートが置かれており、ワークシートを使って、スムーズに自分改造を進めていける。また、巻末に単純だがよく考えら得たメモ用紙が付いており、実践の中でのフィードバックに活用できるようになっている。
この中に、なぜ、そんな取り組みが必要なのかが分からない点がいくつかあった。最初、米国と日本の違いかなと思っていたが、よく見ているとこの6つのステップは、クルト・レヴィンの変革の3段階モデル
解凍 → 変化 → 再凍結
の3段階に対応している。これを前提に読んでみると、すべて納得できた。その意味で、深い内容だと思う。自分の強みを活かして仕事をしたい人は必読の一冊。
【目次】
はじめに 運動の先頭に立つ
1 神話を打ち砕け―何があなたを妨げているのか
2 明確にせよ―あなたは自分の強みを知っているか
3 強みを解き放て―どうやってあなたの強みを最大限活用するか
4 弱みを封じよ―どうやってあなたを弱くする活動を回避するか
5 人に伝えよ―どうやって強いチームを作るか
6 強い習慣を作れ―どうやってこれを生涯続けるか
おわりに さあ、立ち上がろう
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