目的のための本質を考え、実行する
水野和敏「非常識な本質――ヒト・モノ・カネ・時間がなくても最高の結果を創り出せる」、フォレスト出版(2013)
お奨め度:★★★★★
GT-Rの開発者で知られる水野和敏氏が書いた仕事術。キーワードは、非常識と本質。本質をどのように追及していくかについて自分のしてきた仕事を振り返り、まとめた本。
特に、マネジメントと本質論の間にどういう関係があるかを明確に示しており、クルマに興味がなくてもいいので、イノベーションを実践するリーダーにはぜひ読んで欲しい本。
水野和敏「非常識な本質――ヒト・モノ・カネ・時間がなくても最高の結果を創り出せる」、フォレスト出版(2013)
お奨め度:★★★★★
GT-Rの開発者で知られる水野和敏氏が書いた仕事術。キーワードは、非常識と本質。本質をどのように追及していくかについて自分のしてきた仕事を振り返り、まとめた本。
特に、マネジメントと本質論の間にどういう関係があるかを明確に示しており、クルマに興味がなくてもいいので、イノベーションを実践するリーダーにはぜひ読んで欲しい本。
高木 晴夫「プロフェッショナルマネジャーの仕事はたった1つ」、かんき出版(2013)
お奨め度:★★★★★
マネジメントにはどんな組織や部署、部下に対しても通用する「根本的な知識」があるがあり、それを学んで実践すれば誰もが優れたマネジャーになるという前提で書かれた本。特にプレイングマネジャーで忙しく、とてもマネジメントなんて考えていられないという方には奨めの一冊。また、これからマネジャーになっていく人は準備のためにぜひ読んで欲しい。
細田 高広「未来は言葉でつくられる 突破する1行の戦略」、ダイヤモンド社(2013)
お奨め度:★★★★★
トビラに「言葉でしか考えられない。考えられないことは実行できない」という楠木建先生の推薦の言葉がある。その通りだと思うし、言葉こそコンセプチュアルスキルの本質だとも思う。
この本ではまず
・「時代」を発明した言葉
・「組織」を発明した言葉
・「商品・サービス」を発明した言葉
というくくりで、合計30の言葉を紹介し、その言葉の意味することを解説している。抜群にうまく、面白い。
ブライアン・フィッツパトリック氏とベン・コリンス・サスマン(角 征典訳)「Team Geek ―Googleのギークたちはいかにしてチームを作るのか」、オライリージャパン(2013)
お奨め度:★★★★★
著者のブライアン・フィッツパトリック氏とベン・コリンス・サスマン氏はGoogleでリーダーとして仕事をしたエンジニアで、その間の経験に基づくチームマネジメントの持論をまとめた本で、副題は「Googleのギークたちはいかにチームを作るのか」となっている。
エドワード・ライリー(渡部 典子訳)「アメリカの「管理職の基本」を学ぶ マネジメントの教科書―――成果を生み出す人間関係のスキル」、ダイヤモンド社(2013)
お奨め度:★★★★★
世界でもっとも大きく、歴史のあるマネジメント研修機関AMA(American Management Association)の公式テキスト「Business Boot Camp」の書籍化。AMAはドラッカーが支援したことで知られるが、ビジネススクールではなく、ドラッカーの教えを背景に持つ現場主義のマネジメントの研修を行っている。現場のマネジャーには是非とも読んで欲しい一冊だ。
池田貴将「覚悟の磨き方 超訳 吉田松陰 (Sanctuary books)」、サンクチュアリ出版(2013)
お奨め度:★★★★★
明治維新に大きな影響を与えた天才思想家・吉田松陰の教えに素晴らしい解釈をつけて紹介した一冊。非常にインパクトがある教えばかりで心を打たれる。また、各章の最初にある松陰からの学びも深い。
細谷 功「会社の老化は止められない――未来を開くための組織不可逆論」、亜紀書房(2013)
お奨め度:★★★★★
細谷功さんの集大成の一冊。人間と会社とのアナロジーで会社にも「後戻りのできない「不可逆プロセス」の進行」としての老化現象があるという仮説のもとに、会社が老化してくると何が起こるか、そして、どのようにどのように対処すればよいかを示した一冊。
ダヴ・シードマン(ビル・クリントン序文、近藤隆文訳)「人として正しいことを」、海と月社(2013)
お奨め度:★★★★★+α
これからのビジネスは、技術や製品、ビジネスモデル、戦略といったWHATの革新ではなく、行動(HOW)で勝ることこそ、重要であることを説いた一冊。序文にビル・クリントの言葉があり、
「大統領を退任してから一番大切なのは「どのようにするか=HOW」だと思うようになった。ダヴ・シードマンが本書により、HOWの意味と意義を明らかにしてくれてうれしい」
とコメントしている。まさに米国ではいま、主流になりつつある考え方である。
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