マネジメント Feed

2010年3月11日 (木)

問題は「何が問題か」わかっていないことだ

4862760643 マイケル・ロベルト(飯田 恒夫訳)『なぜ危機に気づけなかったのか ― 組織を救うリーダーの問題発見力』、英治出版(2010)

お奨め度:★★★★

150人以上の企業経営者や、事業部のリーダーや部課長クラスの人の意見を聞いて、まとめた問題発見の実践的方法論についてまとめた本。

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2010年3月 8日 (月)

温故知新の課長論

4872904494 佐々木 常夫「そうか、君は課長になったのか。 」、WAVE出版(2010)

お奨め度:★★★★1/2

リーダー向けの啓蒙で人気を博する東レ経営研究所の佐々木常夫社長の新作。石田君という、自身が課長だったときに新入社員で入ってきた後輩が、新任の課長になり、その後輩へのアドバイスの37の手紙という形で書いている。これは、著者が僕も座右の書の一冊である「ビジネスマンの父より息子への30通の手紙」の愛読者だということだからだとのこと。

読んでいるうち、文脈でしか伝わらないことをこの舞台装置を使って伝えており、非常に巧みな方法である。その意味で、最近、増えてきた課長本の中では、よい意味で異色だといえる。

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2010年2月28日 (日)

「論語」から、「指導力」、「決断力」、「人間関係力」を学ぶ

4478012202 歴学編集部「論語ビジネス塾―世界一の教科書に学ぶ」、ダイヤモンド社(2010)

お奨め度:★★★★

「論語」から、「指導力」、「決断力」、「人間関係力」という3大スキルの本質を読み解くことをテーマにした本。ただの論語の解説本ではない。7章からなる本の筆者は、名だたる人たちなのだ。

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2010年2月23日 (火)

3Dメガネをかけると管理職はどう見えるか?

4478011826 大島 洋「管理職の心得―リーダーシップを立体的に鍛える」、ダイヤモンド社(2010)

お奨め度:★★★★★

リーダーシップを、「自己のあり方」、「他者との関わり方」、「組織との向き合い方」という3つの視点から捉え、管理職として効果的なリーダーシップをとるにはどうすればよいかを論じた一冊。フレームワークが適切なので、読めば間違いなくすっきり!

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2010年2月22日 (月)

ビジネス書キラー 現る

4862760724 アラン・ウェバー(市川裕康訳)「魂を売らずに成功する-伝説のビジネス誌編集長が選んだ 飛躍のルール52」、英治出版(2010)

お奨め度:★★★★★

ハーバードビジネスレビューでマネジメントやビジネスとアイディアを結びつけることを学び、米国でもっとも早く成長した雑誌といれれる「ファスト・カンパニー」を作り上げ、そして、新しいアイデアや方向性を探索する旅をしたアラン・ウェバーが、キャリアの中から厳選した、新しい52の「新たな経験則」を1ルールを数ページでまとめた一冊。52を選んだスコープは本のタイトルでもある「魂を売らずに成功する」ための経験則だ。

すべての解説には、「So What」がついており、コンセプトだけではなく、具体的なアクションのヒントも手に入れることができるのもすばらしい。

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社長を目指す人に勧めたいマネジメントの教科書

4478002258 新 将命「経営の教科書―社長が押さえておくべき30の基礎科目」、ダイヤモンド社(2009)

お奨め度:★★★★★


経営の原理原則を30にまとめた本。社長を経験した人が語る原理原則を書いた本は山のようにあるが、この本は、新将命さんという20年以上にわたり、多くの会社で社長を経験された方が、豊富な経験の中で共通的に言えることを体系的にまとめていらっしゃるので、価値がある一冊。30の原理原則を7つのジャンルに分けている。ちょっと長くなるが、記事の最後にリストアップしておく。

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2010年2月10日 (水)

管理のための見える化から、マネジメントのための見える化へ

4860633709 長尾 一洋、小関 由佳「見える化コミュニケーション」、中経出版(2009)

お奨め度:★★★★1/2

見える化といえば、

トヨタ 管理 改善

という連想ゲームが長く続いていたが、最近、かなり、風向きが変わってきた。マネジメントの手段になってきたのだ。そのきっかけになったのが、NIコンサルティングの長尾 一洋さんが、自分たちのメソッドを書籍化されたこの本。

長尾 一洋「仕事の見える化」、中経出版(2009)

長尾さんの本は、新幹線においている雑誌「WEDGE」の連載を読めば内容が分かるので購入することは少ないが、この本あたりから、購入するようになった。このあと、「営業の見える化」、本書とだんだん、マネジメント色が強くなってきている。

その意味で、集大成になっている一冊。

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2010年2月 9日 (火)

「間違った問題」に「正しい答え」を出しても意味はありません

4492556559 内田 和成「論点思考」、東洋経済新報社 (2010/1/29)

お奨め度:★★★★1/2

3年前に出版された問題解決法の名著

4492555552 内田 和成「仮説思考 BCG流 問題発見・解決の発想法」、東洋経済新報社(2006)

の実践編。BCGのコンサルタントが行っている、正しい論点の設定(問題設定)に焦点を当てた問題解決方法を具体的に解説している。仮説思考をどのように使うかもはっきりと分かる。コンサルタントはもちろんだが、経営企画やPMOなど、社内でコンサルティングの業務をしている人は必読の一冊。

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2010年1月19日 (火)

プロデュースのバイブル~プロジェクトをクリエイティブに変えたいリーダーに!

4781602932 平野 暁臣「プロデュース入門―オリジナリティが壁を破る」、イーストプレス(2009)

お奨め度:★★★★★

ビジネス書の杜Award2009は太田芳徳さんの『「決める」マネジメント』を選んだ。太田さんの本は、時代に即した概念をふんだんに取り入れ、また、極めて実践的であるゆえ、この3年間にAwardに選んだ本の中では、もっとも良い本だと思っている。しかし、もし、この本がもう少し、早い時期に出ていたら、相当、悩んだと思う。そのくらい、すばらしいプロデュース論の本。

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「プロデュース」の本がずいぶん増えましたね

2009年はプロデュースに関する本がこれまでにないくらいたくさん、出版された印象がある。

おそらく、2008年の末に出版され、ビジネス書の杜でもAward2008に選んだ佐々木尚彦氏の

プロデュース能力 ビジョンを形にする問題解決の思考と行動

がきっかけになったものだろう。また、昨年は空前のイノベーションブームだったこともあって、出版的にはプロデュースはブームだったのかもしれない。

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