オペレーションマネジメント Feed

2009年7月13日 (月)

思考停止から脱却する法

453404562x 小川 進、平井 孝志「3分でわかる クリティカル・シンキングの基本」、日本実業出版社(2009)

お奨め度:★★★★★

問題解決のための三位一体の思考法として、「ロジカル・シンキング」、「ラテラル・シンキング」と並ぶ「クリティカル・シンキング」を扱った日本実業出版社の「3分でわかる」シリーズ。

正しく考えるロジカルシンキング、正しく発想する「ラテラルシンキング」が「正しく」できるには、「正しく疑う」クリティカルシンキングが必須だとし、その「心構え」、「疑うコツ」、「訓練法」について述べている。

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2009年4月30日 (木)

「プロジェクト」を経営に活かす

4833418967 鈴木 成裕「実践「経営プロジェクト」講座―会社の未来づくりに、取り組む人のための実践テキスト」、プレジデント社(2008)

おすすめ度:★★★★★

偶然、書店で見つけて、一気に読んだ。こんな本があるとは知らなかった。

「プロジェクト」を経営でどのように活用し、それを成功させるには、どのようなマネジメント、組織、リーダーシップ、人材が必要かをタイトルの通り、実践的に説明している。

現代経営技術研究所というコンサルティング会社の経営者が、これまでに行ってきた数百の経営プロジェクトに基づき執筆した書籍で、研修テキストとして活用することを目的に書かれたようだが、単独の書籍としても十分に役立つ説明がされており、いわゆるテキスト本ではない。

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2009年4月10日 (金)

プロジェクトマネジメントとチームマネジメントのマリアージュ

4806133183 石川 和幸「チームマネジメントがうまくいく成功のしかけ」、中経出版(2009)

お奨め度:★★★★1/2

チームマネジメントとプロジェクトマネジメント。相性がよさそうなのだが、実は、結構、取り合わせが難しい。プロジェクトマネジメントのライフサイクルと、チームのあり方について明確な関連付けがされていないためだ。

この背景にはチームマネジメントに対する位置づけがある。PMBOK(R)では、チームマネジメントはパフォーマンスマネジメントの手段であって、MUSTではない。スコープマネジメントの方法にもよるが、チームが形成されていなくでもできるように分担するのが計画するという仕事である。

しかし、この議論には見過ごしてはならない前提がある。

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2009年3月30日 (月)

現場力強化の鍵はミドルが握る

4492556303_2遠藤功「現場力復権~現場力を「計画」で終わらせないために」、東洋経済新報社(2009)

お奨め度:★★★★1/2

日本における「現場力」ブームの発端になった、ローランド・ベルガー会長の遠藤功さんの著書

4492531718遠藤功「現場力を鍛える~「強い現場」をつくる7つの条件」、東洋経済新報社(2004)

の続編。事例の紹介をしながら、それらの事例に見られるベストプラクティスや、問題点の解決方法の提言をしている。

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システム思考で「匠に呪縛」から解放されよう!

4532260361 木村 英紀「ものつくり敗戦―「匠の呪縛」が日本を衰退させる」、日本経済新聞出版社 (2009/03)

お奨め度:★★★★★

日本の技術が苦手なのか、「理論」、「システム」、「ソフトウエア」を3つだという仮説に基づく、システム思考を中核に据えた技術マネジメント論。

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2009年2月17日 (火)

人を重んじ、競争力を獲得する

4140911271 村山 裕三「京都型ビジネス―独創と継続の経営術 (NHKブックス) 」、日本放送出版協会(2008)

お奨め度:★★★★

やっぱり、京都だ!

京都は戦後ベンチャーのメッカである。グローバル展開している企業が多い。日本の中では唯一、東京を向いていない企業である。彼らの多くは、まず、日本で成功し、そのあとでグローバル展開という、日本企業がかかっているグローバル展開できない症候群にかかっていない。これはすごいことだ。

行政的にも新しい。よいか悪いかは別にして、日本では官僚が仕組みを考えて、それを日本全国の自治体に水平展開していく(垂直展開というべきか?)。その中で、情報センターやインキュベーションラボ、試作ネットワークなど、京都が独自に開始し、国策として取り上げられたものがある。

なぜ、こんなことができるのか?この本にその秘密が書かれている。

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2009年2月15日 (日)

スターバックスの店員はなぜ気持ちよいのか?

4532314348 ハワード・ビーハー、ジャネット・ゴールドシュタイン(関美和訳)「スターバックスを世界一にするために守り続けてきた大切な原則」、日本経済新聞出版社(2009)

お奨め度:★★★★1/2

スターバックスを全世界に展開したハワード・ビーハー氏が、マネジメントの原則を10にまとめた本。独特の、しかも、エッジの効いた表現で、かつ、具体的に書かれている。

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2009年1月18日 (日)

マネジメントにテコの原理を導入する

4492043276_2 本田 直之「レバレッジ・マネジメント―少ない労力で大きな成果をあげる経営戦略」、東洋経済新報社(2009)

お奨め度:★★★★1/2

帯に「経営者版レバレッジ・シンキング」とあるとおり、レバレッジ・シンキングをマネジメントの中で行うとこうなるというのを書いた本。レバレッジシンキングで展開された考えることによって、労力、時間、知識、人脈にレバレッジをかけて好循環を生み出すという発想が原点になった一冊。

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2008年12月 9日 (火)

サムスンのプロフェッショナルなマネジメント論

4484081032 チョン・オクピョウ(蓮池薫訳)「韓国最強企業サムスンの22の成功習慣」、阪急コミュニケーションズ(2008)

お薦め度:★★★★★

サムスンの伝説のマーケッタとして知られる、チョン・オクピョウがサムスン流の勝つ企業への変身の秘訣を6章22項目にまとめた本。ひとつひとつが非常に濃い内容で、サムスンの急成長が納得できる。また、蓮池薫さんが翻訳をしているが、翻訳の質が極めて高く、書かれている内容がどんどん吸収できるような感じになる。

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2008年11月19日 (水)

兵法三十六計とマネジメント

兵法はもともと、出版物の多いテーマだが、今年1年だけで、ビジネスをテーマにした兵法の本が3冊出ている。これはちょっと驚きだ。

兵法は、中国で5世紀くらいから民衆の間で語り継がれてきた策略の教え。中国オフショアの専門家がいろいろと「中国人は、、、」といっているのを聞くと、兵法を認識しているのかといいたくなる。

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